東京・町田でも木田金次郎:「八木義徳展」

10月3日のことです。
こちらは当館収蔵庫。

arishima-letter

これは有島武郎が木田金次郎に宛てた書簡。
達筆でしたためられていますが、
これこそ、木田の人生を決めた手紙、
東京に出て本格的な絵の勉強をしたいと、有島に相談した返信、

「その地に居られて
その地の自然と人とを忠実に熱心にお眺めなさる方がいいに決まって居ます」

1917(大正6)年の手紙です。

この書簡が旅立った先は、東京・町田市。
町田市民文学館で、今日10月18日(土)より始まった、
「文学の鬼を志望す―八木義徳展」に出品されるためです。

yagi-machida


室蘭出身の芥川賞作家・八木義徳(やぎ・よしのり:1911~1999)。
有島武郎の「生まれ出づる悩み」で文学に開眼した八木は、
1952(昭和27)年、岩内に木田を訪ね、
「漁夫画家」という作品を発表しています。

町田市で長く暮らしていた八木の、
没後10年を控えた今回の展示では、
「漁夫画家」に1節を充て、有島と木田を結ぶ書簡と、
木田の油彩作品2点が紹介されます。

東京での展覧会で、
木田の作品が展示される機会は、とても久しぶり。
1979(昭和54)年、小田急百貨店での「木田金次郎展」、
1986(昭和61)年、銀座朝日アートギャラリーでの
「第一回日本の海洋画展」以来のことです。

関東在住の皆さま、
この機会にぜひ町田までお出かけください。

(学芸員 岡部 卓)

**********************

「文学の鬼を志望す―八木義徳展」
町田市民文学館
(JR・小田急/町田駅から徒歩8~12分)
12月14日(日)まで 観覧無料

**********************
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSリンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析