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第73回全道展を見て

 6月17日から24日まで札幌市民ギャラリーで開催された第73回全道展を見てきた。
1階から見てすごく目につく大きな純色の抽象画があった。誰の作品かと思ったら坂口清一さんの作品だった。純色だけでよく画面構成ができるものだなあと感心して見ていたら、よほどの力作だったらしく今回の作品図録の表紙絵になっていた。

去年初入選した山川由紀子さんの「傍観者」は、以前の絵とは全く異なる様式となっている。魚の群れとそれを見ている2匹の魚が心象的に表現されている。

早瀬文子さんの抽象画は朱色ときなりの色とのせめぎあいが力強い。2階に上がってすぐのところに小島英一さんの120号ぐらいのおおきなアクリル画があった。女の人が走っているような絵で、今までの現代文明への批判的なものはなかった。ここ数年見ているが、内容が少しずつ変化してきている。画面の構成事態は力強いが、背景の細部は細かくて小島さんのナイーブさが垣間見られるような感じがした。

同じ2階に今回初出品で入選した新井場豊さんの50号の「回帰」の絵があった。

DSC00213.jpg
新井場豊「回帰」

木田金次郎美術館でみた乾燥した鮭の作品と同じような地平の絵ではあるが、いくつもの鮭を組み合わせていて、画面の構成がしっかりしていた。そして生まれ出でた場所に戻るために川を遡上していく鮭、卵や精子を放出している鮭、生殖を終えて死に行く鮭という時間差をそれぞれの鮭の形に表現して、おもしろい構成になっていた。今後の新井場さんの伸びしろに期待したい。(S.S)
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