どんざ丸
北海道岩内町・木田金次郎美術館のスタッフブログです。
春の企画展「木田金次郎 額縁の秘密」はじまります!

いよいよ4月ですね。
木田金次郎美術館では、2016年度最初の展覧会が、
4月1日(金)からはじまります!
春の企画展「木田金次郎 額縁の秘密」
「額縁」がテーマの展覧会、ちょっと珍しいかもしれません。
何度もご来館の皆さんはお気付きかもしれませんが、
当館の収蔵作品は、実に様々な額縁に入っています。
お客様からもよく訊かれる「額縁」について、
展覧会の形で、お答えいたします。
今回はポスターも普段とは異なる雰囲気、
ちょっと冒険しました。
作品とともに、額縁も楽しんでしまう展覧会、
7月3日(日)まで開催いたします。
どうぞご覧ください。
(学芸員 岡部 卓)
*********************
春の企画展
木田金次郎 額縁の秘密
4月1日(金)~7月3日(日)
*********************
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Volunteer Diary
28,3,4
約ひと月振りの展示室です。
いつもと変わらぬ空気。清々しい気持ちです。
開催中の岩高OB,OGによる「仲間たち展」。坂さんの「NUKADOKO」漬け込まれているだろう野菜達への愛おしさが・・・。
岩内絵画教室の講師福田氏の16枚の植物画。独特の線。日頃、自然にも目を注がれ、スケッチを重ねられていたことに、新鮮な驚きを感じました。(S・Mi)
28,3,16
ご夫婦で来られたお客様、奥様が木田さん作品の色数が思ったよりすごく多く重量感もあると褒めてくださった。(S・S)
28,3,19
新年度に向けてポプラの会も動き始めた。
16日の役員会で総会議案の審議をした。
会員の出席簿である活動原簿も職員の好意で完成、出番を待つ。あちこちに春の息吹が感じられる。正面前の桜、花芽はまだまだ身を固め寒さに耐えているが・・・
Spring has come。はもう近い。(O・Y)
約ひと月振りの展示室です。
いつもと変わらぬ空気。清々しい気持ちです。
開催中の岩高OB,OGによる「仲間たち展」。坂さんの「NUKADOKO」漬け込まれているだろう野菜達への愛おしさが・・・。
岩内絵画教室の講師福田氏の16枚の植物画。独特の線。日頃、自然にも目を注がれ、スケッチを重ねられていたことに、新鮮な驚きを感じました。(S・Mi)
28,3,16
ご夫婦で来られたお客様、奥様が木田さん作品の色数が思ったよりすごく多く重量感もあると褒めてくださった。(S・S)
28,3,19
新年度に向けてポプラの会も動き始めた。
16日の役員会で総会議案の審議をした。
会員の出席簿である活動原簿も職員の好意で完成、出番を待つ。あちこちに春の息吹が感じられる。正面前の桜、花芽はまだまだ身を固め寒さに耐えているが・・・
Spring has come。はもう近い。(O・Y)
鑑賞スケッチノートから
○2016/2/20 岩内町 K・S様
「ふるさとこども美術展」をもう一度見るために来館しました。
岩内港を描いた子どもたちの絵に船がほとんど見当たりません。木田金次郎の絵と対比するとこの間の岩内の変化に愕然とします。
○2016/2/21 札幌市東区 N・H様
自分では描きませんが、見ることが好きで美術館を訪ねています。
木田金次郎の絵をじっくり鑑賞したのは初めてのことです。
岩内の地に根差してじっくりゆっくり制作をした画家の姿に感動しました。「バラ」が好きな作品となりました。
「ふるさとこども美術展」をもう一度見るために来館しました。
岩内港を描いた子どもたちの絵に船がほとんど見当たりません。木田金次郎の絵と対比するとこの間の岩内の変化に愕然とします。
○2016/2/21 札幌市東区 N・H様
自分では描きませんが、見ることが好きで美術館を訪ねています。
木田金次郎の絵をじっくり鑑賞したのは初めてのことです。
岩内の地に根差してじっくりゆっくり制作をした画家の姿に感動しました。「バラ」が好きな作品となりました。
あっぱれ! 一中みたび団体賞!!
平成24年度、25年度そして本年度とこの数年でこども展団体賞三回受賞。これは本物だと誰でも思う。
一中美術部の水準の高さは年々メンバーが変わってもしっかりと受け継がれている証左でもある。
初回の時は学校の部室にお伺いし取材したが、今回は部員全員12名が来館、こども展をじっくり見たいという意向がありその時に受賞にまつわる取材をお願いすることになった。

2月17日、第4展示室。入賞、入選した部員に主に次の3点を聞く。
・受賞の感想等
・この題材を選んだ理由
・制作にあたって大変だった、工夫した、難しかった点など
表 歩輝君 木田金次郎賞 「冬の足音」
・思ってもいなかった。最高。すごくうれしかった。
・人物等だけでなく自然の風景を描きたかった。
・山の表現が難しかった。高さによって色が違う。微妙な変化
をどうグラデーションで表すか、山頂近くの雪も微妙だった。

福森 勇次君 木田金次郎美術館館長賞 「岩内へ行こう!」
・入ると思わなかった。ただただびっくり。母さんも喜んで
いた。
・チーズ工場上からの景色。遠近感を入れて道路を描き
たかった。
・道路のデコボコの表現や路面のグラデーションが大
変だった。

若林 冬果さん 金賞 北海道銀行頭取賞 「冬を感じる」
・正直言ってびっくり。
・冬が近いのに晴れわたっている岩内山は本当に珍し
かったので。
・雲の形や色。次々と変わるし浮き上がる感じを出した
かった。
清川 祥太君 銀賞 「見慣れた交差点」
―1月30日表彰式のコメントを再掲―
・お母さんから : 立派な賞を頂いた。
・なじみある岩内の象徴としてバスターミナルを
描いた。
・空の色、上下のグラデーションが難しい。
古館 旦陽君 入選 「冬の散歩にて」
・嬉しかった。自信になった。
・題材探しでカメラを持って妹を連れてマリンパークへ行った
時噴水のあたりで妹を入れた構図が意外に気に入ったので
・妹のコートの白いところ。
山本 朔也君 入選 「カラスと山」
・うれしかった。よかった。
・題材探しでカラスが飛んできて屋根に止まった。
いいなあ、これだと決めた。
・木の陰の感じをどう出すか。部員に聞いたり先輩の絵を
参考にしたりする。
▴部長の藤田海斗君のコメント。
「全体的にいい感じで活動している。毎日頑張っていて楽しい。デッサンの練習のためモデルを囲んでクロッキーをしたり粘土細工で野菜作りなどもする。ふるさとこども展の他に有島展やサクラクレパス展などに出品入賞を目指すのがこれからの目標。部員は現在1,2年で男子10名、女子2名の12名。一層魅力ある部にして女子を多くしたい。」

▴顧問の神山先生のコメント。
「基本的に自分たちでやってくれている。このペースでみんなで考えて進めてほしい。」
どの部員も自分の言葉で率直に話してくれた。折り目正しく好感もてる態度。一人一人がしっかりと主体的に活動し同時に互いに話し合って高め合っていることが伝わる。

そして神山先生の存在の大きさ。
全面的に任せているようで適切なアドバイスがこの好成績となっていると思った。
因みに25年2月の取材で、部員の神山先生評を紹介すると・・・
・思ったことを率直に言う。
・いろいろアドバイスをしてくれる。
・私たちのために一生懸命だ。
今も変わっていない神山先生の姿勢。

がんばれ!がんばれ! 一中美術部。
(O・Y)
一中美術部の水準の高さは年々メンバーが変わってもしっかりと受け継がれている証左でもある。
初回の時は学校の部室にお伺いし取材したが、今回は部員全員12名が来館、こども展をじっくり見たいという意向がありその時に受賞にまつわる取材をお願いすることになった。

2月17日、第4展示室。入賞、入選した部員に主に次の3点を聞く。
・受賞の感想等
・この題材を選んだ理由
・制作にあたって大変だった、工夫した、難しかった点など
表 歩輝君 木田金次郎賞 「冬の足音」
・思ってもいなかった。最高。すごくうれしかった。
・人物等だけでなく自然の風景を描きたかった。
・山の表現が難しかった。高さによって色が違う。微妙な変化
をどうグラデーションで表すか、山頂近くの雪も微妙だった。

福森 勇次君 木田金次郎美術館館長賞 「岩内へ行こう!」
・入ると思わなかった。ただただびっくり。母さんも喜んで
いた。
・チーズ工場上からの景色。遠近感を入れて道路を描き
たかった。
・道路のデコボコの表現や路面のグラデーションが大
変だった。

若林 冬果さん 金賞 北海道銀行頭取賞 「冬を感じる」
・正直言ってびっくり。
・冬が近いのに晴れわたっている岩内山は本当に珍し
かったので。
・雲の形や色。次々と変わるし浮き上がる感じを出した
かった。
清川 祥太君 銀賞 「見慣れた交差点」
―1月30日表彰式のコメントを再掲―
・お母さんから : 立派な賞を頂いた。
・なじみある岩内の象徴としてバスターミナルを
描いた。
・空の色、上下のグラデーションが難しい。
古館 旦陽君 入選 「冬の散歩にて」
・嬉しかった。自信になった。
・題材探しでカメラを持って妹を連れてマリンパークへ行った
時噴水のあたりで妹を入れた構図が意外に気に入ったので
・妹のコートの白いところ。
山本 朔也君 入選 「カラスと山」
・うれしかった。よかった。
・題材探しでカラスが飛んできて屋根に止まった。
いいなあ、これだと決めた。
・木の陰の感じをどう出すか。部員に聞いたり先輩の絵を
参考にしたりする。
▴部長の藤田海斗君のコメント。
「全体的にいい感じで活動している。毎日頑張っていて楽しい。デッサンの練習のためモデルを囲んでクロッキーをしたり粘土細工で野菜作りなどもする。ふるさとこども展の他に有島展やサクラクレパス展などに出品入賞を目指すのがこれからの目標。部員は現在1,2年で男子10名、女子2名の12名。一層魅力ある部にして女子を多くしたい。」

▴顧問の神山先生のコメント。
「基本的に自分たちでやってくれている。このペースでみんなで考えて進めてほしい。」
どの部員も自分の言葉で率直に話してくれた。折り目正しく好感もてる態度。一人一人がしっかりと主体的に活動し同時に互いに話し合って高め合っていることが伝わる。

そして神山先生の存在の大きさ。
全面的に任せているようで適切なアドバイスがこの好成績となっていると思った。
因みに25年2月の取材で、部員の神山先生評を紹介すると・・・
・思ったことを率直に言う。
・いろいろアドバイスをしてくれる。
・私たちのために一生懸命だ。
今も変わっていない神山先生の姿勢。

がんばれ!がんばれ! 一中美術部。
(O・Y)
福田先生の絵が、京極夏彦さんの本の表紙に!

いまから一年前、当館で「福田好孝展 ~元・美術教師の展覧会~」が開催されました。
岩内高校を定年退職されておよそ一年、先生にとって初めての個展となりました。

「福田好孝展」2015年3月10日~15日
展覧会では、これまで先生が教えてこられた、倶知安高校、函館中部高校、そして岩内高校の教え子さんからメッセージをいただき、作品とともにご紹介いたしました。
一週間の会期中に、教え子さん、そのご家族など、400人近くの方が来場されました。
その教え子さんのひとりが、直木賞作家の京極夏彦さん。
福田先生が新卒で赴任した、倶知安高校美術部で、最初の教え子となった方です。
展覧会最終日の昨年3月15日、東京から京極さんが岩内にやってきました。
倶知安高校美術部OBの皆さんも一堂に集まり、展示室は大変な賑わいでした。
このとき京極さんは、ある思いを胸に秘めておられたそうで、
それが昨年の年末に形になったのでした。

最終日(2015年3月15日)、京極さんはじめ倶知安高校美術部OBの皆さんが、福田先生を囲んで。
後ろにあるのが…
それが、京極さんの著書『妖怪の宴 妖怪の匣』(ようかいのうたげ ようかいのはこ)。
表紙に福田先生の作品「他所者たち」(1977年)が!!
この作品、展覧会では正面奥に展示された大作。大学の卒業制作だったそうです。

表紙カバーを開くと、福田ワールド全開!師弟の協演ですね。
「妖怪」という存在を、あらゆる角度から検証した、読みごたえたっぷりの一冊。
妖怪ファンにはたまりませんね。
京極さんが高校時代、福田先生の家に遊びに行ったとき、
本棚に水木しげるの妖怪の本があったそうです。
もしかすると、京極さんの創作の原点が、福田先生との出会いにあったのかもしれませんね。
こうした機会のきっかけが、木田金次郎美術館での展覧会だったことに、携わった者として、とても嬉しく思っています。
ぜひ、この本を手にとって、「福田ワールド」をお手元に!
岩内では「小林書店」さんの店頭に並んでいます。

小林書店に平積みされた京極夏彦さんの著書。
福田先生のことも紹介されています!
小林書店では、すでに10冊以上、
教え子さんや絵画教室の受講生の皆さんなどがお求めとか!
岩内の皆さん、小林書店へGO!
(学芸員 岡部 卓)
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京極夏彦
『妖怪の宴 妖怪の匣』
角川書店 2015年12月30日発行 本体1700円+税
岩内では小林書店で取扱中!
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めっちゃよかった岩内高校芸文祭緑陰展
2月4日(木)に岩内地方文化センターホワイエで岩内高校美術部の展示会があった。

まず大きな谷口進吾君の絵「水の貌(かたち)」が目に飛び込んでくる。
薄茶色の調子でまとめた古代の遺跡のような場所が丹念に描かれている。色相の変化はないが、現場にいるような錯覚がおき、見ていて少しずつ引き込まれてゆく。

それから、切り絵と組み合わせたり、アクリル画や水彩画に白のペンで模様が細かく描かれているものなど、様々な表現があって感心させられる。
高校生のアイディアは実に面白い。
そして佐々木佑真さんの大きな鳥の絵は圧巻でその存在感に圧倒される。目が動き出しそうな感じがする。

「通学路」のモノクロームの風景画も丹念に表現されている。道路の角度が変わっていて、めまいがしそうになる。どういう風にしたらこんな質感が出せるのだろうか。
村田桃花さんの海岸の絵も卓越している。打ち寄せる波の質感がよく出ていて、磯のにおいが漂ってきそうな感じだ。
花びらを拡大した絵も、質感が抜群に出ている。淡い抑えた色調でやわらかい花びらをていねいに描いている。

高校生の思春期後半のこの時期でなければ表現できないものが、ここにある。一人一人の感性が、絵を通して花開いている。これからも自分なりの表現を探って、進化させてほしい。(S、S)

まず大きな谷口進吾君の絵「水の貌(かたち)」が目に飛び込んでくる。
薄茶色の調子でまとめた古代の遺跡のような場所が丹念に描かれている。色相の変化はないが、現場にいるような錯覚がおき、見ていて少しずつ引き込まれてゆく。

それから、切り絵と組み合わせたり、アクリル画や水彩画に白のペンで模様が細かく描かれているものなど、様々な表現があって感心させられる。
高校生のアイディアは実に面白い。
そして佐々木佑真さんの大きな鳥の絵は圧巻でその存在感に圧倒される。目が動き出しそうな感じがする。

「通学路」のモノクロームの風景画も丹念に表現されている。道路の角度が変わっていて、めまいがしそうになる。どういう風にしたらこんな質感が出せるのだろうか。
村田桃花さんの海岸の絵も卓越している。打ち寄せる波の質感がよく出ていて、磯のにおいが漂ってきそうな感じだ。
花びらを拡大した絵も、質感が抜群に出ている。淡い抑えた色調でやわらかい花びらをていねいに描いている。

高校生の思春期後半のこの時期でなければ表現できないものが、ここにある。一人一人の感性が、絵を通して花開いている。これからも自分なりの表現を探って、進化させてほしい。(S、S)
2016年冬のナイトオープン
2月13日(土)午後6時半より木田金次郎美術館恒例の「冬のナイトオープン」が開催された。
毎年玄関前でキャンドルに迎えられるのだが、今回は『道の駅いわない』で14日(日)に行われる「たら丸雪像コンテスト」の前夜祭となり、たら丸館から木田美術館までを「キャンドルロード」として沢山の小さい光が歩道を照らしていた。


少し小雨が降っていたので霧がかかったようになり、歩道の電灯がまるでガス燈に見え、つい「雨に歩けば…」なんて昔見た映画のシーンを想い出しながら足取りはツーステップになっていた。
美術館に入り、さっそく学芸員の作品解説が始まった。

木田金次郎の作品は独特で同じ場所で何回も描いている。
だから作品名も同じものがあり、絵も何か違うが何かが同じと思うものが多いが、それが連作と言われるものなのか。
そして二階にアトリエが復元されていて、白いキャンパスに鉛筆で線を描いているのがあるが、これはロビーのテレビでNHKの日曜美術館ダイジェスト版(5分間)の画面の中で木田金次郎が歩いているシーンがあり、画面の手前で絵を描いているのがあったが、そこにはかつて漁協の冷蔵庫があり外階段があったのでその上で描いているのではないかと言う。この冷蔵庫も何枚もモチーフとして描かれているものだ。
時々木田金次郎の絵は「オヤッ、こんな絵だったかな?」と思ってしまうことがある。それは私のその時の感覚や体調などにより感じ方が違うのだ。表現が複雑なので勘違いしてしまうのか。ま、それだけ飽きないということかな?
続いて展示室4で毎年開催している「ふるさとこども美術展」の作品展示があり、後志管内の小中学校から多くの応募があり、その中でも今年は岩内第一中学校が健闘したとの事。
絵画鑑賞の後はお楽しみの軽食タイム。

メニューはしらす・わかめご飯、野菜スープ、白菜とシーチキン・カニカマのとろとろ煮、スペインオムレツ、お漬物である。

たら丸館でおしるこをご馳走になったのにこのメニューはしっかりお腹に収まり、果てはおかわりまで。年々食べることに意地汚くなっていくのは年のせいにして、今夜もぐっすり眠れそうだ。(T・T)
毎年玄関前でキャンドルに迎えられるのだが、今回は『道の駅いわない』で14日(日)に行われる「たら丸雪像コンテスト」の前夜祭となり、たら丸館から木田美術館までを「キャンドルロード」として沢山の小さい光が歩道を照らしていた。


少し小雨が降っていたので霧がかかったようになり、歩道の電灯がまるでガス燈に見え、つい「雨に歩けば…」なんて昔見た映画のシーンを想い出しながら足取りはツーステップになっていた。
美術館に入り、さっそく学芸員の作品解説が始まった。

木田金次郎の作品は独特で同じ場所で何回も描いている。
だから作品名も同じものがあり、絵も何か違うが何かが同じと思うものが多いが、それが連作と言われるものなのか。
そして二階にアトリエが復元されていて、白いキャンパスに鉛筆で線を描いているのがあるが、これはロビーのテレビでNHKの日曜美術館ダイジェスト版(5分間)の画面の中で木田金次郎が歩いているシーンがあり、画面の手前で絵を描いているのがあったが、そこにはかつて漁協の冷蔵庫があり外階段があったのでその上で描いているのではないかと言う。この冷蔵庫も何枚もモチーフとして描かれているものだ。
時々木田金次郎の絵は「オヤッ、こんな絵だったかな?」と思ってしまうことがある。それは私のその時の感覚や体調などにより感じ方が違うのだ。表現が複雑なので勘違いしてしまうのか。ま、それだけ飽きないということかな?
続いて展示室4で毎年開催している「ふるさとこども美術展」の作品展示があり、後志管内の小中学校から多くの応募があり、その中でも今年は岩内第一中学校が健闘したとの事。
絵画鑑賞の後はお楽しみの軽食タイム。

メニューはしらす・わかめご飯、野菜スープ、白菜とシーチキン・カニカマのとろとろ煮、スペインオムレツ、お漬物である。

たら丸館でおしるこをご馳走になったのにこのメニューはしっかりお腹に収まり、果てはおかわりまで。年々食べることに意地汚くなっていくのは年のせいにして、今夜もぐっすり眠れそうだ。(T・T)
「岩内絵画教室作品展・こどもの部」はじまりました!
3月8日(火)から、「岩内絵画教室作品展」を、2週にわたり開催します。

今年度はじまった「岩内絵画教室」。
元岩内高校美術部顧問の福田好孝先生を講師に、
月に2回、「こどもの部」と「一般の部」で、
受講生の皆さんが絵を描いてきました。
みなさんの一年間の成果を発表する場として、
まずは「こどもの部」の展示がはじまりました。

受講生は35人。
「家族や友だちの顔」や「きだきんじろうさん」など、
みんな、のびのびと描いてきて、見ていて気持ちがいいですよ。
中にはハッとするくらい斬新な作品も。
これまでの「こどもの部」



今週13日(日)までは「こどもの部」ですが、
来週15日(火)からは「一般の部」25人の作品を展示します。
皆さん、「絵の町・岩内」の一翼を担う人たち。
どうぞご覧下さい。
(学芸員 岡部 卓)
*********************
岩内絵画教室作品展
こどもの部 3月8日(火)~13日(日)
一般の部 3月15日(火)~21日(月祝)
木田金次郎美術館 展示室4 入場無料
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今年度はじまった「岩内絵画教室」。
元岩内高校美術部顧問の福田好孝先生を講師に、
月に2回、「こどもの部」と「一般の部」で、
受講生の皆さんが絵を描いてきました。
みなさんの一年間の成果を発表する場として、
まずは「こどもの部」の展示がはじまりました。

受講生は35人。
「家族や友だちの顔」や「きだきんじろうさん」など、
みんな、のびのびと描いてきて、見ていて気持ちがいいですよ。
中にはハッとするくらい斬新な作品も。
これまでの「こどもの部」



今週13日(日)までは「こどもの部」ですが、
来週15日(火)からは「一般の部」25人の作品を展示します。
皆さん、「絵の町・岩内」の一翼を担う人たち。
どうぞご覧下さい。
(学芸員 岡部 卓)
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岩内絵画教室作品展
こどもの部 3月8日(火)~13日(日)
一般の部 3月15日(火)~21日(月祝)
木田金次郎美術館 展示室4 入場無料
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蓮華寺
正式名は日蓮宗妙厳山蓮華寺で、1878(明治11)年に寺号公称の許可を受け、1911(明治44)年に本堂を建てた。
そして同敷地内に昭和2年から3年にかけて建て直したとのことだった。
門を入って左側に大きなしだれ桜の木がある。
その手前に小さなお堂があり、かわいいお顔の淨行菩薩がある。

これは、法華経に記されているが、お釈迦様が入滅した時にたくさんの菩薩が現れ、それを4人の菩薩が指導したそうな。その1人が淨行菩薩である。この菩薩は信じる心によって、煩悩を洗い流し清らかな水の功徳を与えてくれる存在らしい。宗派にかかわらず、この菩薩の像を水で洗い清めることで自分自身の悪いところ、心も含めて病気や怪我などで痛む箇所を「南無妙法蓮華経」と一心に唱えながら磨くことにより、感応によって直してくださるとのことだった。
中に入ると通路に6枚ほどの油絵が飾られていた。
ホテルうきよが閉まったときに譲り受けたらしい。中居さんとか岩内出身の方のものだった。そこがどこかのギャラリーのような雰囲気になっている。

位牌堂にいくと入口に大きなクジラ塚があった。

骨はひげクジラの右下顎骨だそうで、全体にゆるく曲がっていて長さは340センチ幅は27センチあるとのことだった。昭和50年代に敷地に建てられていたらしいが、風化が進むため建物の中に収めた。骨を建てた経過ははっきりとはしていないが、クジラが取れた後解体して残った骨を供養のために収めたのではないかということだった。現在住職は常にお供えをして漁業の安全のために毎日お参りしているという。

本堂は宮大工が建て、コの字型の肘木(ひじき)を多用していて、太い材を使い棒天井もしっかりしている。寄木造りの欄間の彫刻も昭和初期とは思われない美しさがある。本堂正面の向拝の彫刻は仏師風間壮慶の作である。日蓮宗なので華美な造りではないが、漁業豊漁、海上安全と遭難した方たちの慰霊のための信徒の方たちのひたむきな気持ちがその空間を創り出していた。
100年以上続いている岩内の信仰の純粋さを感じることができた。(S、S)
そして同敷地内に昭和2年から3年にかけて建て直したとのことだった。
門を入って左側に大きなしだれ桜の木がある。
その手前に小さなお堂があり、かわいいお顔の淨行菩薩がある。

これは、法華経に記されているが、お釈迦様が入滅した時にたくさんの菩薩が現れ、それを4人の菩薩が指導したそうな。その1人が淨行菩薩である。この菩薩は信じる心によって、煩悩を洗い流し清らかな水の功徳を与えてくれる存在らしい。宗派にかかわらず、この菩薩の像を水で洗い清めることで自分自身の悪いところ、心も含めて病気や怪我などで痛む箇所を「南無妙法蓮華経」と一心に唱えながら磨くことにより、感応によって直してくださるとのことだった。
中に入ると通路に6枚ほどの油絵が飾られていた。
ホテルうきよが閉まったときに譲り受けたらしい。中居さんとか岩内出身の方のものだった。そこがどこかのギャラリーのような雰囲気になっている。

位牌堂にいくと入口に大きなクジラ塚があった。

骨はひげクジラの右下顎骨だそうで、全体にゆるく曲がっていて長さは340センチ幅は27センチあるとのことだった。昭和50年代に敷地に建てられていたらしいが、風化が進むため建物の中に収めた。骨を建てた経過ははっきりとはしていないが、クジラが取れた後解体して残った骨を供養のために収めたのではないかということだった。現在住職は常にお供えをして漁業の安全のために毎日お参りしているという。

本堂は宮大工が建て、コの字型の肘木(ひじき)を多用していて、太い材を使い棒天井もしっかりしている。寄木造りの欄間の彫刻も昭和初期とは思われない美しさがある。本堂正面の向拝の彫刻は仏師風間壮慶の作である。日蓮宗なので華美な造りではないが、漁業豊漁、海上安全と遭難した方たちの慰霊のための信徒の方たちのひたむきな気持ちがその空間を創り出していた。
100年以上続いている岩内の信仰の純粋さを感じることができた。(S、S)
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