どんざ丸
北海道岩内町・木田金次郎美術館のスタッフブログです。
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*** 若州人形座公演 *** <水上勉 来町50周年記念>
作家水上勉さんの故郷、福井県のおおい町で結成された文楽人形劇団が、若州人形座です。
岩内公演は二度目で「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」 約1時間の上演を鑑賞しました。

演劇では女優有馬稲子の代表作であったことを記憶していましたが、薄幸の主人公が哀れでいままで芝居や映画でも見る機会はありませんでした。
文楽ならば3人で操る人形を二人の黒子が操作し、ステージ右手の弁士が物語を語る。
飛鳥井かゞりさんという女性語りの声色の使い分けに驚き、物語の世界にすっかり引き込まれてしまいました。
竹林の背景、鈴や鐘、カゴや拍子木の効果音が舞台を現代から切り離した世界に作り上げ、
主人公の旅芸人が過ごしたように、昔の日本の片田舎を旅をしている気持ちにさせられました。
竹人形が人間の役者に見えるほどなめらかな動き、小さな所作の精密な表現に古典芸能の技の結集を感じました。簡素な舞台空間の闇に浮かぶような竹人形に、魂が宿る瞬間を見た気がします。
とても日本的で余韻の残る素晴らしい舞台でした。
(S・K)
岩内公演は二度目で「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」 約1時間の上演を鑑賞しました。

演劇では女優有馬稲子の代表作であったことを記憶していましたが、薄幸の主人公が哀れでいままで芝居や映画でも見る機会はありませんでした。
文楽ならば3人で操る人形を二人の黒子が操作し、ステージ右手の弁士が物語を語る。
飛鳥井かゞりさんという女性語りの声色の使い分けに驚き、物語の世界にすっかり引き込まれてしまいました。
竹林の背景、鈴や鐘、カゴや拍子木の効果音が舞台を現代から切り離した世界に作り上げ、
主人公の旅芸人が過ごしたように、昔の日本の片田舎を旅をしている気持ちにさせられました。
竹人形が人間の役者に見えるほどなめらかな動き、小さな所作の精密な表現に古典芸能の技の結集を感じました。簡素な舞台空間の闇に浮かぶような竹人形に、魂が宿る瞬間を見た気がします。
とても日本的で余韻の残る素晴らしい舞台でした。
(S・K)
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