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木田金次郎の本棚(1)『木田金次郎―生れ出づる悩み』

今回から新たなシリーズとして、
木田にまつわる図書を紹介していきます。
木田金次郎、木田美術館、
木田と関わりがあった人物による本など。
堅い本から軟らかい本まで、
幅広く取り上げて行ければ、と思っています。

第一回で取り上げるのはこれ。

木田金次郎の本棚(1)
sinsho-kidakinjiro
『木田金次郎―生れ出づる悩み』

木田金次郎の入門書といえばこの本です。
著者の佐藤友哉氏は当時・北海道立近代美術館の学芸第二課長。
1979(昭和54)年に北海道立近代美術館で開催された「木田金次郎展」を担当、
岩内へも足を運び調査に携わった人でもあります。
現在は同美術館の学芸副館長。

本書は木田の生涯を丹念にたどった構成です。
有島武郎との出会い、
小説『生れ出づる悩み』のモデルになったことはもちろん、
同時代の美術の潮流との関わりに触れながら、
木田の創作の軌跡を、
執筆当時得られた資料を駆使して追っています。
同時に画風の変遷がわかりやすく書かれていますので、
初めて木田作品を目にした方には、とっておきの入門書です。

図版もカラー29点をはじめ、多数掲載。
コンパクトで読み応えのある新書版です。

ただ、本書の発行は、20年以上も前。
木田金次郎美術館の開館前であり、
岩内町郷土館に木田作品が展示されていた時期です。
美術館が開館して、本書の内容がいささか古くなっているのも事実。
新たに明らかになる木田の一面は、
当館の展覧会や図録など、
毎年の美術館の活動を通じて触れてください。

研究活動も、美術館の大切な役割です。

ともあれ、コンパクトなこの一冊、
ぜひお手許に置いてご覧ください。

(学芸員 岡部 卓)

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『木田金次郎―生れ出づる悩み』
佐藤友哉著 ミュージアム新書[7] 北海道新聞社
1987年4月初版発行 900円(税込)
 
この本は当館ミュージアムショップでお求めいただけます。

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