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木田金次郎の本棚(11)  『北海道の美術史』

木田金次郎の本棚
北海道の美術史
吉田豪介『北海道の美術史』

去る10月10日、
行ってきました「岩内発・ミュージアムロードバスツアー」。
そのときの模様は後日、この「どんざ丸」でもお伝えする予定ですが、
今回ご紹介するのは、小川原脩記念美術館での講演会講師、
吉田豪介さんによる『北海道の美術史』。

今田敬一の『北海道美術史』から25年。
放送局にディレクターとして勤務しながら、
同時代の北海道の美術を眺め、
批評を書き続けてきた吉田豪介さんが、
「今田以降」の現代美術も視野に入れながら記述したのが本書。

副題の「異端と正統のダイナミズム」が示すように、
今田が道展をはじめとする道内公募団体に記述の軸足を置いていたのに対し、
前衛的な美術運動や、グループ活動にも、多くの章を割いています。

木田の存在も重要な位置に。
そして、本書は1995年という、当館開館直前の発行ですが、
道内の地方美術館の開館の動きにまで、眼を向けています。

北海道の美術の流れを把握するには、欠かせない一冊。
道内書店でも入手可能です。

(学芸員 岡部 卓)

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 『北海道の美術史 異端と正統のダイナミズム』 
 吉田豪介著 共同文化社
 1995年10月発行

 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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