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久保奈月個展 “唯今”を鑑賞して

岩内高校卒業生で現在書家として活躍している久保奈月さんの個展が、6月25日(火)~30日(日)まで木田金次郎美術館展示室4で開かれた。

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久保さんは高校時代美術部にも所属していたので、今回の作品も書というより墨彩画のように感じられた。
特に「花鳥風月」はその字をアレンジしてアクリルで彩色した板にシルバーを混ぜたような墨で書いたように思われた。
また木にアクリルの白を塗りそこに墨で書くなど木の質感も感じられて面白かった。
また奥の壁一面に天井から白い布を垂らしそこに大きな字、まるで特大の暖簾のように見えた。

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最後の30日(日)には『書LIVEパフォーマンス』ショー。ゲストには津軽三味線の忍弥(にいや)さんときつけ舞の鈴木豊苗樹(ほうみょうじゅ)さんを迎えてコラボレーション。会場となった展示室4はあまり広くはないが、奥行きがあるので奥の方に4本の柱をつないだステージを作り、背面には白い布、前面には透明な布が張られていた。左右の壁の中央には菊のような模様が3つ照らされ、照明も専門の方が担当しているとのこと。

午後1時30分開演となり、黒い衣装のスラリとしたイケメンの忍弥さんが登場、演奏が始まった。津軽三味線の柔らかくまた激しいリズムの音色をしばし堪能、10分ほどして久保さんが白黒の模様の素敵な衣装でステージに。背面の白い布に上に下に、右に左にと人物らしい絵が描かれ、中央には何本もの線が太く細く縦横に描かれた。まるで人と水を表現しているように見えた。

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つづいてステージ前面の向かって右に鈴木さんが登場。音楽に合わせてゆっくり着物を着て帯を締める。そして和傘をゆっくりと開き閉じた。その風情はとても美しかった。再び久保さんが前面に登場。
今度は透明な布に大きな文字を中央に書いた。ゴールドに光っていたがライトが点くとシルバーになった。

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全てのパフォーマンスが終わりご挨拶され、30分のショーが終わった。
その後各自写真撮影や入り口のグッズ売り場で買い物するなど暫く賑やかさが続いた。観客は約130名ほどである。(T.T)

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ナイトオープンに参加して

木田金次郎の作品を少しでも理解できたらという思いで参加しました。
というのは建前で、美術館でおいしいご飯が食べられる点に惹かれたのが本音です。

ギャラリートークは、美術の素養が皆無な私でも、木田金次郎の作品ひとつひとつを身近な例をあげながら、学芸員の岡部さんが丁寧に説明してくれることもあり、あっという間の30分。作品との心的距離が縮まりました。

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観覧後のお食事は、すべて瀧澤館長のオリジナル。特にガラムマサラのシフェンケーキは、絶妙でした。
館長のキレッキレのトークをとともに、普段お話したことのない方との出会いもあり、大満足でした。
(岩内町地域おこし協力隊 松井励)

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中学校美術部作品展

木田金次郎美術館の展示室4で、岩内町立第一、第二中学校二校の美術部の作品展が開催された。
第二中学校の作品展が6月5日(水)~9日(日)まで、11名の部員が顧問の板坂先生のアドバイスを受けて、人物画や風景画などそれぞれの思いを込めた作品が爽やかな若々しい彩りで表現。

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中央の壁には部員全員で作成された大きな絵、みんなで楽しみながら作成したのかな?

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続いて6月16日(日)~22日(土)まで第一中学校の作品展。
男子1名を含む10名の部員が1人3~4点ずつ作成。部長の高橋咲良さんが部員を紹介したレシピで内容がとてもわかり、その中でも加藤校長先生が美術部の日頃の幅広い研修や活動を温かく見守っている様子が伺われた。
作品も水彩画、イラスト、マトリョーシカや白い布に色とりどりのスタンプを押した暖簾など中学生らしい新鮮さと可愛らしさが感じられた。
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その中には「ジュニアートグランプリ」のキャラクターデザイン部門2018や木田美術館の「ふるさとこども美術展」の入賞作品もあった。
また、部員の中には木田美術館主催の絵画教室こどもの部の生徒だったとの話を聞いてとてもうれしく思った。

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今後も郊外に出て国内外の有名な画家の作品を鑑賞して幅広く活動することを期待したいと思う。 (T.T)

「第129回岩内美術協会春季展」は力強かったよ

17名のメンバーが29点の絵を出していた。道展、独立展、全道展の会友、所属という人たちが何人もいる。その力強さに圧倒される。
新井場豊「回帰Ⅰ―平成」「回帰Ⅰ―令和」の100号の鮭を描いた油絵はともに乾燥した鮭を題材にしていて、画面からほとばしる力に圧倒される。鮭のそれぞれの顔に個性があり、味がある。

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新井場豊「回帰Ⅰ―平成」「回帰Ⅰ―令和」

宇野嘉祐の「ヤドカリ」と「貝」は小さい画面のスーパーリアリズム的な描写が巧みだ。けれども作家がその手法を何の目的のために使うのか、ちょっと見えてこない部分がある。その絵は写真を超えて、普遍という領域に近づくのだ。そこのところの宇野の深まりを期待したい。

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宇野嘉祐「ヤドカリ」「貝」

「DRUM」山田則意のコンプレッサーとドラム缶、ホースを組み合わせ分厚いマチエールに茶系統の色合いでしっとりとまとめている。背景に古びた貨車を配置し、それぞれの金属の質感が統一された音色で奏でられている。青緑や赤の点がその中にちりばめられていて、穏やかで不思議な雰囲気を醸し出している。

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山田則意「DRUM」

早瀬文子「季節の詩A」抽象画で今までとは異なる色相を使っていて、灰色の抑えの色はあるが様々な感情が立ち上がってくるようで面白い。作家としてはもがいてもがいて模索しながら色を探してゆく過程があるということで、しんどい部分ではあるがこれからも歩んでほしい。

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早瀬文子「季節の詩A」「季節の詩B」 

「雨」林真広、青系統に紫や抑えたピンクが入り、女の顔を左画面に大きく取り込み右奥に傘をさして座る女の姿が小さく描かれている。色数を抑えた分、絵の表現が明快になり、シュールな感覚から心象画風景へと軸足が移動している感がある。女の表情が言葉で表現できない複雑さを持っていて美しい。(S,S)

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林真広「雨」

木田金次郎美術館開館25周年記念「岩内美術を彩る25人」

年号が平成から令和にかわった4月27日から5月26日まで開館記念「岩内美術を彩る25人」展が開催されました。
「絵の町いわない」と言われるこの町に生まれ、或いは縁があってこの町で絵筆を手に活躍した画家25人の作品が会場を飾りました。

この展覧会は第4展示室を会場に明治21年生まれの佐藤栄次郎の日本画「雷電風景」で始まり、平成10年生まれの松原明季美の油彩「春景Ⅲ」まで25点の作品で構成され、この2人の作家の年齢差110歳の時間の隔たりの中に「絵の町いわない」の画業の歴史を知り、この町で絵画と対峙した画家達の系譜を目にする展覧会となっておりました。

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大正14年10月、札幌市中島公園の農業館で北海道美術協会の「第一回道展」が開催され岩内町から明治25年生まれの池田龍雄の作品が入選し、その後昭和7年前後になって木田金次郎の指導を受けた応募作品が毎年多数入選し、それらの作品には地域的特色が見られ岩内派と呼ばれました。この時の応募作家の佐藤末太郎、齊藤七資、小野垣哲之助、笹谷貫太郎に加え、木田金次郎美術館初代館長を務めた青塚誠爾など木田の影響を色濃く受けた作家の作品が会場に展示されました。

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他方、岩内美術協会の会員では昭和31年岩内地方の中心的美術団体として活動を展開した頃に多様な表現力や手法で絵画と向き合った間宮勇、安原勤二、坂口清一、浜田五郎、大地康雄、長野襄、全道展で活躍中の小島英一、札幌大谷短大で小谷博貞教授の指導を受けた佐藤潤子などの作品が選ばれました。

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昭和19年根室女学校から美術教師として赴任した安原勤二が新制岩内高校で「緑陰会」を組織し、ここから渡辺良子、山岸正巳、藤倉英幸などプロとして活躍する作家が誕生しました。

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岩内高校美術部は近年美術部顧問に鵜沼人士、北口さつき、福田好孝の各先生を順次迎え、その秀でた指導力により美術部生徒の技量も格段に上達し道展や高文連、学生美術全道展、道展U21等に多くの入選者、入賞者を輩出し、全道的に高い評価を得ております。

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本展覧会にも3名の先生と卒業生の新見亜矢子、オチロ、松原明季美の作品が展示されました。
「岩内美術を彩る25人」展は「絵の町いわない」を実感出来る展覧会でした。(M. T)
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