新会員歓迎

今年の2月6日(日)、ポプラの会にも久し振りに若い方が入会しました。吉野泉(よしのいずみ)さんです。

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寿都町歌棄町で家族と一緒に暮らしているとのこと。木田美術館には毎週日曜日に来られてボランティアして下さるというので、日曜日は来館者も多いことから大変助かります。
 吉野さんは、2006年12月23日から1週間、大学3年の時の冬休みを利用して木田美術館でボランティア体験をしています。その時の感想を聞きましたら、ちょうど冬休みワークショップで「スパタリングでカレンダー作り」があり、お手伝いをして子ども達ともふれあって楽しかった思い出があったそうです。私もその時吉野さんといろいろな話もしていましたので、それが入会に繋がったのであればとても嬉しいですね。

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監視中! 

今後は、展示室の監視の他、資料部に入り新聞記事切り抜きや、資料整理などもしてみたいと話していました。大歓迎!!
(T・T)
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この美術館ができること。

このたびの震災で被害を受けられた方に、
心からお見舞い申し上げます。

私(学芸員)自身、かつて東北に住み、
いまもたくさんの縁がある土地だけに、
心が痛んでいます。

当館は、いつもと同じように開館しています。
お客様をお迎えできる幸せを、日々感じています。

3月26日(土)の『読売新聞』のコラム「時の余白に」に、
木田金次郎のことが出ていたと、
紙面を館にお持ちくださった方がいらっしゃいました。

執筆は編集委員の芥川喜好さん。
一昨年9月のコラムに木田金次郎を取り上げた方です。

震災から2週間。
作家の吉村昭(故人)が、かつて三陸大津波を取材したことに触れ、
今回の「想定外」の災害を経験したいま、
自然への畏れを失うな、人間の想像力を引き上げよ、
と語りかけています。

このコラムの最後に、木田金次郎が再度登場します。

そうです――、
町を焼き尽くした大火から再起し、
再び描き出した木田金次郎。

芥川さんは次のように結んでいます。

深い喪失の底から立ち上がることが人間にはできるのだということを、
初めて教えてくれた人でした。


この美術館ができることは何か。

木田の生き方を伝えること。
木田の生き方が、私たちを力づけてくれる。

大火から再起した町で、心からそう思います。

ぜひ木田金次郎美術館で、
木田の作品に向き合ってみて下さい。

(学芸員 岡部 卓)

時の余白に2011.3
2011年3月26日(土) 『読売新聞』 芥川喜好「時の余白に」
木田金次郎「大火直後の岩内港」(1954年)は、
岩内地方文化センター大ホールの緞帳にもなっている、
岩内復興のシンボル


★芥川さんの著書「バラックの神たちへ」が当館ミュージアムショップで販売中です。
 「バラックの神たちへ」
 芥川喜好著 深夜叢書社発行
 2009年11月発行

美術の旅in青森へ

二月某日、青森県立美術館と十和田現代美術館を見に行くため、冬の青森へ行ってきました。
青森県立美術館へは、青森駅からシャトルバス「ねぶたん号」で片道約40分・200円。

けんび
真っ白い雪の中に真っ白い美術館。
誰もいなくて、少し寂しい感じ。玄関には青森県美のマークが。夜になると光ります。
光る

まず館内が広い!天井が高い!白い!!館内表示の字が統一されていてオシャレ~!!広すぎて迷ったくらいです。
企画展は開館5周年記念のコレクション展。
青森出身の作家さんの作品は、初めて見る作品ばかり。唯一、知っていたのは棟方志功とナンシー関。消しゴム版画の実物と押した版画が展示されていました。細かくて、芸能人の特徴がおもしろく表現されていて、それでいてちょっとシュール。棟方志功と同じ展示室に展示されているのもおもしろかったです。
常設展は、奈良美智の「あおもり犬」にまっしぐら。
あおもり犬
雪が積もっていたので、近くには寄れませんでしたが、見ることができて大満足。ここだけ写真を撮ることが出来ます。奈良さんのちょっとするどい目つきの子どものイラストもたくさん見ることが出来ました。
最終のバスが迫ってきていたので、残念ながら常設展は半分しか鑑賞できず。常設展なので、また見られる機会はあるとは思いながらも、後ろ髪をひかれる思いで美術館を後にしました。
この日の夕飯は青森B級グルメの「味噌カレー牛乳ラーメン」!前にテレビで見て食べてみたいと思っていました。青森なのに「味の札幌大西」という店名にも軽く惹かれました。
ラーメン
先に牛乳のまろやかさが口に広がり、続いてほんのりとした味噌味、最後にカレー味が来る、という感じでした。少しカレー味が強いかなと感じましたが、美味しく完食!美術館へのお土産に「味噌カレー牛乳ラーメン」のおせんべいを購入。はたして味は?

次の日、十和田現代美術館へは早朝から行き、開館時間まで野外に展示してある作品を見に行きました。朝早かったので人気ゼロ!貸し切り状態で写真撮り放題。昨年春に完成したカラフルな草間弥生の作品や、
くさま

韓国の作家チェ・ジョンファの「フラワーホース」など、
うま

大きな野外作品がたくさんありました。
美術館内の展示室は、小部屋になっていました。部屋全体が作品で、不思議な空間のオンパレードでした。外から見ると白い箱だらけの建物なのですが、夜になるとライトアップされて、美術館自体も作品になっちゃうそうです。これも見てみたかったです。もらった案内図を良く読むと、十和田の街中にも作品があるんですね~。

ちょっと足を伸ばして、弘前吉野町にある奈良美智「AtoZ Memorial Dog」へも行きました。
ひろさき
「AtoZ Memorial Dog」は、2006年夏「吉井酒造煉瓦倉庫」で、奈良美智さんの展覧会「YOSHITOMO NARA+graf AtoZ」が開催されたのを記念して、展覧会の実行委員だったAtoZ実行委員会の意志を継いだNPO法人harappaが制作し、弘前市に寄贈されたものだそうです。公園の少し少し高くなっている所に、ぽつんと犬が。
ひろさき2
想像より大きくて、背中に乗ろうと何度か試みましたがだめでしたので、記念撮影のみ。

この日の夕飯は、念願の大間のまぐろ!「大間の」というブランドのせいなのか、とっっっても美味しかったです。
美術とグルメの旅in青森はとても楽しい旅になりました。若干の心残りがあるので、今度は雪が解けたら、レンタカーでも借りて青森旅をしてみたいと思います。(G・I)

「きだび資料館」はじまりました!

きだび資料館ポスター

3月19日(土)から、展示室4では、
「きだび資料館」がはじまりました。

この展示は、当館が開館以来、
作品と並行して収集を続けてきた資料類を展示し、
木田金次郎やその周辺についての
様々なエピソードをご紹介するものです。

手紙や写真をはじめ、思いがけない資料に出会えるかも。
木田についてばかりではなく、
岩内という街がもつ底力も知ることができるかもしれませんよ。

きだび資料館展示風景
展示されている資料は100点余。初公開の資料も多数。

(学芸員 岡部 卓)

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きだび資料館
3月19日(土)~4月17日(日) 展示室4 入場無料
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鑑賞スケッチノートから

○2011/2/8  札幌市  I.Y様
有島武郎作品「生れ出づる悩み」より木田氏を知り、一度是非鑑賞してみたいものと思っていました。色彩が力強く魅力に溢れ、強く心を揺り動かされました。有島氏との交流など木田氏の人生が、大変ドラマチックでもあり深く心に響きました。

○2011/2/10  大阪市  M.K様
木田金次郎美術館に来ることができて、感動しています。

○2011/2/20  蘭越町  K.R様
日曜美術館で本日木田美術館を見て、(以前に「ミューズの微笑」を録画してあった)この機会に再度鑑賞に来ました。のんびりと楽しませて頂きました。入館後すぐビデオを見て。

(T・T)

冬の京で禅刹広隆寺を訪ねて

 翌日、学生時代、東京から京の寺々に仏像やお庭を楽しみに足繁く通った頃を思い出し、何十年振りに仏像彫刻の中で当時一番のお気に入りであった宝冠弥勒菩薩半跏思惟像、いわゆる広隆寺の弥勒さんに再会するため洛西太秦の地に向かった。広隆寺は、帰化人秦河勝が推古十一年(603年)に聖徳太子から仏像を賜り建立したと、日本書紀に記されている京都最古の寺院である。好季節の春や秋には修学旅行生や観光客で賑わう洛西周辺も、厳寒のこの季節はさすがに人影も少なく、静かな古都のたたずまいであった。三条通りに面した南大門より境内に入ると、講堂を経て、ご本尊聖徳太子像を祀る上宮王院太子殿がある。池を挟み北側に、飛鳥・天平から鎌倉時代に至る仏像を始め、仏教美術の数々が納められた新霊宝殿が在る。ここでは仏像彫刻の時代変遷を目の当たりにすることが出来る。国宝20点、重要文化財48点を有し、なかでも宝冠弥勒菩薩像は日本の国宝第1号で、そのお姿は大変美しく素晴らしい。
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他にも十二神将像、阿弥陀如来座像、十一面千手観音立像など優れた仏像彫刻がたくさんある中で、この弥勒菩薩像が一番だと私は思っている。右手を右頬に触れ、衆生を救うため思慮をめぐらせているお姿と云われているが、その表情は実に優しい。微笑が良い。素朴で無心の微笑だ。なんとも云えない心が安らぐ微笑だ。姿も表情も広隆寺の弥勒菩薩像とは異なるが、西欧の彫刻にロダンの考える人がある。微笑と云えばダ・ヴィンチのモナ・リザがある。「和を以て貴しと為す」と十七条の憲法を定めた聖徳太子由来のこの寺で、弥勒さんの穏やかな微笑を見つめながら、東洋と西洋の文化の違い、心の違いを考えさせられた。信仰と芸術との美しい調和を目にして、私は再会を果たした弥勒菩薩像と別れ、静謐な広隆寺新霊宝殿を後にした。 M.T

冬の京で禅刹建仁寺を訪ねて

京都円山公園石段下から西にのびる四条通りに、歌舞伎の忠臣蔵に登場する料亭「一力茶屋」がある。その角を曲がり祇園花見小路を南に下ると、栄西禅師により開山された京都最古の禅刹、臨済宗建仁寺派大本山の建仁寺北門に行き当たる。
ここは、室町幕府三代将軍・足利義満により、京都五山のひとつに定められた由緒ある禅寺である。(建仁寺へリンク

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特別拝観が出来る厳寒のこの時期に、本坊の玄関をくぐると、僧侶が履く下駄に押してある焼印の「最初禅窟」の四文字が目に止まりました。この寺が京都で一番古い禅寺であることを誇りにしている心情が伝わってきました。
拝観受付を済まし、最初に日本画家・小泉淳作画伯の筆になる「双龍図」の天井画を目ざし、法堂に向かいました。禅寺の法堂は説法を行う伽藍ですが、建仁寺では太い柱が歴史を示し、五間に四間の建物内部に本尊の釈迦如来座像を祀り、仏殿も兼ねておりました。
法堂の天井は高さが22メートルもあり、天井一面に畳108枚分の巨大な「双龍図」が描かれておりました。
縦11.4メートル・横15.7メートルのこの大作は小泉画伯が北海道十勝で廃校となった小学校の屋体を制作場所に選び、平成14年の建仁寺創建八百年を記念して描いた作品と以前に聞いておりました。北海道民の私は大変興味深く思い、ぜひ一度拝見したいと考えておりました。龍は仏法の守り神と云われ、禅宗寺院の法堂天井画に多く見られますが、一般的には大きな円の中に龍を描く構図が多いようです。ここ建仁寺では珍しく、四角い天井一面に二匹の龍が描かれ、勢いよく天井を駆けめぐり、雲を呼び大きな目でギョロリと睨む迫力には相当な凄さが感じられました。

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京都東山に建仁寺が創建されて八百年を経た今。小泉画伯により制作された天井画が、今後何十年いや何百年の時間の流れの中で、その時代の人々からどう受け止められ、何を伝えて行くことが出来るだろうか。そんな思いをめぐらせながら、「双龍図」を見上げました。
その後私は、多くの襖絵と幾つかの庭園がある方丈と書院に向かいました。
建仁寺は古くから京都五山の中でも漢詩文の素養が高い禅僧が多く、その気風や雰囲気からやがて画人達も集まるようになりました。その結果、この寺には著名な画人達の傑作が数多く今に伝えられております。私たちが教科書などで目にした国宝「風神雷神図屏風」は俵屋宗達の筆により、二曲一双屏風全面に金箔を押し、右双に風神、左双に雷神が描かれました。建仁寺に伝わるこの宗達晩年の傑作は現在、実物画は京都国立博物館に寄託保存され、寺には複製画が飾られておりました。また、桃山文化時代を代表する画人・海北友松が描き、方丈を飾っていた「竹林七賢図」の襖絵は、昭和9年の室戸台風で被害にあい、軸装に改められ、前者と同様に国立京都博物館に寄託されました。同じく海北友松の襖絵の傑作で四面一連の襖に今にも飛び出して来そうな大迫力の龍が墨一色で描かれた重文の「雲龍図」は、京都文化協会とキャノン㈱の協力で、高精細デジタル方式で複製され、書院を飾っておりました。
この外、長谷川等伯の「松に童子図」、室町時代の画人・秋月の「龍虎図」、大正から昭和にかけ活躍した橋本関雪の「伯楽」「生々流転」「深秋」「松韻」等の作品が、方丈、書院、塔頭に伝わっておりました。
真冬の京は日暮れも早く、寒くて底冷えし、庭園に向け戸障子があけはなされた寺院の方丈や書院では、陽もかたむくとしんしんと冷気が足下から脚腰背中に忍び込んでくるような感じがしました。間もなく陽が落ちると、高瀬川沿いの木屋町や河原町通りに抜ける露路や小路のお店に、のれんが掛かり、軒先に灯りがともる時間となりました。
 今日は禅刹東山建仁寺を尋ね、多くの名画を拝観しました。そろそろ湯豆腐を肴に熱燗で伏見の銘酒を楽しむ頃と、お寺を後にして鴨川にかかる四条大橋を西に渡りました。
(M・T)

岩内高校美術部OB・OG「第11回 仲間たち展」

2011仲間たち

今年で11回目を数える
岩内高校美術部OB・OG「仲間たち展」が、
3月8日(火)からはじまります。

今年は、昭和36年から平成20年に卒業した、
岩内高校美術部OB・OGの皆さん11人と、
現顧問の福田好孝先生が作品を出品しています。

会期を前にして行われた展示作業では、
「昭和組」と「平成組」が一緒に作業。
同じ岩高美術部で過ごした、世代を超えた「仲間たち」が、
ひとつの展示室に集います。

3月恒例の「絵の同窓会」。
ぜひ足をお運び下さい。

(学芸員 岡部 卓)

出品作家:
村田祥子、藤倉英幸、二階堂哲可、井口喜美栄、美辺泉、
大崎智尋、新見亜矢子、鳴海亜由子、島田睦未、新堀倫子、
坂泰奈、福田好孝(現顧問)


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岩内高校美術部OB・OG
第11回 仲間たち展
3月8日(火)~13日(日) 展示室4 入場無料
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ナイトオープンin Winter

2月19日(土)18:30~20:00
降雪の中、今年初めてのナイトオープン。展示室にさっそうと「どんざ」をひるがえすように現れた岡部学芸員。

ナイトオープン
(ちょっとカッコイイ)

「木田と有島の出会いから100年」という年で実際に有島の家(この時はまだ借家)の細い階段を上がって対面した二人の運命を熱心に語る。
だれしも出会いは全てのはじまり…。
バスツアーで見たあの家を思い浮かべるとどうしても「ジーン」ときてしまうのです。
続いてラウンジでは、ひな祭りを先取りしたちらし寿司、おでんなどで賑わいながら、情報交換なども…。

ナイトオープン2

少しの時間ですが、日常を忘れさせてくれる催しですヨ。(ゆで玉子のからむき大変だっただろうなあ~)
(S・M)

Volunteer Diary

23,2,3
 子ども展のお手伝い。展示作品はかなり絞ったようで300点を切るとか。作業は順調に進む。私は画鋲で止める仕事だが、やはり一枚一枚気が張る。巧拙は別にしてどの絵からもふるさとの爽やかな風を感じた。(O・Y)

23,2,5
 今月の例会は7名と少なかった。日帰り研修の案が出たので出席を募ったら5名。15日までに役場に書類を出さなければならない。あと6~7名ほしい。(T・T)

23,2,11
 京都より4名の方が入館されました。(お客様の顔を見るのは久しぶり)2度目の方もおりとても熱心に見ていただきました。子ども展の「木田金次郎賞」の牛、すごい迫力ですね。正面から堂々と・・・驚きました。羊蹄山にも負けません。構図もすばらしいと思いました。(S・M)

23,2,12
 図書10冊ほど台帳記入。8日のブログ編集会議でペーパー版の再発行について検討。課題もいくつかあるがまず試作してみようとなった。試作の過程や結果を検証し復活に踏み切るか否か判断する。前車の轍を踏むのはいやだから慎重に対応したい。(O・Y)

23,2,13
 ボランティア活動二日目。13:40頃、小学生の男の子が2名屋上へ向かったので注意する。子どもに注意するのはなんだか気が引ける。しかし、これも大切なボランティアの仕事だ。ボランティア用の制服や名札等の準備も職員の方々にして頂いた。色々とお気遣いして頂きありがとうございます。日曜日しか出て来れませんが頑張ります。(Y・I)


23,2,19
 今夜はナイトオープン。控え室のテーブルは調理用具にトレイなどがいっぱいだ。図書台帳の過年度の御用済みの分を処分した。入口正面前のライラック、大雪のためかなり太い枝が裂けている。まだまだ雪の下。(O・Y)

23,2,20
 朝9:45にNHKの日曜美術館に木田美術館が紹介されていた。職員の方達と一緒に見た。反響の電話をたくさん頂いたと聞いた。嬉しい。今日、監視をして思った事だが、「海」という木田さんの作品に照明が当たりキラキラと夕日が輝いて見えてとても綺麗だった。夕日とそれが波に映った様は、私をまるで本物の夕日を見ているような気持ちにさせてくれた。(Y・I)
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