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きだびQ&A(1) 絵のタイトルって誰がつけるの?(上)

当館では、来館されるお客様から、
たびたびご質問を受けることがあります。

美術館に関することや、木田金次郎に関すること、などなど。

この場をお借りして、これらのご質問にお答えしていきましょう。
(不定期掲載です)

まずは、先日もボランティアさんがお客様から受けた質問です。
「作品のタイトルは誰がつけたのですか?」

よく尋ねられるのですが、実に奥深い質問でもあります。

実は答えはいろいろ。大まかにいうと、3つあります。

1)木田金次郎自身がつけたもの
これは、絵の中に、木田が自筆でタイトルを記しているもの。
大抵は、カンヴァスの裏側に、筆で書かれています。

手稲鉱山秋色 1934
木田金次郎「手稲鉱山秋色」 1934年

カンヴァスの裏側は、タイトルのほかに、
制作年月や、そのときの木田の状況が書かれた作品も存在します。

ですが、全ての作品がそうじゃないんです。

2)周辺の人物がつけたもの

たとえばこの作品。

卓上
木田金次郎「卓上苹果(たくじょうへいか)」 1940年頃

この作品は、木田にとり最初の大規模個展であった、
1953(昭和28)年の「木田金次郎個展第一回」(札幌)の際に、
展示作業を手伝った、根室の画家・茂木幹(もぎ・かん)に依頼して付けられたタイトルです。

茂木はこの時、「落暉(らっき)」、「海浜落暉(かいひんらっき)」、
「疎林融雪(そりんゆうせつ)」などのタイトルも命名しています。

これらは、すでにこれまで語り伝えられたりして、知られていること。
しかも、木田金次郎の存命中のこと。

そうでないものも、あったりするのです。
続きは、次回。


(学芸員 岡部 卓)
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