どんざ丸
北海道岩内町・木田金次郎美術館のスタッフブログです。
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岩内高校美術部卒業生作品展、力があるね
道内でも有数の入賞実績を持つ、伝統校の岩内高校美術部の卒業生展を見て釘付けになってしまった。
みな素晴らしいがいくつか取り上げてみたい。
山田大輝作「暮れ」左手の雪の色、近景の岩の色、右手の海の色。細かい色の変化をよく表している。寄せては返す波の音が聞こえてきそうだ。寿都出身の彼が選んだ題材が海で、他の題材ではつかみ取れなかった何かを自分のものにしたということだった。

山田大輝「暮れ」
「幸福の稔りへ」「秋風に揺れる」佐々木佑真作は近景のち密さ、中景から遠景へのぼかしと実にしっかりと描きこんでいる。どちらも近景がいい。ソバの花とススキとが愛情込めて描かれている。そのうえ、空の雲の美しさはどうだ。風の動きまで伝わってくるようだ。

佐々木佑真「幸福の稔りへ」

佐々木佑真「秋風に揺れる」
「水の器」村田桃花作。1年生の時のアジサイとは同じ題材でありながら、全く異なる花がそこにはある。プッシャンブルーを基調として花びらの質感とその上の水滴を、一度自分の感覚中枢に取り込んで再生しなおしているかのようだ。

村田桃花「水の器」
「飛びたい」井上峻海作。ペンギンを中心に置き、自らの心と重ね合わせるかのように、強い色調でまとめている。背景の抽象的な水の表現とよくマッチしている。

井上峻海「飛びたい」
「ちぐはぐホログラム」小林千愛実作。画面の光の処理を変化させて得られるホログラフィー原理をうまく使いこなし、ポップアート的な色遣いでまとめている。題材と色調がマッチしている。

小林千愛実「ちぐはぐホログラム」
どの絵を見ても、全体から細部まで息の抜けない緊張感が伝わってくる。その場に座り込んで1枚1枚の絵と向き合いたいという衝動に駆られる。
指導している小倉先生が彼らを3年間育て上げ、その1人1人の個性が様々な方向へと歩み始めている様子にひたすら脱帽する。(S,S)

みな素晴らしいがいくつか取り上げてみたい。
山田大輝作「暮れ」左手の雪の色、近景の岩の色、右手の海の色。細かい色の変化をよく表している。寄せては返す波の音が聞こえてきそうだ。寿都出身の彼が選んだ題材が海で、他の題材ではつかみ取れなかった何かを自分のものにしたということだった。

山田大輝「暮れ」
「幸福の稔りへ」「秋風に揺れる」佐々木佑真作は近景のち密さ、中景から遠景へのぼかしと実にしっかりと描きこんでいる。どちらも近景がいい。ソバの花とススキとが愛情込めて描かれている。そのうえ、空の雲の美しさはどうだ。風の動きまで伝わってくるようだ。

佐々木佑真「幸福の稔りへ」

佐々木佑真「秋風に揺れる」
「水の器」村田桃花作。1年生の時のアジサイとは同じ題材でありながら、全く異なる花がそこにはある。プッシャンブルーを基調として花びらの質感とその上の水滴を、一度自分の感覚中枢に取り込んで再生しなおしているかのようだ。

村田桃花「水の器」
「飛びたい」井上峻海作。ペンギンを中心に置き、自らの心と重ね合わせるかのように、強い色調でまとめている。背景の抽象的な水の表現とよくマッチしている。

井上峻海「飛びたい」
「ちぐはぐホログラム」小林千愛実作。画面の光の処理を変化させて得られるホログラフィー原理をうまく使いこなし、ポップアート的な色遣いでまとめている。題材と色調がマッチしている。

小林千愛実「ちぐはぐホログラム」
どの絵を見ても、全体から細部まで息の抜けない緊張感が伝わってくる。その場に座り込んで1枚1枚の絵と向き合いたいという衝動に駆られる。
指導している小倉先生が彼らを3年間育て上げ、その1人1人の個性が様々な方向へと歩み始めている様子にひたすら脱帽する。(S,S)

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