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芸術の秋in青森

10月20日に、青森に行ってきました。
行先は、三内丸山遺跡と青森県立美術館。
この日は、素晴らしい秋晴れ、絶好の旅日和でした。

まずは、三内丸山遺跡に向かいます。

名物?の栗味の「ソフト栗夢」を食べて、遺跡へ。

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空が青い~!

地元の方が再現した縄文時代の竪穴住居や、高床式倉庫がありました。
紅葉はまだ少し早かったようです。

次は美術館へ。
遺跡と美術館は隣り合っていて、施設同士をつなぐ遊歩道も整備されていて、とても便利。

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この壁も作品?

今回の旅の一番の目的は、青森県立美術館で開催中の展覧会「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」(http://www.aomori-museum.jp/ja/)を鑑賞するためと、この日に開催される「あおもり犬をつくろう」というワークショップに参加すること!
ワークショップは、一ヵ月ほど前に募集をしていたので、ハガキで申し込んでみました。
美術館に到着し、まずは展覧会を鑑賞しました。

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ポスターの前で写真撮りました♪

奈良美智さんは青森出身の現代アーティストで、ちょっと目のするどい子どものイラストを描く方です。
今年の24時間テレビのTシャツのデザインをされたりもしていました。

展示室に入ると、大きなキャンバスに描かれた、奈良さんのイラストとともに、展示室のど真ん中に大きな顔の彫刻がありました。2m×2m×2mくらいの大きさ。しかも頭部だけ。存在感すごかったです。頭部だけの彫刻は、いくつかあり、どれも迫力がありました。これだけ作るのには、かなりの体力と時間がかかりそうです!

ワークショップの時間になり、ワークショップ室へ。水道はもちろん、道具や棚、テーブル、屋外へ出られるドアもあって充実された部屋!うらやましい!参加者は、子どもから大学生、おばさんまで幅広く、20人くらいでした。

まずは、講師の方と参加者の皆さんで、外にある「あおもり犬」を見学に行きました。

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迫力!

写真を撮ったり、よく観察して、あおもり犬制作に挑みます。
部屋に戻り、講師の方に作り方のコツを聞き、樹脂粘土で制作開始。

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あおもり犬を作る材料

さっき見たあおもり犬を思い出しながら、撮った写真を見ながら、粘土をこねながら作ります。粘土が思うように形にならなくて苦戦。ふと、参加していた子供の作品を見ると、「とっても上手!!こりゃ負けてられん!」と、変に力が入りました。

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色をつけても良いとのことでしたので、ピンクに。

なんとか完成して、仕上げにオーブンで20分ほど焼きます。

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参加者の皆さんの作品

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オーブンへ。

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完成!

20分経ち、焼き上がりました!焼くと、樹脂粘土は硬くなり、丈夫になります。
なかなかの出来映えにちょっと満足。
だいたい皆さん完成し、感想など聞かれてワークショップ終了。

残りの作品が焼き上がるまでの時間は、特別に開店しているカフェで休憩し、常設展を鑑賞、ミュージアムショップでおみやげ選びをしました。ほぼ一日いましたが、広くて時間が無くて見れない展示もありました。。。
今度行ったときの楽しみにしておきます。

帰りは、青森のB級グルメ「バラ焼き」を食べました。

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念願のバラ焼き

牛肉とタマネギをしょうゆベースのタレで煮込んだ料理。おいしい~!
昨年、青森に行ったときは、時間がなく食べることができなかったので、よりおいしさが増しました。

帰りの汽車の中では一緒に参加した友達と、今日作った作品の鑑賞会&撮影会。

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みんな違う顔★

日帰り青森旅でしたが、遺跡も見れて、展覧会も鑑賞できて、作品も作れて、名物も食べることが出来て、有意義な芸術の秋を過ごすことが出来ました!
(G・I)
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新作ポストカード紹介 ―第7弾―

「冬秋」 制作年不詳 素描

冬秋

美味しい梨の季節。
カラフルに彩られた梨がとてもかわいらしい作品。
サインにも木田の愛嬌がうかがえます。
この作品は1999年の秋から冬を迎える常設展『自然に挑む』展で、
一度だけ展示されており、残念ながら美術館にはありません。
是非、実物を見てみたいのですが…それまではこのポストカードで
我慢です。 (T・M)

朝焼けの羊蹄

9月末の北海道新聞の日曜版に、朝焼けの羊蹄山の写真が掲載されていました。

とても素敵な写真だったので、実際にここに行って、生でこの風景を見たい!!!!
ということで、10月某日、天気予報を確認し、早起きして行ってみました(岩内からなので朝4時半起きZzzzz…)。
外はまだ真っ暗。そして寒い。がっちり厚着をしていざ出発。
雲もなく、星がたくさん見えました。きれいな日の出が期待できそうな予感。ワクワク。

道に迷いながらも、なんとか蘭越の某所に到着。
日の出は少し過ぎてしまいましたが、御来光!

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日の出から、しばらく眺めていると、羊蹄山が紫色になる瞬間が。

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木田金次郎の作品に「朝焼けの羊蹄」という作品があるのですが、その絵の羊蹄山には紫色が使われています。
木田が描いた場所は、泊村の堀株あたりなので、場所は違いますが、朝日に照らされた羊蹄山は、本当に紫色をしていました。木田も実際にこの羊蹄山を見たんだろうなあ。

この場所から少し下に下ると、羊蹄山と朝日と雲海が!

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北海道で雲海といえば、ト○ムが有名ですが、ここからでも十分すぎる雲海を見ることができました!

ススキ越しの羊蹄山。秋らしいです。

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とても素敵な風景を見ることができました。早起してよかった
持って行ったデジカメは、普通のデジカメ。
一眼レフならもっと素敵な写真が撮れたに違いない!早起きはつらいけど、また行ってみようかな。
(G・I)

鑑賞スケッチノートから

○2012/10/2  千葉県千葉市 N.T様  
中学か高校の教科書で、有島武郎の「生れ出づる悩み」の一節が強烈に頭に残っています。山を描く時の気持ちを表現したものです。今日見せてもらい、イメージ通り、いやそれ以上に迫力のある絵でした。

○2012/10/3  旭川市 F.Y様
念願であった当美術館を訪れ、改めて木田さんの作品に感動致しました。独学とは思えぬ作風は「百聞は一見にしかず」の言葉どおり大変すばらしいものでした。

○2012/10/4  札幌市 M.I様
10年ぶりの来館です。有島の絵も見ています。作者の情感(魂)が伝わります。又伺います。ごきげんよう!

○2012/10/7  余市町 M.M様
油絵を初めて鑑賞しましたが、迫力に圧倒されました。

○2012/10/8  室蘭市 I.S様
今回で2度目の来館になります。感動しました。遠くから来たかいがありました。

○2012/10/11  群馬県伊勢崎市 H.R様
テレビ(NHKアートシーン)で見て画集を購入。生の絵がみたくてきました。色彩と分厚い面と線に感動。来てよかった。

○2012/10/12  北広島市 I様
総勢21名の団体で見学に来ました。木田金次郎絵画の力強い絵に感動致しました。

○2012/10/12  函館市 S.T様
生の絵が見たくて、団体で来館しました。

○2012/10/16  苫小牧市 T.T様
先生には、昭和27年頃2~3度文通させていただきました。今日初めて美術館を訪ね、感動しました。

○2012/10/24  札幌市 S.R様
木田さんの豪放さ、児島さんの洒落たデザイン性と鮮やかな色彩、面白く見せて頂きました。

○2012/10/26  群馬県富岡市 K.H様
たどり着いて泣けました。ずーと昔の読売新聞日曜版で、初めて木田先生の山の絵を拝見しました。その後、「生れ出づる悩み」に出会い、今日まで待ちこがれやっとお会いできた!という気持ちです。

○2012/10/26  札幌市 I.N様
岩内美術協会展を観にまいりました。様々な様式が楽しいと思いました。今日は木田氏の作品の美しさを再発見いたしました。バラ・つばき・海、心に響きました。“どんざ忌”に参加したいな。

○2012/10/26  厚岸郡厚岸町 N.E様  
時間が30分と言う事で、深く観る事が出来なく残念です。

○2012/10/27  札幌市 M.Y様
児島氏とのコラボを興味深く拝見しました。絶筆が同じバラの絵ということ(しかも未完!)に不思議なものを感じました。絵の対象を似ているもので展示している工夫がとても効果的だと思いました。

○2012/10/28  札幌市 N.M様
児島氏の「ダリア」が良かったです。

『山岸正巳展』 鑑賞スケッチノートから(後編)

○2012/9/    寿都町 H.F様  
山岸さんの色彩がとても心に響き、沢山の絵を拝見出来て嬉しいです。

○2012/10/10  岩見沢市 H.R様
今朝、午前中は共和町の西村計雄美術館内の「山岸正巳展」を観に出掛けて参りました。そして今、引き続き特別展開催の「山岸正巳展」を拝見させていただきました。作品の中の先生の筆せきを拝見しながら、学生時代(高校生)いつもアトリエを訪問させていただきましたことが、とても懐かしく昨日のことのように想い出されました。もう先生にお会いすることは出来ないのですが、こうして多くの作品が遺っていることによって、画伯山岸先生は永遠に生きていることを感じました。本日はたいへんありがとうございました。又お伺いさせていただきます。

○2012/10/11   余市町 T.K 様 他
岩内町出身の私達4人は「おかえりなさい」の宿に一泊。大変嬉しい時間を共有し、翌朝こちらへ向かいました。
私達の誇りの古里の美術館です。どんなにか身も心も潤された事か…。必ず又参ります。御繁栄を祈念いたします。

○2012/10/12   北広島市 T.T様
からだが魚臭くなるような生々しさを感じました。朝イカのとうめい感、うろこのきらめき、魚肌のぬめりetc。
すばらしい!

○2012/10/13  岩内町 M.H様
海辺で育った私は魚の絵をみて、すばらしかった。生きているが如く…。短い時間でしたありがとう。魚のつや、今にも動きだしそうでした。

○2012/10/    共和町 H.M様
岩内信金のカレンダーになったイカや魚の絵が今でも印象深く、今回「山岸正巳展」でたくさんの絵を鑑賞でき倖せです。独特のぬめりの表現を生み出されたと聞いて、本当にすばらしいと思いました。まだまだ長生きして描き続けていただきたかったです。 

「平成の『生れ出づる悩み』2012」

「平成の生れ出づる悩み2012」チラシ

本日10日から、展示室4にて新たな展示がはじまりました。

平成の「生れ出づる悩み」2012

1910(明治43)年11月中旬、
札幌・豊平河畔にあった有島武郎邸に、
描きためた絵を抱えて木田金次郎が訪れてから100年を迎えた
2010年に開催した若手芸術家公募展。

木田と有島の出会いが、小説「生れ出づる悩み」として描かれ、
多くの制作者の心を捉えたように、
現代の世の中で、様々な悩みを抱えながらも制作を続ける
若手芸術家を公募して行った展覧会を
2010年に引き続き開催します。

今回は審査を経て入選した5人の作品とプロフィールを紹介。
あわせて、前回入選者のその後の活動も紹介しています。

真剣に制作と向き合う若手作家の作品をご覧下さい。


〈出品作家〉
伊藤恵里 1979年生まれ 小樽市在住
佐藤拓実 1993年生まれ 札幌市在住
カトウタツヤ 1982年生まれ 札幌市在住
齊藤敬子 1986年生まれ 札幌市在住
浜地 彩 1980年生まれ 札幌市在住

〈前回入選者〉☆は作品出品
石垣 渉 1979年生まれ 札幌市在住☆
小林龍一 1988年生まれ 札幌市在住☆
駒澤千波 1980年生まれ 札幌市在住☆
桜井 亮 1977年生まれ 夕張市在住☆
佐藤仁敬 1980年生まれ 札幌市在住
新見亜矢子 1979年生まれ 札幌市在住☆
向中野るみ子 1980年生まれ 神奈川県在住
安田直子 1984年生まれ 滝川市在住
安田祐子 1984年生まれ 函館市在住☆

(学芸員 岡部 卓)

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平成の「生れ出づる悩み」2012
11月10日(土)~12月16日 木田金次郎美術館 展示室4

有島記念館(ニセコ町)12月22日(土)~2013年1月27日(日)
滝川市美術自然史館(滝川市)2月23日(土)~3月3日(日)
北海道開拓の村(札幌市)4月2日(火)~4月29日(月祝)
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「没後50年 木田金次郎と中谷宇吉郎」

「木田金次郎と中谷宇吉郎」ポスター

秋から冬を迎える企画展がはじまりました。

没後50年 木田金次郎と中谷宇吉郎

木田と同じく、1962(昭和37)年に亡くなった、
北大理学部教授で、
「雪博士」として知られた中谷宇吉郎(1900-1962)と木田との関わりをご紹介します。

中谷と木田は、1960(昭和35)年に、
『北海道』という本を共著で出版しています。
中谷は随筆家としても知られていますが、
木田の文章も非常に味わい深いもの。

この本の内容を中心に、
初公開となる木田の挿絵原画や、
書画も手掛けていた中谷の絵画作品も展示します。

雪の季節に、
北海道に根差した画家と科学者の歩みを振り返る機会です。
どうぞ、じっくりとご覧下さい。

(学芸員 岡部 卓)

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秋から冬を迎える企画展
没後50年 木田金次郎と中谷宇吉郎
11月8日(木)~2013年3月31日(日)
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