北大博物館「美術の北大展」に、木田の大作が展示中です

札幌は北海道大学構内にある、
北海道大学総合博物館で、
企画展「美術の北大展」が開催されています。

美術の北大

早速、北大に行ってきました。
北大総合博物館は、かつての理学部の本館です。
入場無料。

北大総合博物館

会場は3階・企画展示室。
重厚な建物で、ほかの展示も見応え十分。

「美術の北大」会場入口

この展覧会は、北大文学部の芸術学講座のみなさんが、
100年を超える北大が所蔵する、
絵画作品を調査し、その成果を公開するものです。

展示作品約50点のうち、
木田金次郎作品は、「海岸風景」(1956年)が展示されています。

木田金次郎「海岸風景」
木田のとなりには北大医学部出身の坪谷六郎作品が
(撮影協力:北海道大学総合博物館)


この作品は、泊村の茶津海岸を描いたもの。
北海道立近代美術館や、先日JT(日本たばこ産業)から当館に寄贈された、
「茶津の断崖」と同じモティーフです。

普段は附属図書館の会議室に飾られています。

この作品、50号の大きさ。
木田の作品の中では最大です。
当館が確認する50号の木田作品は、この作品ともう1点しかありませんので、
非常に貴重な作品といえます。

何より、普段、一般の方が観ることができない作品ですので、
札幌圏にお住まいの木田ファンの皆さん、
ぜひ、足をお運び下さい。

この「海岸風景」、10年前の、当館10周年記念特別展で、
はじめてお借りして、展示させていただいたほか、
当館が2012年度に開催した
「没後50年 木田金次郎と中谷宇吉郎展」会期中に、
バスツアーで北大を訪れた際に、
特別に附属図書館にお願いして、見せていただきました。
(その時の模様はこちら
久しぶりに対面して、感慨もひとしおです。

木田金次郎と北海道大学とは、
有島武郎や黒百合会、
さらには、文子夫人が北大病院で看護婦をされていたことなど、
じつに様々な縁をもっています。
当館には、医学部細菌学講座から寄託されている
「中村博士像」(1950年)もあります。

「美術の北大展」には、
木田の門下生だった小野垣哲之助・坪谷六郎、
北大の近所に住んでいた岩内出身の中居定雄、
さらには木田と親しく交遊していた理学部教授の池田芳郎など、
さすが北大、という顔ぶれがズラリ。

林竹治郎、小川原脩、松島正幸といった、
北海道美術史に重要な位置を占める作家が数多く展示されています。

まだまだ新しい発見もあるかと思います。
これからの調査の進展も、楽しみです。
北大芸術学講座の皆さん、貴重な機会をありがとうございました!

(学芸員 岡部 卓)

※「美術の北大展」展覧会サイトはこちら
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美術の北大展
10月4日(土)~11月30日(日)
北海道大学総合博物館 3階企画展示室
入場無料
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