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木田作品5点が寄贈されました!

昨年の12月15日、当館の「どんざ忌」の日。
『北海道新聞』の一面見出しなどで、驚かれた方も多いかもしれませんが、木田作品が5点、当館に寄贈されました。(寄贈は11月28日付)

12月15日道新見出し

寄贈者は秋田県秋田市の医師・笠松千秋さん。
父上・笠松秀二さんが北海道大学医学部のご出身で、
戦前の学生時代に木田と知り合い、交流していた間柄でした。

1979(昭和54)年に秀二氏の逝去後は、母上の笠松千鶴子さんが大切に守ってこられました。
一昨年の12月に千鶴子さんがご逝去、ご家族で相談した結果、
ご両親が愛した作品を、画家の故郷に返そうという決断をされ、このたびの寄贈になりました。

寄贈された5作品
秋田から岩内へ。収蔵庫に収められた5点の作品

一度に5点という作品寄贈は、当館開館以来のこと。
木田との交流の中で集められた作品は、まとまったコレクションとして非常に貴重です。

作品は、制作年代順に
《十勝岳》 1939年
《積葉のある風景》 1941年
《バラ》 1957年
《落暉》 1958年
《秋之果実之図》 1958年

の5点。

風景画も静物画も含まれ、
制作年代も、戦前(岩内大火前)から晩年(岩内大火後)まで、幅広くお持ちです。

木田金次郎《十勝岳》1939
もっとも初期の作品、《十勝岳》 1939年 油彩・板
噴煙を上げる十勝岳。初めて確認されたモティーフの作品。


12月15日道新夕刊全道版
12月15日『北海道新聞』全道社会面。
貴重な大火前の2作品に焦点をあてて紹介されました


12月16日道新小樽後志版
翌12月16日『北海道新聞』小樽後志版。
大火後の3作品とともに、コレクションの貴重性を紹介。


この冬は「木田金次郎の本棚」を開催しておりますので、
4月からの新年度の展示で、順次皆様にお披露目したいと考えております。
どうぞお楽しみに!

(学芸員 岡部 卓)
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