岩内美術協会のこの頃

岩内美術協会は1955年(昭和30年)創立され2年後の1957年(昭和32年)から春・秋の年に2回協会展を開催しています。
会員の研鑚と親睦を柱として結成されました。結成当初から協会展の発表だけでなく公募展へも挑戦するなど絵を描く情熱に満ちあふれた人たちがたくさんいました。
当時は会員数も三十人以上いましたが、現在は二十人を切る状態です。
世の中は1980年代から2000年代へと経過し社会の生活様式の変化にともない美術へのチャレンジの仕方も変化、変遷を辿りました。
今や様々な美術へのアプローチの仕方があり只単にキャンバスに向かい発表するだけの方法だけではなく、現在の若者たちは趣味の世界ではなく専門性を求め大学や専門学校に進むなど選択肢が増えた事も会員減少の要因になっているのかもしれません。
岩内美術協会は趣味の集団といえますが、会員にとって自分自身の考えを形と色に置き換えて表現し観てくれる人たちの心の中に入り込めるか・・・真剣勝負の場でもあります。
仕事と家庭を持ちながら制作するのですから、なかなかキャンバスにむかい集中することは大変です。
それぞれが工夫して自分の時間を持つようにしています。
年に2回の作品発表の場ですが、描けない時期もあり作品発表がプレッシャーになる事もあります。
「絵が好き」という共通の認識の中で、自分の絵を見続けてくれている会員は一番の鑑賞者であり、批評家でもあります。
この仲間の存在は大きいです。それがあるからこそ、継続して描く事ができ、この会が存続しているのだと考えます。
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「美を求めて」
何故岩内は木田金次郎を始め著名な画家が輩出され、何故こんなに絵を描く人がいて、絵画への関心が高いのだろう。
一説には岩内の風土・地形が人をつくったとか。
初めて岩内を訪れた人のよくある感想は海と街と山が近い。
この距離感の中で生活することによって空間処理が子どもの時から育まれたのではないか。それだけではなく、更に北海道が持っている季節感が大きな要素になっているはずです。
何故人は「美」を求めるのでしょう。
健康な体を維持するために食べ物をとります。タンパク質、脂質、ビタミンと様々な栄養素が必須です。
しかし、美しい景色を見る、音楽を聴く、会話する。
何故必要か…美しい景色を見ると心が動く、自分の好きな音楽を聴くと心が元気になるし、穏やかな気持ちになる。
楽しい会話は時間を忘れる。そこには人間の感情のすべて喜怒哀楽が係わる。
ある人には美しい景色でも、ある人には全く感じない景色かもしれない。感じ方は人それぞれであり、感じたとしてもその強弱があるはずです。
健康な体においしい食べ物が必要な様に健康な心には美しい風景や美しい音楽、楽しい会話、すべてを感じなければならない。
感じるこころを深めるためには「美」が「心の栄養」になるのではないかと。(M.T)
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