中秋の近美で大観に酔う

10月17日(水)、ボランテァ研修の日。一般町民の参加もあり22名が近美で「大倉集古館の名宝 日本美術の光華」を鑑賞した。敷地内のナナカマド、エゾヤマザクラもほんのりと色づき秋の気配が漂う。お目当て横山大観の「夜桜」「瀟湘八景」「山四趣」を筆頭に前田青邨「洞窟の頼朝」、河合玉堂「秋山懸漠」、鏑木清方「七夕」、山口逢春「木瓜」等36点は昭和5年にローマで開催された「日本美術展」出品の大作ぞろいでこの展覧会実現に援助を惜しまなかった大倉喜八郎の意気込みが伝わってくる。私たち日本人に脈々として流れる固有の美意識の精髄が六曲一双の屏風絵や掛図に余すところなく表現されているようだ。日本画のしっとりと落ち着いた美しさを再認識する。
また、平安時代の作で国宝指定の「古今和歌集序」は会期前半の展示のため見れなかったが、鎌倉時代の「釈迦三尊十大弟子像」、「虚空菩薩像」、「愛染明王像」、「仏涅槃図」等の仏教絵画は当時の人々の死生観に仏教がいかに大きな影響を与えたかを如実に示し、室町・桃山・江戸各時代では狩野元久の「人物花鳥扇面画帖」、宗達派の「扇面流図」、円山応挙の「雁図」、谷文晁の「夏景山水図」等は私にとって書物上の知識に過ぎなかった名匠、巨匠の傑作を目の当たりに実感することができ大きな喜びであった。
この研修は町民開放に特色がある。どなたでも旅費不要の町バスで友人を誘い合い、手弁当持参、好きな絵を見るなんて木田美術館ならではの企画でないだろうか。(O.Y)
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