23年前のスクープ紙面

年明け前ですが、積雪と吹雪が交互に来るような、
岩内らしい?本格的な冬ですね。

先日の「どんざ忌」にて、
ビデオ映像「木田金次郎の遺作見つかる」
(1991年・今井郁夫さん撮影)を上映した折、
当時その場に居合わせ、
未発表作品の発見に立ち会い、取材をされた、
北海道新聞岩内支局長(当時)の伊藤直紀さんから、
当時の取材ノートをご寄贈いただきました。
取材メモはじめ、当時の関係者の手紙なども綴じ込まれている、
大変貴重な資料です。
ありがとうございました。

伊藤直紀さん取材ノート
伊藤直紀さん取材ノート

あわせて伊藤さんからいただいたのが、
伊藤さんによる一面スクープとなった、
『北海道新聞』1991年11月13日朝刊紙面。
ただし、これは「早版」とも呼ばれる地方版(14版)。
岩内はじめ、後志で配達されていた紙面です。

現在開催している企画展、
「開館20周年 木田金次郎 アトリエからの再発見」では、
同日の『北海道新聞』紙面を展示していますが、
実はこちらは、「遅版」と呼ばれる札幌市内版(16版)。

この「早版」と「遅版」、見出しなど、相当異なります。

道新スクープ(一面)
これは一面。展示中の「遅版」(写真上)では「未発表作25点 見つかる」ですが、
「早版」では「没後29年 未発表作に光」、と大きく異なります。


道新スクープ(5面)
こちらは5面。当時珍しかったカラーの紙面は、
実は広告のスペースだったとか。
ここでも「遅版」(写真右)と「早版」の図版レイアウトが異なります。


道新スクープ(社会面)
こちらは社会面。ここでも見出しが大きく異なります。
注目は、札幌圏で読まれる「遅版」(写真右)に「原発建てるため爆破」と、「ヘロカラウスの岩」についての記事が追加されていること。地元への配慮もあったようです。


今回の展覧会のいわば「目玉」である、『北海道新聞』スクープ紙面。
岩内と札幌の紙面で、これほど異なるとは、私もはじめて知りました。
展示されている「遅版」紙面は、
当時の関係者の皆さんが、大切に保管されていたものです。

取材の翌日に、記事になるという、
新聞報道の迅速さが、紙面から伝わってきます。
発見された「実物」とともに、スクープ紙面にもご注目下さい。

スクープ紙面と伊藤直紀さん
12月14日、「どんざ忌」当日、
展示の冒頭に掲げられたスクープ紙面(一面)を見る伊藤直紀さん。
左は木田金次郎次男の木田敏斌さん。



(学芸員 岡部 卓)

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秋から冬を迎える企画展
開館20周年 木田金次郎 アトリエからの再発見
~2015年3月29日(日)
新年は、1月3日(土)より開館します。
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