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徳川美術館を訪ねて

冬晴れで空気の冷たい一月下旬、私は名古屋市東区徳川町1001尾張徳川家邸宅跡地に建つ徳川美術館に向かいました。
駅からバスで20分程のこの美術館は江戸幕府御三家筆頭62万石の尾張徳川家に伝わる大名道具を中心に国宝9点、重要文化財59点、重要美術品46点を含む一万点余りの所蔵品を有し、美術館本館も国の有形文化財と云う興味深い美術館でした。

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チケットを手に入館した展示室には武家のシンボルである武具・刀剣類がありました。3代藩主綱誠が着用した「黒塗白糸威具足」、13代慶藏所用の「葵絞蒔絵糸巻大刀拵」、初代義直所用の「金綱代笠馬標」、その他脇指、短刀、火縄銃など57点が展示されておりました。いずれも戦いで用いられる品と云うだけではなく“武具は武士の魂”と云われる通り、それぞれ気品があり美しく見事な品々でした。
次の展示室には江戸時代大名邸で行われる御数寄屋の接待茶席で用いられその道具によってその家の格が評価されるとも云われた「茶道具」がありました。戦災で焼失した名古屋城二之丸御殿にあった国宝「猿面茶室」が復元され、尾張徳川家が所用した数々の名品の中から花生、釜、水指、竹茶杓、天目茶碗など30点の展示品がありました。

又このあと2月23日から3月3日まで豊臣秀吉に切腹を命じられた千利休が自ら竹を削り、利休最後の茶会に用いた竹茶杓「泪」が公開されるとありました。
次の展示室では名古屋城の能舞台が原寸大で復元され、桃山時代の能面「小飛出」、江戸時代の能面「黒髭」など面が6面と「赤地蔦唐草文金襽舞衣」などの衣束9点、「翁烏帽子」など道具6点が展示されておりました。徳川美術館が能面126面、狂言面30面を所蔵し、量質共にその内容が高く評価されております。能面をじっと見つめていると色々な表情が見えてくるのが不思議でした。

今回の訪問で私が一番楽しみのしていた「源氏物語絵巻」は最後の展示室にパネルと映像で紹介されておりました。
紫式部の源氏物語を絵画化したこの作品は平安時代から戦国時代の戦乱で大半が失われ今に伝わるのは4巻のみでその内の3巻が徳川美術館にあります。
約1000年程前の絵巻は国宝の大変貴重な作品なので公開が限定され、今年度は昨年11月3日から12月16日までの特別展のみと云う事で誠に残念ながらオリジナルの作品を目にする事が出来ませんでした。
古来からの日本人の美意識と技を感じた一日でした。(M.T)
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