前川茂利写真展後編

昭和の中期、道路はアスファルトで舗装されていなかった。
春は雪解け水で水溜りができ、雨が続くと水浸しになる。
馬が荷を引き、馬糞が乾いて風に飛ぶ。
その頃が実に生き生きと捉えられている。

私が小学生の時、冬の交通機関は馬橇だった。
人々は不便と思わず馬橇か徒歩で行き来していた。
薪割りと大根干しは長い冬を生き延びてゆくための大切な作業だった。
町営住宅の家から家へと長い木をかけて、たくさんの大根を干している風景は叙情的でありながら、冬の厳しさを物語っている。

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女たちは祭りやハレの日には必ず着物を着ていた。
華美ではないが着物を着た母親たちは女としての色気を持ち、輝いていた。
ここにある風景にはたくさんの子ども達が出てくる。
みんな元気そうな顔をしている。大人も子どもも貧しかったが、精一杯生きてきた。貧しいことは当たり前で、みんなつぎのあたった服を着ていた。
いつもおなかをすかせていたが、でもハレの日にはご馳走が並んだ。食べ物を残すことはなかった。

高度成長期前の昭和の風景は前川の切り取った写真から私たちに、本当の豊かさは何なのかを問うている。
本当の幸せって何だろうと、考えさせる写真展だった。
今のあなたは幸せかな。(S.S)

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前川茂利が撮った岩内<後編>
      ~街のくらし~
現在開催中~10月29日(日)
      展示室4 入場無料

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共和町の写真家・前川茂利が撮影した岩内の人と風景。
後編は賑わいを見せる岩内市街の姿を紹介。
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