ポプラの会第二回研修会に参加して

10月29日(木)たら丸号に乗って32名が、北海道博物館へと到着した。

北海道博物館開館記念特別展ということで、
「夷酋列像
―蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界―」
が開催されていた。

博物館1

江戸時代後期に活躍した蠣崎波響の描いた夷酋列像の多くが、フランスのブザンソン美術考古博物館にあり、函館市中央図書館のコレクションと、後の画人達が描いた模写などを集めた展示会だった。

isyuu2.jpg

蠣崎波響の描いた夷酋列像は、髪の毛や着物の模様などの細部まで西洋画の手法を取り入れて巧みに描写されていた。実はこの夷酋列像の12人は、前年に起こった「クナシリ・メナシの戦い」において松前藩による鎮圧に協力した首長たちとされていて、蠣崎波響が全員に実際に会って見て描いたわけではないということだった。
松前藩の政治的な意図により、豪華な蝦夷錦や西洋の外套、アザラシの靴などを作為的に描いたとのことだった。その展示会には、実際使われたり参考にされたものがたくさん展示され、ロシアや中国からの文化の伝搬の様子がわかりやすく解説されていた。江戸時代の関東以南の人々が好奇心を持って、その夷酋列像に多大な興味・関心を寄せたことが多くの模写からも感じ取れた。
蠣崎波響が松前藩のために、精魂込めて描いた夷酋列像は時代を超えて、なにか強いメッセージを私たちに送っているように感じられた。

isyuu3.jpg

 帰り道で共和町の西村計雄記念美術館に立ち寄った。
「ふるさとの魅力、再発見!」という展示で、山岸正巳の油絵と、もと小沢の郵便局員だった前川茂利の写真も展示されていた。

nisimura1.jpg

前川さんの写真を見て、みんなで昔の運動会や浜の様子など話が弾んでいた。
西村計雄記念美術館館長さんが、解説をしてくださり、西村計雄のことを丁寧に解説してくださった。
中にとても目を引く、初めて見た大きな絵があった。中くらいの大きさの絵を横に3枚並べていて、屏風絵のような感じで、極太の毛筆のようなタッチで一息に描いている抽象画で制作年も不明で「月と海」という題名だった。
私の友達と2人で「この絵はすごくいいね。」と感動して見ていた。どう見せようという作為もてらいもなく、真剣さだけが伝わってくる。久しぶりに絵を見てぞくぞくしてくる、そんな感じだった。

 今回の研修は、人数が多く不便なこともあったが、絵を見るということの行為を再認識させられた研修だった。(S・S)
北海道NPOファンド越智基金
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSリンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析