どんざ丸
北海道岩内町・木田金次郎美術館のスタッフブログです。
臨時休館のお知らせ
*新型コロナウィルス感染症の感染予防のため、期間を延長し、19日(木)まで木田金次郎美術館を臨時休館とします。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
これが日本画なの?
一見してこれは何の絵画展なのかな?と頭をひねってしまう多様さだった。
場所は俱知安町小川原脩記念美術館。雪の中で林が美しく冴え冴えとしていて、中に入ると度肝を抜かれた。
『鼓動する日本画CONNECT-MOVE』、表現様式の違いだけでなく、見ていると眼と心がぐっとつかまれてしまった。
中村あや子作「宇佐儀洛中図」高さ192センチ幅546センチの屏風絵に目が行く。生成りの下地に紺と赤で平安時代から現代までのイベントが、ウサギを擬人化して展開している。青海波模様の河あり、お化け屋敷ありと内容も盛りだくさん。

紅露はるか作「つづいてゆく風景」景色が連続くしていくようで、アニメを切り取ったような場面がそそとした表現ながら、線や面の持つ面白さを巧みにアレンジしている。ろうそくや円錐形テントなどの小道具の使い方も詩情豊かだ。

平向功一作「流氓」木材と鉄を使い、岩絵の具とアクリル絵の具を塗って、戦車と旅館の建物を合体させたような立体が異次元空間を作り出す。「千と千尋の神隠し」を想起させる窓の作りがどこか懐かしい。

阿部啓明作「ユーコさんの世界」段ボールの平面上に「ユーコさん」の生態が躍動感あふれるイラストで埋めつくされている。蛇の抜け殻と昆虫、小動物を描いた作品もとても面白い。

これだけ多様な作品が一堂にそろうのはとても楽しく、心の洗濯ができたようで見た後に重い疲労感がすっと抜けてゆく。2年後の次回も期待したい。(S,S)
場所は俱知安町小川原脩記念美術館。雪の中で林が美しく冴え冴えとしていて、中に入ると度肝を抜かれた。
『鼓動する日本画CONNECT-MOVE』、表現様式の違いだけでなく、見ていると眼と心がぐっとつかまれてしまった。
中村あや子作「宇佐儀洛中図」高さ192センチ幅546センチの屏風絵に目が行く。生成りの下地に紺と赤で平安時代から現代までのイベントが、ウサギを擬人化して展開している。青海波模様の河あり、お化け屋敷ありと内容も盛りだくさん。

紅露はるか作「つづいてゆく風景」景色が連続くしていくようで、アニメを切り取ったような場面がそそとした表現ながら、線や面の持つ面白さを巧みにアレンジしている。ろうそくや円錐形テントなどの小道具の使い方も詩情豊かだ。

平向功一作「流氓」木材と鉄を使い、岩絵の具とアクリル絵の具を塗って、戦車と旅館の建物を合体させたような立体が異次元空間を作り出す。「千と千尋の神隠し」を想起させる窓の作りがどこか懐かしい。

阿部啓明作「ユーコさんの世界」段ボールの平面上に「ユーコさん」の生態が躍動感あふれるイラストで埋めつくされている。蛇の抜け殻と昆虫、小動物を描いた作品もとても面白い。

これだけ多様な作品が一堂にそろうのはとても楽しく、心の洗濯ができたようで見た後に重い疲労感がすっと抜けてゆく。2年後の次回も期待したい。(S,S)
2020年2月 冬のナイトオープン
木田金次郎美術館では開館25周年記念、秋から冬を迎える企画展として「木田金次郎アトリエ解体新書」を2020年3月29日(日)まで開催している。
今年の冬のナイトオープンは2月8日(土)午後6時30分から岡部学芸員の企画展解説から始まった。
昨年、現在も残っている木田金次郎の家から、作業服や画材などを美術館に運んだという。
はじめに展示室1の左側に作品とともに一枚の作業服が掛けられていて、これについて説明があった。
この服の左側の胸のところに「昭和オイル」とロゴマークが書かれていた。

木田の古い友人である西尾栄一氏から贈られたもので、現在の会社名は「出光昭和シェル」となっている。ロゴマークは円の中に山の形が描かれていて、このロゴマークと思われる赤い円が作品の中にあるのだ。「出漁(真昼の岩内港)・1957年(S32)」とその下絵、もう一つは「タンクのある風景・1956年(S31)」とその下絵の4枚である。これは西尾氏に対する気持ちの表れではないかと思われる、という説明であった。
続いて、展示室2ではアトリエ資料から画材を中心に説明。みかん箱3つにぎっしりと入っている油絵の具のチューブについての説明である。

チューブは最後まで絞り込んで巻かれていて、本数は1460本。このうち98.5%は支援者の今井卯八氏の札幌にある画材店「銀嶺荘」が取引していた「月光荘」のものとのこと。
中間色も多く、あまり色を混ぜない木田金次郎にとってチューブから直接キャンバスに塗るには好都合であるのだ。
最後は2階の展示室4で開催の「ふるさとこども美術展」を鑑賞、階下に降りお楽しみの食事タイム。
今回のメニューは1.大根のカレー、2.キャベツのスープ、3.もやしの和え物、私の胃袋も大満足。

飲み物はビールをはじめワイン、ジュース、お茶など種類も豊富で午後8時までおしゃべりで盛り上がった。参加者は50人超えの大賑わいで廊下にもテーブルを出して対応。ご苦労さまでした。(T.T)
今年の冬のナイトオープンは2月8日(土)午後6時30分から岡部学芸員の企画展解説から始まった。
昨年、現在も残っている木田金次郎の家から、作業服や画材などを美術館に運んだという。
はじめに展示室1の左側に作品とともに一枚の作業服が掛けられていて、これについて説明があった。
この服の左側の胸のところに「昭和オイル」とロゴマークが書かれていた。

木田の古い友人である西尾栄一氏から贈られたもので、現在の会社名は「出光昭和シェル」となっている。ロゴマークは円の中に山の形が描かれていて、このロゴマークと思われる赤い円が作品の中にあるのだ。「出漁(真昼の岩内港)・1957年(S32)」とその下絵、もう一つは「タンクのある風景・1956年(S31)」とその下絵の4枚である。これは西尾氏に対する気持ちの表れではないかと思われる、という説明であった。
続いて、展示室2ではアトリエ資料から画材を中心に説明。みかん箱3つにぎっしりと入っている油絵の具のチューブについての説明である。

チューブは最後まで絞り込んで巻かれていて、本数は1460本。このうち98.5%は支援者の今井卯八氏の札幌にある画材店「銀嶺荘」が取引していた「月光荘」のものとのこと。
中間色も多く、あまり色を混ぜない木田金次郎にとってチューブから直接キャンバスに塗るには好都合であるのだ。
最後は2階の展示室4で開催の「ふるさとこども美術展」を鑑賞、階下に降りお楽しみの食事タイム。
今回のメニューは1.大根のカレー、2.キャベツのスープ、3.もやしの和え物、私の胃袋も大満足。

飲み物はビールをはじめワイン、ジュース、お茶など種類も豊富で午後8時までおしゃべりで盛り上がった。参加者は50人超えの大賑わいで廊下にもテーブルを出して対応。ご苦労さまでした。(T.T)
お知らせ
*新型コロナウィルス感染症の感染予防のため、3月3日(火)~15日(日)まで木田金次郎美術館を臨時休館とします。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
鑑賞スケッチノートより
○2020/1/13 泊村 K様
この度の企画に会えて良かったと思っています。平成3年の道新記事が良かったと思っています。
今日も「茂岩」の絵に会えました。画伯は当時の道路状況はとても悪かったのに、泊のニシン場の千石場所に何回も足を運んでくれていたようです。
この度の企画に会えて良かったと思っています。平成3年の道新記事が良かったと思っています。
今日も「茂岩」の絵に会えました。画伯は当時の道路状況はとても悪かったのに、泊のニシン場の千石場所に何回も足を運んでくれていたようです。