シャガール『愛と夢と幻想』にうっとり

7月23日、近美「シャガール展」の日帰り研修。

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参加者15名。
世界的な人気作家の作品展に胸はやる。
先ずはオリエンテーションで見所を学習後、 シャガールを大いに楽しんだ。

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全体は三部構成で、

第1章は「祝祭の空間-色彩の交響」
パリ オペラ座の天井画が圧巻だ。
時の文化相マルローに制作を依頼され心血を注ぎ試作2案を完成、大統領ド・ゴールの裁定によって最終的に決まったという話題性もあるが、そのスケールの雄大さ、白鳥の湖等バレエの名作場面を緻密にして大胆にアレンジしたオリジナルな図柄、一見して原色系の華麗な色彩等圧倒的な迫力で私たちに迫ってくる。
バレエ「ダフニスとクロエ」「火の鳥」「魔笛」の衣装デザインや背景画にも細部にわたって煌くような才能を発揮する。

第2章「精神の光―祈りの造形」
東欧系ユダヤ人のシャガールにとって旧約聖書が心の支えだった。
天地創造、アダムとイブ、ノアの方舟、出エジプト記、モーゼの十戒等をテーマに油彩画、壁画、ステンドグラス等の制作に精力的に取り組んだ。自分の民族、信仰をいかに大事にしたか、いつも自分の存在を確認続けたんだと思う。

第3章「南仏での安息―晩年の境地」
シャガールは1985年に97歳で生涯を終えたが、その晩年は南仏コート・ダジュールで心穏やかに仕事をし、ここで多くのモニュメントが生れた。陶芸、レリーフ、タピストリー等多彩に手がけている。
NY国連ビルのステンドグラス下絵(平和)、NY大学モザイク下絵が展示されている。
この時期の花、鳥、動物には彼の大作とはまた一味違って力を一つ抜いたような優しさがある。
 
スクリーンのある映像室がいつも満員なので誘われて一歩入る。
瞬間、私は三次元の世界に迷い込んだような目くるめく感覚に浸った。
あの天井画の紹介だ。
それが小さなスクリーンからはみ出し前、左、右の壁面に天井と私たちを包み込んでゆっくり動くのだ。
この巨大映像に陶酔した。
実に効果的な演出!

シャガールは私たちとかなりの部分、同じ時代を生きている。
だから悩みとか喜びとかはある程度共通性があって分かり合えるのだろうか。そんなことをふと思った。
とにかく男女二人が空飛ぶヘンな絵を描く作家というあさはかな見方は一変した。
質、量共に多くの人を魅了してやまない大作家だ。

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(O・Y)


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