FC2ブログ

木田金次郎の本棚(2)『木田金次郎画集』

木田金次郎の本棚
lotary-gashu1
『木田金次郎画集』


木田金次郎にとって最初の「画集」。
私たちは「ロータリー画集」とも呼んでいますが、
岩内にとって、木田美術館にとって、大切な画集です。

この画集の発行が、木田美術館誕生の大きなきっかけとなりました。
木田が亡くなった年と、岩内ロータリークラブの創立年は、
同じ1962(昭和37)年。
ロータリークラブの創立20年の節目となる、1982(昭和57)年に、
この画集が企画・発行されました。

巻末で木田文子夫人が、
「ふるさと、岩内から画集出版の第一声をあげていただくということは、
生涯この土地を離れず、郷里の風景を、こよなく愛し、
描きつづけて生を閉じた木田にとりまして真に意義の深いものがあります」

と記すとおり、木田にとって大きな意義のある出版でした。

本書は非常に丁寧な造りです。
作品は見開き各1点のオールカラー35点。
武田厚(北海道立近代美術館)、竹岡和田男(北海道新聞社)、
山田昭夫(藤女子大学)による画業の解説。
鈴木正實・正木基(北海道立近代美術館)による作品解説と年譜。
さらには、石山栄作、桜居甚吉、庄崎之男、森梢伍、浜田五郎、青塚誠爾という、
地元・岩内で木田と交友があった人たちの回想も。

lotary-gashu2
見開きに作品1点。とても贅沢な造りの画集です

この画集の奥付には、
「本画集の頒布金は
郷土に美術館を建設するための基金として、
全額岩内町へ寄贈させていただきます」

と記されています。

町民主導でスタートした、木田美術館の設立運動。
この画集の発行が大きな契機となり、実現に向けて前進しました。

これだけの立派な画集ができるのも、岩内の街の底力。
木田を愛し、美術館を想う人たちが多いのは、
27年経った今も変わりません。


(学芸員 岡部 卓)

**********************

 『木田金次郎画集』 
 岩内ロータリークラブ編集・発行
 1982年5月発行(1987年5月新装版発行)

 当館ティーラウンジ「クルー」でご覧いただけます。

**********************
私(学芸員)がこの画集を見て驚いたのは、装丁が盛岡出身の現代美術家・村上善男さん(1933-2006)だったこと。盛岡から岩内にやって来た私が、最初に驚いたことのひとつです。様々な縁で結びついている木田金次郎の周辺を予感させる出会いでした。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSリンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析