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美術館関連 図書紹介

「なぜかいい町 一泊旅行」 池内 紀 光文社新書

一読、肩が凝らない。軽妙な文体のせいか眼が次へ次へと走る。中味は旅先の町のお気に入りスポットをしっかりと見ている。いわゆる観光パンフとは一味違い自分の目線で捉えている。わが町岩内では、朝日温泉、郷土館、帰厚院の大仏さん、漁業のこと、町の大火から水上勉の名作「飢餓海峡」誕生に至る縁そして美術館には最も多くのスペースを割いて紹介している。全国16の町、北から南、東から西とちょっといい旅のコンパクトメッセージである。

「活動弁士 世界を駆ける」 沢登 翠 東京新聞出版

昭和40年代のこと、私は小樽の市民会館で活弁士松田春翠の名調子で無声映画「瞼の母」に涙また涙の思い出がある。作者の師にあたる。この本からは映画や活弁へのただならぬ熱い思いが伝わってくる。国内だけでなく世界各地を飛び回っての意欲的な活動には圧倒されるばかりだ。美しい風景描写と共にその地にまつわる往年の大スターのエピソードがふんだんに鏤められオールドファンには見逃せない。
活弁という今では世界的にも類を見ない話芸の完成をめざしあくなき追求心、向上心がどのページからも感じられ日本語がわからない地域でも言葉の持つ全体の力でストーリーを感じ取ってもらうための真摯な努力がストレートに胸を打つ。

※上記 ミュージアムショップにて販売中
(O.Y)
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