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今年は冬の訪れが早く大雪の「どんざ忌」となりました

22回目を迎えた平成28年の「どんざ忌」は、木田金次郎命日の12月15日(木)午後5時より木田美術館2階の第4展示室を会場に開催されました。
前日から後志地方は大雪模様で当日の天候が心配されましたが、予想通り朝から降ったり止んだりの雪でかなりの量が降り積もり、午後4時前後には猛吹雪となりました。
前を向いて歩くのもやっとの状況で参加者の方々の出足も悪く、心配があたった感じで30名にみたない少人数の「どんざ忌」となりました。

午後5時を少し過ぎて岡部学芸員の司会で開会し、黙祷に続き会場正面の木田画伯の遺影に白菊を献花しました。

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その後「現代に続く有島と木田の縁」の演題でニセコ町有島記念館の伊藤大介主任学芸員による講話がありました。
有島も木田も個人名のついた記念館だが、館としてどんな使命があるのだろうかと考えた。

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経過する時間の中で作家の業蹟や名前などが忘れ去られて行く現実がある。自分達は作家の思想、理念、精神などを思い起こし継承し、展示や事業に生かして行く事が大切であると思っている。有島記念館では農場を小作人の共有として農場開放を行ったり、若い木田を応援した有島の「相互扶助」の精神を大切にしている。夕張市美術館収蔵作品の展覧会や若手作家に発表の場を提供する「平成の生れ出づる悩み」展等を木田美術館と連携して開催してきた。後志ミュージアムロードの事業も協力推進していきたい。更に有島の小説「生れ出づる悩み」が2018年に出版100年目を迎えるので有島、木田の功績を再評価して魅力を発信し地名度のアップを図るプロジェクトが6月にスタートした。

すでにインターネットによる有島、木田の知名度調査を行った事などにもふれ講話を終えた。

その後会場を1階のティーラウンジに移し、おでんなどを肴にビール等の飲み物を手にした和やかな交流会が行われた。
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今回の「どんざ忌」は、この時間になってもガラス越しに見える風景は相変わらずの吹雪模様の大雪だった。(M.T)
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