岩内美術協会秋季展を見て

10月31日(土) から11月3日(火)まで木田金次郎美術館第四展示室で、岩内美術協会秋季展を見てきた。
12人が出品していて、どことなく今までと作風が変わってきているような感じがした。

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坂口美津雄さんの「コスモス」は、抽象作品の多かった作者にとっては珍しく ピンクのコスモスが宇宙に漂っているようで、清楚でいてたおやかな抒情性があった。

早瀬文子さんの朱色を主張色にした抽象画は、ますます磨きがかかり、小品ではあるが暗い青の対比が緊張感をもって迫ってくる。3点それぞれのタッチに惰性はなく、作者の感性の発露がしっかりと感じられる。

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宮崎良一さんの風景画は、夏に共和町の町民センターで個展をした中から出展していた。海の絵は細かいところまで描きこんでいる。それぞれの質感を表現することの難しさを感じる。逆光で夕日を背景にしたイカ釣り船を描いた絵は、夕焼けの空の色が中間色で実に美しい。イカ釣り船の照明の位置を少し上げたとのことだったが、不自然さはなかった。

佐藤聖子さんの「暖をとる」の水彩画は、美術館のゴミ捨て場の枯葉の中にいる物体を、クイズにしていた。来てくださったお客さんに、質問してみると卵、鳥、猫といろいろな返事が返ってきた。正解は猫なのだが、クイズ形式の絵があるのも面白いと思った。

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南田宰子さんのアクリル画は、全体の彩度が高く独特の強さがある。今回はしずくの中に人物を組み合わせていて、南田ワールドが、また一つ広がってきたように思った。今後を期待したい。

小島英一さんの作品に戦車が出てきて、今の時代のきな臭さが表現されていて、とてもよかった。いつもより小さい作品だが、テーマの切込みがしっかりしていて軽さは感じなかった。これからも時代への警鐘を鳴らしてほしい。(S・S)
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