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鑑賞スケッチノートより

2018/3/11 札幌市 K様
昨年、有島武郎の縁で木田金次郎に出逢って以来、3/11に木田の海を見に来館した。
何度観賞しても風の音、波の音、鴉の声が耳から離れない。
今回は絶筆の作品に散る花弁を悼むバラたちの視線を見ることが叶った。
予期せぬ死を予期した生命美の感力を観た。
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ゴールデンウィークは木田美術館へ来てね!

美術館前の桜が咲き始めました
美術館では今年もワークショップを行います
今年は春の企画展示「いろはに木田金次郎」に合わせ、
たら丸のイラスト入りカルタに文字とぬり絵をしてみんなで大きなカルタをつくろう

ワークショップに参加中に、もしかしたら岩内町のキャラクター『たら丸・べに子』にも会えるかも…
※『たら丸・べに子』は5月3日~5日の午前11時30分頃に来る予定です。
(予定は変更になる場合があります。ご了承ください。)

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写真は昨年の様子

さらに中学生以下の皆さんは無料で木田金次郎の絵もみることができます。
この機会にご家族・お友達と一緒に木田美術館に来てみませんか?

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ゴールデンウィークワークショップ
     『たら丸カルタをつくろう!』
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4月28日(土)~5月6日(日)
※4月30日(月)も開館します!
予約不要・開館時間内参加自由
参加料は無料です。どなたでもご参加いただけます。
※木田金次郎を観覧の場合、高校生以上の方は有料です。

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―藤倉英幸展 はり絵でたどる北海道―

岩内高校美術部出身でフリーのイラストレーターやグラフィックデザイナーとして幅広い分野で活躍中の藤倉英幸さんは、季節感溢れる感覚で北海道の風景をモチーフとした作品を発表している人気の貼り絵作家です。

木田金次郎美術館では1997年6月に「四季彩紀行HOKKAIDO展」、2010年6月「藤倉英幸と旅のイメージ展」、2013年8月「しりべしの風景たち展」を開催し、今回は4回目の藤倉英幸作品展となります。

詩情豊かに描かれた作品は多くの人に愛され、JR北海道の車内誌表紙を飾り注目を集めて来ました。
出身地岩内町での展覧会です。
心温まる藤倉英幸の作品をぜひご覧下さいませ。
ご来館お待ちしております。(M.T)

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       藤倉英幸展
  はり絵でたどる北海道

4月28日(土)~5月27日(日)
木田金次郎美術館 展示室4 入場無料

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みんなの力で咲かせたい“花中庭”の美しい花

みなさまのご支援で10数年間続けてまいりました、
木田金次郎美術館の花階段が
今春より“花中庭”にリニューアルされました。

春の訪ずれと共にまもなく“花中庭”が始まります。
今年もご協力をよろしくお願い申し上げます。(M.T)

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―ご協力金 1口 1,500円 木田美術館にて受付中―
(水やり、除草など美術館職員が誠意を持ってお世話させて頂いております。)

藤倉英幸展を鑑賞して

有島記念館で開催されていた、藤倉英幸作品受贈記念展示part1の第二期を訪れた。

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四季折々の北海道の自然を題材とした切り絵作品は、精緻でありながらも、藤倉氏が北海道の地に馳せる思いの感じられる、情感に溢れたものだった。

特に面白く鑑賞したのは、春を描いた二作品だ。一つは、どこまでも深い雪に覆われた大地が印象的な「遅い春」。
そして二つ目には、背景にはまだ白い山々、前景には全く雪の残らない農道と田畑が描かれた「早い春」。
どちらも前面に穂をつけたネコヤナギの枝が置かれているが、前者は1994年、後者は2006年と、9年の歳月を隔てて制作された作品である。
一見すると対になったタイトルのように感じられるが、辞書を引けば、単なる対義語でないことがわかる。
「早春」は、春の早い時期を示すのに対し、「遅春」は、暦の上での春が訪れてなお冬の名残と寒さが色濃く残っていることをいうものであり、春の深まった時期をあらわす言葉ではない。

暦の春と実感の春は、特に北国では大きく隔たる。じわじわとやってくる遅い春にしびれを切らしつつ、ネコヤナギの花のような春の兆しを一つずつ見つけてゆくことは、北国ならではのよろこびだろう。

私が有島記念館を訪れたのは春分を過ぎた頃だったが、残雪と呼べないほどたくさんの雪が、本来ならば大きく羊蹄山を望むはずの眺めを遮っていた。今年のニセコの春は、どんなはやさで訪れるのだろうか。(S.H)

岩内高校美術部卒業生作品展、力があるね

道内でも有数の入賞実績を持つ、伝統校の岩内高校美術部の卒業生展を見て釘付けになってしまった。
みな素晴らしいがいくつか取り上げてみたい。

山田大輝作「暮れ」左手の雪の色、近景の岩の色、右手の海の色。細かい色の変化をよく表している。寄せては返す波の音が聞こえてきそうだ。寿都出身の彼が選んだ題材が海で、他の題材ではつかみ取れなかった何かを自分のものにしたということだった。

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山田大輝「暮れ」

「幸福の稔りへ」「秋風に揺れる」佐々木佑真作は近景のち密さ、中景から遠景へのぼかしと実にしっかりと描きこんでいる。どちらも近景がいい。ソバの花とススキとが愛情込めて描かれている。そのうえ、空の雲の美しさはどうだ。風の動きまで伝わってくるようだ。

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佐々木佑真「幸福の稔りへ」

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佐々木佑真「秋風に揺れる」

「水の器」村田桃花作。1年生の時のアジサイとは同じ題材でありながら、全く異なる花がそこにはある。プッシャンブルーを基調として花びらの質感とその上の水滴を、一度自分の感覚中枢に取り込んで再生しなおしているかのようだ。

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村田桃花「水の器」

「飛びたい」井上峻海作。ペンギンを中心に置き、自らの心と重ね合わせるかのように、強い色調でまとめている。背景の抽象的な水の表現とよくマッチしている。

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井上峻海「飛びたい」

「ちぐはぐホログラム」小林千愛実作。画面の光の処理を変化させて得られるホログラフィー原理をうまく使いこなし、ポップアート的な色遣いでまとめている。題材と色調がマッチしている。

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小林千愛実「ちぐはぐホログラム」

どの絵を見ても、全体から細部まで息の抜けない緊張感が伝わってくる。その場に座り込んで1枚1枚の絵と向き合いたいという衝動に駆られる。
指導している小倉先生が彼らを3年間育て上げ、その1人1人の個性が様々な方向へと歩み始めている様子にひたすら脱帽する。(S,S)
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絵画教室作品展一般の部

木田美術館では平成27年度から前期(4月~9月)と後期(10月~3月)に分け、年2回絵画教室を開催している。
対象者は近隣の子どもや一般の方々で、第1と第3の土曜日と月4回の日曜日に隣の文化センターで行っている。
講師は倶知安町にお住まいの前岩内高校美術部顧問の福田好孝先生である。

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講師の福田好孝氏作

今年の作品展はこどもの部が3月6日~11日、一般の部が13日~18日まで。
私は一般の部の取材担当となり毎日通った。因みに私と主人も出品している。
今回は40名が100点の作品を出品したのだが、 特に1、2年目の方々のデッサンは目を引き3段に飾られた壁に圧巻!

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受講のきっかけを聞いてみると募集ポスターの前を行き来した後決心したという方、また野菜を描いた方は途中からどんどん描くのが進み、3枚の作品を仕上げたとのこと。

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最高齢は88歳で茅葺き屋根を描き、額もぴったりのバランスで人目をひいた。

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その他真っ赤に染まる空に建物が浮かび上がるシルエットの風景画、こげ茶の花瓶に白いカサブランカを描いた絵、細いペン先でペットの猫を点描で描いたりと様々。
ペン、鉛筆、水彩、油彩、アクリルと種類も多く観る者を退屈にさせなかった。

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また新しい作品に向かうための喜びと苦労、それもまた楽しみの一つであるのだが。
継続して4月から来年の作品展を目標に頑張りましょう!と声高に叫ぶのは私だが、何を描いたらいいのか悩んでいる私でもある。(T.T)

没後40年 熊谷守一「生きるよろこび」 於東京国立近代美術館

3月初めの日曜日、皇居のお堀端はたくさんのランナーが行き過ぎ、梅や桜も色づいて春の装いでした。
一度も熊谷守一作品を目にしたことがないので、初めて竹橋そばの東京国立近代美術館で開催されている回顧展に出かけました。

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初期の作品「轢死」 茶や黒の暗い色合いのなかに女の横たわる姿が描かれている、という説明を読んでも判別できません。
グラデーションが解っても、人体のラインが見つけられず・・・ 既知の明るくシンプルな線で描かれた、後半生の作品との違いに驚かされました。

200点以上の作品を鑑賞して、熊谷の70年以上にわたる制作活動での変遷を目の当たりにしました。
猫を描いた数作品は、彼が猫好きであったことがよくわかるユーモアと愛しさが感じられました。私には「伸餅」という、伸し餅三枚となっきり包丁を描いた作品が印象的でした。

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97年の生涯で我が子を次々病死で失い、生活苦も通り越し、やがてきれいな色あわせで、明快に小さきものを描く手法でたくさんの人に愛される作品を生み出してきました。
「いつまでも生きていたい」自宅の鬱蒼とした庭で自然観察を楽しみながら、1977年没しました。
順風満帆ではないけれど、絵描きとして生きるよろこびを幾度も感じた人生であったろうと、スケッチや日記などにも触れて思いました。(S.K)

絵画教室作品展こどもの部

 木田金次郎美術館第4展示室で、
「絵画教室作品展こどもの部」を見てきた。

入ってすぐに28名分の家族の顔を描いた作品が並んでいた。
1枚に4人の家族の顔が色鉛筆で描かれている。どの絵も愛情にあふれ生き生きとしている。

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 「北海道出光こどもお絵かきコンテスト」に出品された4年生から6年生までの部「石油の力」という題材名で乗り物が10点描かれていた。とてもしっかりした構成で、ヘリコプターや車が緻密に表現されていた。

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 「北のみらいのクルマの絵コンテスト」入選2点は齋藤一翔君(小学4年生)と田村隼人君(小学4年生)の絵でぬり方がていねいで形もそれぞれに工夫している。

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齋藤一翔君(左) 田村隼人君(右)

 西村計雄さんの顔を描いた13点は、顔のほうれい線や鼻の形をよく見て描いている。そして背景の色も工夫していた。

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その他に段ボールやチラシをコラージュしている「いわないすいぞくかん」はどれも個性的で面白かった。

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福田先生の指導の下、こどもたちが楽しそうに活動している様子が、目に浮かぶようだった。(S,S)

Volunteer Diary

2018/3/7
今日は全体会議でいらっしゃる人と名前を憶えていろいろな人と笑顔で会話出来るようになれそうです。
今年一年はサービス部でお客さんに対して少しでも絵を理解してもらおうとポプラの会を読んでいます。これからもよろしくお願い致します。(T.S)

2018/3/18
晴れの日。絵画教室展の関係で美術館は賑わっていますが、本来のお客様は午後から2名です。
小樽の美術サークルの会員さんでした。少しずつ春の訪れとともに来館者を望みます。(K.F)

2018/3/21
とても良い天気です。全体会議欠席の勝山さんも来てくれて4月からの各部の希望確認しました。(S.K)

2018/3/23
午前4名の入館者。展示室4では岩高美術部卒業記念作品展がちょうど受付に道展U21に入選を果たした佐々木さん、村田さんがおり、美術系の大学に進学決定した事やいつもは5時間くらい絵筆を持っていた等、聞く事が出来ました。
すばらしい作品がそろい、高校時代の足跡が力強く伝わりました。(S.Mi)

2018/3/27
急遽部会を開き、前田さんが手掛けたスクラップ帳3冊を持ってきて、資料の原案が変わり川村さんが原稿を持ってくることになった。
大森さん、前田さんと2人で平成8年からの新聞切り抜き記事のスクラップ帳や切り抜き記事の目次など、大変なご苦労があったんだなぁと感動した。
今後資料部一丸となって引き継いでいくつもりである。どこまで出来るかわからないが身の引き締まる思いである。(T.T)
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