FC2ブログ

「相原求一郎の軌跡」を見て

先月北海道近代美術館で相原求一郎展を見た。
以前中札内美術村で彼の作品を観たときに、その絵の雄大さに強く惹かれたからだ。

20190604134720.jpg

30歳代の簡略化されたキュビスムの傾向の強い「線路のある風景」はピカソの青の時代を思わせる色使いが美しい。年齢がいくにつれて少しづつ、北海道の風景を題材にした絵が多くなる。若いときに満州に兵隊でいったときの、広大な厳しい自然を見て感化を受けた体験がそこにある。どの絵も明るい純度の高い色相を避けて、モノクロームに近い色合に収束して行く。秋の錦織なす景色の鮮やかな色でさえ、相原にとっては無用の長物なのだ。まさに徹底している。
相原の晩年の「北の十名山」シリーズは、絵の構図を再構築したりして彼独自の北海道の山々を創り上げることに成功している。

以前後志で北海道近代美術館の巡回展をやったときに、中学生を引率して鑑賞した事がある。後日アンケートを採ったところ、相原の禁欲的な冬の風景画が多くの票を獲得していた。彼の自然との真摯な向き合い方が中学生の心をつかんだのだろうか。(S,S)
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSリンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析