さすが岩内高校美術部

 2月1日から3日まで岩内文化センターホワイエで岩内高校芸文祭があり、見に行った。

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岩内高校美術部はここ4年ほど連続して全国総合文化祭に、札幌の有名校を抜いて選抜されている。
3年生の谷口進吾の『名残』は道展に入選している絵で、地面にある水溜まりの表面に、様々な色が照り輝いて微妙な美しさを醸し出している。いつもは茶系統の絵が多いが、今回は彩度の高い色合いを取り込み息をのむ美しさだ。

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2年生の佐々木佑真の『夢想』は飼っている猫だろうか、顔を大きくとらえていて迫力がある。猫好きなことが、対象を真剣に見つめその存在の不思議さをとらえるよすがになっている。

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同じく2年生の小林千愛実の『ちぐはぐホログラム』はそのものの色ではないパステルカラーを多用して、人物を自分なりの画面構成で作り直している。顧問の小倉先生いわく「既成のことにこだわる必要はない。」という言葉に感化されてか、自由な色使いが画面を生き生きとしたものにしている。

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3年生の吉田稀一の『Odonata』はペン画でデザイン的な画面に挑戦している。
1年生の枝元善藏『流れもの』は海岸の漂流物のごみなどを、丹念なタッチで表現している。

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 今の10代はともすればマンガやイラストの影響から抜け出せず、表面的な写実にとどまることが多いが、岩内高校は100年続く絵画の伝統を踏まえ、重厚で真摯な物事の存在に迫る描写力を身につけている。
わずか3年間だが、その間彼らは大人でも10年以上かかる写実の技術を獲得し、その上に自分なりの様式を模索し始めている。
彼らの技術と感性と、指導者の小倉先生の努力にエールを贈りたい。(S.S)
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