木田金次郎の本棚(21) 『バラックの神たちへ』

木田金次郎の本棚
バラックの神たちへ
芥川喜好『バラックの神たちへ』

岩内も雪が積もってきました。

読売新聞編集委員の芥川喜好さんの本が出版されました。
前回ご紹介した『近代の忘れもの』に続き、
この本でも、木田金次郎が紹介されています。

日本の近代美術を彩った画家14人について、
芥川さんが彼らに宛てた手紙のかたちで、書き進められています。

これらのエッセイは、1980年代後半に雑誌に掲載されたもの。
芥川さんにとり、永く気にかけてこられた画家たちでもあります。

北海道の画家では、木田金次郎と神田日勝が登場。
木田の「東山からみた早春の岩内山」について触れています。
また、木田と関わりが深い、野口彌太郎も。

版元は、短歌や演劇関係の老舗、深夜叢書社。
ぜひ手にとってご覧ください。

(学芸員 岡部 卓)

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 『バラックの神たちへ あるいは近代画の内景へ
 芥川喜好著 深夜叢書社発行
 2009年11月発行
 
 この本は、当館ミュージアムショップで販売しています。

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【収録画家】
浅井忠・村上華岳・小出楢重・入江波光・野口彌太郎・西郷孤月・木田金次郎・
不染鉄・神田日勝・島野十郎・瑛九・横山操・野口謙蔵・小川芋銭

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鑑賞スケッチノートから

○2009/10/1  愛知県瀬戸市  Y.H様
絵と向き合う度に「いいなあ」と心の中で独り言をいっていました。
美しい!!港は活気に満ちてエネルギーが溢れています。
リズムを感じて船や波が揺れます。
「飾り花瓶と花」はじめて見たような気がします。とてもいいです。
美しいです。ありがとうございました。

○2009/10/6 埼玉県川越市  S.K様
半農半漁の郊外風景から岩内港、そして積丹の海、堀株の荒々しい風景、日本海の波頭。
絵画に対する情熱と希望が重々しく頭を殴られる様な気がいたします。
西村計雄、山岸正己先生とは違った個性の力作ですね。

○2009/10/  東京都大田区  S.Y様
1954年の台風15号と洞爺丸事件での海岸に引き揚げられた死体を見た少年時代の記憶が今でもありありと脳裏に!
その延長戦上に岩内大火があり、木田金次郎があったことは知りませんでした。
今回読売新聞を東京の自宅で見ていて芥川氏のエッセイの中に木田金次郎美術館とそれにまつわる内容を読み、是非岩内に来たくなって今日ここに立っています。

○2009/10/10  札幌市  O.T様
今日は後志方面の美術館巡りをしています。
「しりべしミュージアムロード共同展」倶知安の小川原脩美術館、共和町の西村計雄美術館、そして二度目の木田金次郎美術館画風の違いがはっきり解る三人三様の描き方ですね。
私自身は絵は描きませんが、絵を見て歩くのは大好きです。又11月に来る予定です。

○2009/10/11  岩手県  N.M様
初めて岩内町に来ました。
美術館も初めてで絵がすごいと思いました。
特にバラの絵がすごかったです。
また機会があれば来たいです。

○2009/10/12  札幌市  Y.H様
私が木田様の事を知ったのは作家有島の小説「生れ出づる悩み」でございます。
一度この地を訪ね美術館で絵を見せていただくのが夢でございました。
本当に感激でございました。有難うございました。

○2009/10/15  千葉県船橋市  S.H様
感動しました。少し絵を描いています。
迷い迷いつこんな素晴らしい絵を見ることができました。
また描きたい!! と元気が出ました。
忘れられません。もう少し命があれば!

○2009/10/20  帯広市  T.Y様
荒っぽさの中に躍動感があり、大胆な表現に圧倒されました。
特に絶筆のバラ、立体的で色彩感覚が豊かで感動しました。

○2009/10/  苫小牧市  N.M様
波の絵を見て素晴らしさを感じ、61歳より69歳までの精力的な絵が見られ、自分の年齢に合わせこのように絵を描きながら充実した生活が送られる事ができたらと思います。

○2009/10/24  沙流郡日高町  N.S様 N.K様
以前よりこの記念館に来て見たいと思っておりましたので、実行できて大感激でした。数々の作品にとても感動しました。
T.T

「『アラ還』作品展」はじまりました

今日、11月17日(火)から、
『「アラ還」作品展』がはじまりました。

アラ環作品展1

この展覧会は、昭和43年に岩内高校を卒業し、
今年還暦を迎える皆さんの作品展。

様々な分野で活躍している「アラ還」(アラウンド還暦)世代の
多彩な作品が集まっています。

アラ環作品展2
絵画やキルトや書

作品の顔ぶれは実に多彩。

出品者は、
井口喜美栄(堀川)さん:絵画
井端明男さん:建築
老田繁樹さん:写真
大和田アツ子(加藤)さん:レザークラフト
日下部美紀(小島)さん:キルト
小山静子(古田島)さん:水彩
阪本むつ子(守谷)さん:絵手紙
関 一則さん:水彩
二階堂哲可さん:油彩
美辺泉さん:油彩
村上美恵子(高松)さん:書道
山崎洋子(松井)さん:写真

     ( )内は旧姓・50音順

この展覧会は、
当館で毎年3月に開催している「仲間たち展」に出品している
二階堂さんが同級生に呼びかけて、実現したものです。
岩内をはじめ、札幌や東京などから作品が寄せられました。
当館の瀧澤館長も同級生の縁から、メッセージを寄せています。

アラ環作品展3
建築やレザークラフトも。

中には海外で活躍している方も。
実に多くの制作者が出ていることに、
岩内人の底力を感じます。

アラ環作品展4
絵手紙や身近な風景、北極の写真も。

作品搬入で集まった皆さん。実にパワフル。
懐かしい再会の場ともなり、同窓会のよう。

アラ環作品展5
岩内高校第19期生。50人×10クラス!

今週は美術館がたくさんの再会の場となりそうです。

(学芸員 岡部 卓)

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 岩内高校OBグループ展
 「『アラ還』作品展」
 11月17日(火)~23日(月・祝)

 木田金次郎美術館 展示室4 入場無料
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木田金次郎の本棚(20) 『近代の忘れもの』

木田金次郎の本棚
近代の忘れもの
芥川喜好『近代の忘れもの』

これは東京の画廊で行われた講演会の記録。
講師は芥川喜好さん。
読売新聞の編集委員で、美術を担当されてきた方。
9月26日には、木田金次郎のことをコラムに書いて下さった方です。

講演「近代の忘れもの―三人の画家を通して―
佐藤哲三・木田金次郎・野口謙蔵」
は、
これに先立つ今年2月、
東京・三鷹の「ギャラリーオーク」で、行われました。

美術記事を永く書いてこられた芥川さんが、
とくに注目されてきた三人の画家を取り上げたものです。

三人はいずれも地方で仕事をした作家。
しかし、東京中心の「近代」美術の文脈とは一線を画す作家として、
芥川さんは、作家との出会いを織り交ぜながら語っています。

編集されたのは、フリー編集者の森田カトリさん。
A5判本文36ページの小さな本ですが、
手に取ると暖かみを感じる本です。

東京で静かに木田のことが語られている。
とても嬉しく、ありがたいことです。

ぜひ岩内でこの本を、お手にとってご覧下さい。

(学芸員 岡部 卓)

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 『近代の忘れもの』
 芥川喜好著 ギャラリーオーク発行
 2009年11月発行
 
 この本は、当館ティーラウンジでご覧いただけます。

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「花と果実の木田金次郎」はじまりました!

11月11日(水)から、秋から冬を迎える企画展
「花と果実の木田金次郎」がはじまっています。
花と果実の木田金次郎
ポスターには、今年2月にご寄贈いただいた、
「飾り花瓶と花」(1955年)が。


開館15周年の今年は、
一年を通じて、当館収蔵のすべての油彩作品を紹介する
「コレクション再発見」としてお送りしていますが、
今回の展示はその最後を飾るもの。

花と果物をモティーフとした、
油彩57点、素描19点の、計76点。
いつも以上に、たっぷりとご覧いただきます。

木田金次郎の花
今年相次いで寄贈いただいた花の作品は、いずれも1955年の制作。
右から「ばら図」「花」「飾り花瓶と花」。


木田金次郎の花と果実は、
風景画の制作が困難な冬にも行われました。
これから風雪厳しくなる冬の岩内で、
彩り豊かな花と果物をたっぷりとご覧下さい。

木田金次郎の「花と果実」ファンの皆さん、
必見ですよ!

(学芸員 岡部 卓)

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 開館15周年記念 秋から冬を迎える企画展
 「花と果実の木田金次郎」
 11月11日(水)~2010年4月4日(日)

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祝!木田美15周年の一日

11月3日の開館記念日は、前日から続く悪天候で、当日も朝から雪…!そして寒い!
無料開放などのイベント満載にもかかわらず、出足は不調でした。ワークショップもやってるのに~~…。
毎年、開館記念日は100名は超していたので、だいたい100名が基準になっている木田美ですが、今年は15周年なのに、目標達成できないのでは…!!との不安がありました。
朝からお手伝いに来てくれていたボランティアの皆さんも、ちょっぴりヒマをもてあましてる様子…。。

やっと館内がにぎわいはじめたのが昼頃。
来館したのは札幌大学の学生の皆さん。40名以上の団体さん!
さらに盛り上がったのは、「地元(ジモ)キャラキャラバン」!
6体のキャラクターが美術館に登場しました。

13:13 地元キャラ★キャラバン
地元キャラ★キャラバン1
たら丸・べに子が
地元キャラ★キャラバン2
共くん・和ちゃん&じゃが太くん・じゃが子さんが
地元キャラ★キャラバン3
きだびに登場!

このために来てくれたお客さんもいて、子どもからお年寄りまで大盛りあがり。
みんなキャラクターが好きなんですねー。
職員も一緒になって写真を撮ってしまいました^^;
親子連れがたくさん来てくれたお陰で、ワークショップにも参加してくれました。
お父さん・お母さんと一緒に問題を解いてくれている子たちが多かったようです。
ws.jpg
ワークショップの様子

そして夕方からは「アニバーサリーコンサート」。
本番では、素敵な衣装で登場した三部さん、すばらしい歌声を披露してくださいました。
三部さんの歌声と、明楽さんのチェンバロ、竹本さんのチェロのハーモニー。
お三方の演奏に、お客さんは聴き入っていました。
18:11 アニバーサリーコンサート
アニバーサリーコンサート
三部さんのメゾソプラノ、明楽さんのチェンバロ、竹本さんのチェロによるコンサート
アニバーサリーコンサート2

盛大に幕を閉じた開館15周年記念日。
16年目からの木田金次郎もどうぞ宜しくお願いします!

(O&G)

カメラに映ったボランティア魂

10月7日、PM6:30分ボランティア会議に
NHK小樽報道室記者瀬川明成さんが、
カメラをかまえて同席していました。
会議の様子を今撮影しているのか、
どうかは素人目にはわかりません。
NHK.gif
会議終了してからお話を伺いたいと、
まず目と目があったという葡萄色のグラデーションの
服が似合う高橋書記、続いて森井副会長、
大森会長と一問一答形式で、目前にカメラがあっても
3人3様に木田美術館のボランティア活動に
かけるおもいをお話してました。

高橋さんは、時代に乗りおくれないように自分が
中心となって立ち上げた「IT部会」のこと、森井さんは、
目を輝かして「お嬢様!」感動秘話を、大森会長は、
ボランティア活動が存在することは「よき仲間がいること」等、
木田美術館ボランティア精神を感じました。
絵の町岩内の偽らないドキュメンタリーが完成することでしょう!
放映が楽しみなボランティア会議の一幕でした。
M.F

秋は菊花でおもてなしを ある菊作りの思い 

11月、館内は2階へ通ずる階段周辺があでやかな菊の花で装われる。
kiku_20091108140615.jpg
昨年は入口フードに大菊一鉢、入ってすぐ左手の
螺旋階段に福助10鉢がお客さんを迎え入れた。
kiku2.jpg
「季節感あるおもてなしをしたい」あるボランテァの着想と職員の協力で実現したもの。
今年で13年目になる。
菊作りが忙しくなるのは5月からだ。
移植を繰り返し、肥料を与え、水やりに気を配り防虫剤等を散布する。
9月、小さな蕾ができ日増しに大きくなり花弁が見え始めると一息つく。
今年は生育期に低温と長雨にたたられ育ちもおくれ花もばらつきが゙目立つ。
比較的容姿うるわしいものをお見せしたいと最後の仕上げ中だがどうなることか。
予定としては11月5日、花階段ならぬ菊階段が昨年同様にごらんできそうだ。
これも職員の方が水やりを引受けいつも注意してくれるからと感謝している。
黄、白、赤どれも直径20cm以上の花でまずお楽しみを。それから展示室へどうぞ。
(*福助 鉢底から花首までが40cmまでのもの。ずんぐりむっくりした形態。)
O.Y

ひびきあい

bokujin.gif
第57回『北方墨人会』を木田金次郎美術館を会場として
開催することができ、作品も一段と輝いて見えた。

われわれは御高覧いただいたみなさんとひびきあえることが
できたことが嬉しいことであり、又、大変勉強させてもらった。

グループ展は、余市・倶知安・岩内という周期でやっているので、
岩内は3年に一度の開催となっている。発足当時の会員は
岩宇居住者が殆どだったが、転勤等で広範囲に散らばって
しまったが、情熱は今も変わっていない。

岩内町の文化団体協議会に加盟しているお陰で会場費が
無料ということで、岩内町の文化度の高さがうかがえる。
余市町・倶知安町は数年前より有料となっている。
木田金次郎美術館は通常の使用料でも一日3400円と
いうことで、他市町村の仲間も驚いている。
その陰には、職員皆さんの熱い思いで美術館が
支えられていることに厚く感謝しなければならない。
会員の中でも機会があったら展覧会をやりたいとの声も上がっている。

今回展は連休と重なり、木田さんの常設室の延長で
第四室まで来室された方々には遠方より訪れている人が多く、
木田金次郎さんの人気ぶりをみんなで喜んだところである。

木田金次郎美術館の益々のご繁栄を祈念致しております。

(北方墨人会 高橋節男)

Volunteer Diary

21,9,26
 昨夜の交流会ごくろうさん会は楽しかった。成就感があるせいか、みんな開放感でいっぱい。人間、張るだけではもたない、緩むことも大事だとしみじみ思った。(O.Y)
21,9,29
 お天気がよく10時前に2人、その後、名寄から20名ほどの団体さんで賑やかでした。いつもこのぐらい入るとラッキーですね。(M.K)
21,9,30
 昨日の役員会。交流会報告書編集について大綱はきまった。約30枚の写真をいれる。このあと3時に福島印刷の社長と打ち合わせ。カラー印刷で意外に安く上がりそう。(O.Y)
21,10,3
 函館から十数名のグループ。「この方、大火から絵が変わったのですか」と鋭い質問があった。年表を見て木田とふみ子夫人との年齢差に驚いたのか大きな声をあげていた。(O.Y)
21,10,11
 第4展示室の北方墨人展。最終日は会員同士の合評会。互いに作品について1点ずつ批評し合う。ピーンと張り詰めた空気が漂う。作品を見る目が養われ力がつくはずだと思った。(O.Y)
21,10,14
 渋谷区立松涛美術館。この数ヶ月、この美術館の図書受入に悩まされた。ダンボール一箱ある。分類も一筋縄でいかない。ようやく下書き台帳記載が終わった。12日、昔の卒業生のクラス会が岩内であり、木田、郷土館、西村等この界隈ぐるっと一巡した。(O.Y)
21,10,15
 役員会で報告書の校正をし15周年記念誌編集関係の協議もした。5年、10年と経験があるので内容や手順はみんな知っている。PC打ちと編集の大役は高橋さんが引き受けてくれた。(O.Y)
21,10,17
 図書が本棚に収まらない。最右端の棚を勝手だが整理、上2段を空にし全体の本を右に少しづつ移動する。だが本は重い。ずしりとくる。この作業はゆっくりやることにした。(O.Y)
報告書の再校版がきた。
21,10,22
 報告書が出来上がってきた。50部。薄いがコンパクトにまとめられている。文もいい、写真もいい、構成もいい。町外の美術館7グループに発送し、これで一区切りついた感じ。(O.Y)

ポプラの会11月の活動
7日 全体会議でNHK小樽局取材 
8日 発信班会議 ブログ更新について 佐藤、雁原、高橋、佐々木、大森
10日 MRバスツアー 斎藤、高橋、大森3名参加  しらかばの会から礼状
11日 同上 朝の道内ニュースで放送  MVキャンペーン 324,655円
15日 役員会 報告書の校正と記念誌編集について 3時に福島印刷社長と打合わせ
17日 報告書再校版で決定し印刷へ
22日 報告書50部完成 町外7グループに発送
O.Y

3館バスツアーに参加して  講演で知る木田の新しい一面

bus.gif
 10月10日、MRバスツアーに参加した。
12時過ぎに木田美術館出発。全員で15名。
まず共和町の西村美術館、学芸員の磯崎さんが案内役を勤めた。
西村は若くして当時の文展特選の栄誉に輝くほどの技量だったが、リアリズムからの脱皮を目指し戦後、美術の本場フランスに単身渡る。
知人坂口謹一郎を介し画商カーンワイラーとの出会いが彼の人生を決定づけた。
最初の個展で「日本的なよさが知的構築となって現れている」と高い評価を得、自分の画業の方向性に自信を持つ。
その特徴は線だ。キャンバスを自由自在に走り踊る線が私を捉える。
大小の丸が線の鋭さをやわらかげているようだ。
「バイオリンの音響」「おどろき」「あらし」こんな抽象度が高いモテイーフが絵になるのか。ふと小品に気づく。「あやめ」「紫陽花」これがまたいい。
次は倶知安町の小川原美術館。館前の紅葉した木々が私達を迎える。
何か素朴でぬくもりがある作品が気持ちを落ち着かせる。木田を交え3人の作家の生き方を私なりに見るとそれぞれターニングポイントがあるようだ。木田は大
火、西村は渡仏、小川原は戦争協力。
その試練の時期を乗り越え自分のアイデンテイテイを確立させている。

ここで美術評論家の吉田豪介氏の記念講演をお聞きしたが、その中で木田に関する部分だけ紹介したい。HBC勤務当時に木田と直接かかわりがあったそうだ。

・木田はテレ性だった。若い頃、東京で心ならずも落選の経験があり、以後公募展には一切出品しなかった。美術団体の創立会員にはなるが出品しない。HBCのロビーに来ては私を呼び出し内外の美術情報を聞き出そうとする。絶対に応接室に入ろうとしない。自分のことには触れない。

・有島が始めた黒百合会には大学生だけでなく中学生、師範学校生も絵を出した。三岸好太郎、繁野三郎達は美術のオリンピックに選ばれたようでうれしくてうれしくてと言っていた。木田もそうだったろうと思われる。

・評論家針生一郎が美術雑誌で「美術にとって様式が新しい古いは問題でない。それは作品の生命とは無縁である。」と木田を激賞した。その後、HBCの用件で東京出張の時、木田から「針生に会ってくれ」と頼まれた。気安く引受けたが到底そんな時間はなかった。ところが翌日速達で針生宅の詳細な地図を送ってきたので、個人的に予定を一日延ばし世田谷の自宅まで探して行ったが不在だったことがある。思ったことはどうしてもやる人。

講演の締めくくりは3人の代表的な絵をスライドで解説。木田はポプラ、大火直後の岩内港、菜の花畑、台風の跡、夏の岩内港、モイワの6点で木田の気持ちに踏み込むような味わいのあるコメントだった。
bus2.jpg
最後が夕闇迫った木田美術館。学芸員の岡部さんから主な作品の解説もありツアー解散となった。
O.Y

鑑賞スケッチノートから

○2009/8/13  札幌市  S.N様
岩内町は亡き母のふるさとです。その地で「文化」を感じさせます。島本融氏は公私の区別のある一級のバンカーでした。

○2009/8/13  札幌市  M.Y様
前にも一度来たことがあり、すごくステキだったのでまた来ました。前来たときはりんごの絵とバラの絵、そして岩内港の風景がとても印象に残りました。今回もじっくり他の作品とかも見ました。とても楽しかったので、機会があればまた来たいと思います。

○2009/8/13  札幌市  S.N様
本日は二時間半で参りました。素敵でした。札幌の本郷新美術館もイイですよー。また来ます。

○2009/8/   石狩市花川  S.T様(98歳)
すばらしい! はじめて絵を見て泣きました。また来たいなーって思います。木田さんさいこうやー!! 屋上もいいネ。

○2009/8/  札幌市  K.K様(財)道銀文化財団
財団事務局員として新たな試みに挑む前に、美術を愛し、支え続けた初代頭取のお心をいただくため札幌より参りました。「企業はときには、その地域の美術や音楽に無関心ではありえない~(中略)それが企業の社会的責任である」胸に響きます。素晴らしい美術品と島本氏のお心にふれ、今一度気持ちを新たにそのお心を継げる仕事ができるよう、精一杯努めます。有り難うございました。

○2009/8/  中川郡中川町 K.K様
素晴らしいものを見て新たに木田金次郎を垣間見れました。永く館が続くと良いですね。

○2009/9/  千葉県我孫子市  K.K様
18歳まで札幌月寒で育ち、郷土出身の素晴らしい画家がいた事をほこりに思います。「あわあわ水素くん」発明者より

○2009/9/18  函館市  N.N様
岩内に根ざした画家、日本海の岩内が良く描かれ非常に感じ入りました。

○2009/9/19  札幌市  T.Y様
港の大漁、賑わう活気! 大漁であってもなくても、船、人、海、空、すべて真剣な。凄い、凄い。

○2009/9/21  札幌市  S.Y様
前回は2006年でした。いつも又来たいと思っていました。再来館できたことが嬉しいです。手稲山の風景、新発見の絵とてもよかったです。

○2009/9/  旭川市  O.M様
やっと来ることができました。力強い作品に感動しました。ありがとうございました。

○2009/9/  釧路市  S.M様
力強くて生き生きとした作品が多く、木田金次郎の「描きたい!」という気持ちが溢れてくるようなタッチですね。

○2009/9/25  小樽市  I.K様
何度見ても圧倒される。画筆から踊るように絵の具が飛び出してきて、ゴチャゴチャになって「はまなす」のなんと可憐なこと。60代後半で亡くなったなんて信じられない。昭和の生まれだったら、110歳位まで沢山の人をもっともっと喜ばせることが出来たはず。 

(T.T)

祝☆きだび、15歳!

木田美15歳の誕生日前日、岩内に雪が降りました。
朝からびゅーびゅーです。
館内も暖房を入れ、冬装備!
お客様を迎える準備は整っております。

明日11月3日は、木田金次郎美術館15回目の開館記念日です
イベントが盛りだくさん!

 観覧料が無料 
開催中のしりべしミュージアムロード共同展をこの機会に是非ご覧下さい
会期は11月8日までとなっております。

 文化の日WS「Mr.木田からの挑戦状☆」 10:00~
今年もやりますワークショップ!
Mr.木田からの挑戦状をたよりに、絵のナゾを解いてみよう!
小中学生の参加お待ちしております。
参加料無料、参加賞もあるよ☆

 地元(ジモ)キャラキャラバンがやってくる! 13:30~14:00
岩内・共和・倶知安のご当地キャラクター6体が勢揃いします。
触ったり、写真を撮ったり、キャラクターたちと一緒に絵を鑑賞してみたり!
この時間だけは、展示室内の撮影もOKなので、ご家族でお越し下さい
シャッター係は職員にお任せ下さい

 アニバーサリーコンサート 18:00~
最後を締めくくるのは、展示室でのコンサート
三部安紀子さん(メゾソプラノ)、竹本利郎さん(チェロ)、明楽みゆきさん(チェンバロ)によるコンサートを開催致します。
どんな音色を聞かせてくれるのでしょうか…♪

雪は降りましたが、イベント満載な開館記念日。
お誘い合わせの上、お越し下さい

「絵画サークル展」開催中です!

昨日から、展示室4では、「絵画サークル展」が始まりました。
岩内町文化行事の一環で、毎年美術館で展覧会をしています。
初日ということもあり、昨日はたくさんのお客さんで館内はにぎわいました!
ラウンジも大盛況でした。サークル展さまさまです

DSC01888-1.jpg

日頃の制作の成果・25点を展示しております。
人物画から、静物画、風景画まで盛りだくさん。
会期は11月3日(火・祝)まで。入場無料です!
是非ご覧ください。

きだびQ&A(2) 絵のタイトルって誰がつけるの?(下)

続きです。

木田作品の中には、木田の没後に発見されたり、
存在が明らかになるものも、少なくありません。

それが、前述の1)や2)のように、
タイトルが絵に記されていればよいのですが、
カンヴァスの裏側がまっさらの作品が、
結構あるんです。


このような作品を、展覧会や美術館で展示するために、どうするか。

3)その時の担当者が便宜的につけたもの

り
木田金次郎「りんご」 1960年頃

例えば、近年寄贈いただいたこの作品。
カンヴァスの裏側には、何も書かれていませんでした。
厳密に言うと「無題」。

そこで便宜上、わたくしめが、描かれているモティーフなどから名前を付けました。
この場合は「りんご」。

実は、当館の収蔵作品には、このような作品がかなりあります。
とくに、木田がアトリエに遺していた作品群は、ほとんどがこれ。

当館が新たに作品をお受けする際には、
過去の展覧会への出品歴があるかどうかなど、
できる限りオリジナルのタイトルの有無を調べてます。

また、収蔵作品で、「同じ制作年・同じタイトル」がなるべく出ないように、
作品ごとの識別ができるタイトルがつくように気をつけています。
(重複もありますが)

ですから、木田作品のタイトルは、いろいろなんです。
奥深いでしょう。タイトルひとつ取ってみても。

(学芸員 岡部 卓)

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