きだびQ&A(1) 絵のタイトルって誰がつけるの?(上)

当館では、来館されるお客様から、
たびたびご質問を受けることがあります。

美術館に関することや、木田金次郎に関すること、などなど。

この場をお借りして、これらのご質問にお答えしていきましょう。
(不定期掲載です)

まずは、先日もボランティアさんがお客様から受けた質問です。
「作品のタイトルは誰がつけたのですか?」

よく尋ねられるのですが、実に奥深い質問でもあります。

実は答えはいろいろ。大まかにいうと、3つあります。

1)木田金次郎自身がつけたもの
これは、絵の中に、木田が自筆でタイトルを記しているもの。
大抵は、カンヴァスの裏側に、筆で書かれています。

手稲鉱山秋色 1934
木田金次郎「手稲鉱山秋色」 1934年

カンヴァスの裏側は、タイトルのほかに、
制作年月や、そのときの木田の状況が書かれた作品も存在します。

ですが、全ての作品がそうじゃないんです。

2)周辺の人物がつけたもの

たとえばこの作品。

卓上
木田金次郎「卓上苹果(たくじょうへいか)」 1940年頃

この作品は、木田にとり最初の大規模個展であった、
1953(昭和28)年の「木田金次郎個展第一回」(札幌)の際に、
展示作業を手伝った、根室の画家・茂木幹(もぎ・かん)に依頼して付けられたタイトルです。

茂木はこの時、「落暉(らっき)」、「海浜落暉(かいひんらっき)」、
「疎林融雪(そりんゆうせつ)」などのタイトルも命名しています。

これらは、すでにこれまで語り伝えられたりして、知られていること。
しかも、木田金次郎の存命中のこと。

そうでないものも、あったりするのです。
続きは、次回。


(学芸員 岡部 卓)
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木田金次郎の本棚(19)  『美術北海道』1965年1号

木田金次郎の本棚
美術北海道1965-1
『美術北海道』1965年1号

かつて北海道には、こんなに肉厚な美術雑誌がありました。
『美術北海道』。この号は本文133ページ。

もともと1961年12月に「なかがわ・つかさ」という人物が創刊し、
仲間とともに発行していた雑誌ですが、
1963年8月のなかがわの急逝により、
同人が引き続き発行していった雑誌です。

実は、なかがわ・つかさは、木田金次郎と深い関わりがある人物。
そのことは後日お伝えすることとして、
この号には、興味深い記事が掲載されています。

コレクター訪問 島本融1
「コレクター訪問1 島本融さん〈北海道銀行頭取〉」

美術コレクターを紹介する企画記事の第一回。
そこに北海道銀行頭取の島本融が登場しています。
取材は画家でもある小谷博貞。この雑誌の編集同人でもあります。

コレクター訪問 島本融2
掲載されている作品図版は、
この夏当館で開催された「島本融の眼:北海道銀行コレクション」に展示されたものも。



この記事には、島本と関わりが深い、
建築家の田上義也がゲストとして参加。
田上は、取材当時、
新築落成されたばかりの、道銀本店ビルの設計に携わり、
このビルに建築事務所を構えていました。

島本へのインタビューでは、やはり木田金次郎のことが話題に。
島本と木田との出会いや、島本自身の美術遍歴、
また、道銀コレクションの概要にも触れられています。

当時、木田が亡くなって2年。
木田の三回忌にも参列したという島本。木田への深い愛情を感じます。

この小さな雑誌にも、「木田金次郎の交流圏」が凝縮されています。
ほかにも読み応えのある記事多数。

北海道に美術館がない時代に、
これだけ熱い論説の場があったことを、
今の美術館人はもっと意識しなければいけないのかも。

(学芸員 岡部 卓)

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 『美術北海道』1965年1号 
 北海道美術ペンクラブ編集 プロダクション・コーガ発行
 1965年1月発行
 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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木田金次郎の本棚(18) 『北海道』

木田金次郎の本棚
木田・中谷『北海道』
中谷宇吉郎・木田金次郎『北海道』

これは木田金次郎が関わった、ちょっと異色の、だけどとてもすてきな本。

画家・木田金次郎と、科学者・中谷宇吉郎(なかや・うきちろう)との共著です。

中谷宇吉郎(1900~1962)は、北大理学部教授。
雪の研究者として広く知られています。
同時に、「雪は天から送られた手紙である」という名文をはじめ、
優れた随筆家としても知られている人物です。

1930(昭和5)年に、新設された北大理学部教授に就任。
低温科学研究所を立ち上げるなど、雪の研究の第一人者として活躍しました。

本書は、前半が木田金次郎の絵と文。後半が中谷宇吉郎の文。
実は、どのような経緯で二人が本書を出版することになったのか、
私もよくわからないのです。

中谷は戦時中の1943(昭和18)年、
ニセコアンヌプリの山頂で、零戦の着氷実験を行っており、
有島農場や後志との縁もこのあたりから生まれたようですが。
(この時の零戦の機体の一部は、倶知安風土館に展示されています)

前半の木田が執筆している部分は、
デッサンを中心に北海道各地の情景をエッセイにしたためたもの。
箱や見返し、装丁も木田が担当しています。

後半の中谷の文章は、
科学者として、また随筆家としての中谷の魅力を、
十分に感じることができます。

ともに1962(昭和37)年に急逝した二人が、
晩年に遺した興味ある一冊です。

(学芸員 岡部 卓)

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 『北海道』 
 中谷宇吉郎・木田金次郎著 中外書房
 1960年7月発行
 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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木田金次郎の本棚(17) 『五塵録』

木田金次郎の本棚
五塵録
橋浦泰雄『五塵録』

この本は、木田金次郎と交流のあった橋浦泰雄の自伝。
本文334ページ、2段組の大著です。

橋浦泰雄(1888~1979)は鳥取出身の民俗学者・日本画家。
本書は鳥取の地元紙『日本海新聞』に1962年~68年、
約300回にわたり連載した橋浦の自伝を一冊にまとめたもの。
「五塵録(ごじんろく)」とは、橋浦の号「五塵子」によります。

出生時の1888(明治21)年から、
有島武郎が心中した1923(大正12)年までの、橋浦の足取りが、
詳細に記されています。

社会主義者でもあった橋浦。
様々な人物が登場し、遠く鳥取や東京の出来事も、興味深く目に映ります。
特に、有島が軽井沢で心中した時の様子は、
橋浦が叢文閣(出版社)の足助素一らと捜索に走ったことや、
有島の葬儀を取り仕切ったことなど、知られざる一面が描かれています。

巻末の解説に、橋浦と民俗学を結びつけた存在として、
木田金次郎の名が登場します。
ともに有島との縁をもつ木田と橋浦。
これから長い友情が始まるのです。
(その出会い以降が本書に登場しないのが残念ではありますが)

(学芸員 岡部 卓)

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 『五塵録 民俗的自伝』 
 橋浦泰雄著 創樹社
 1982年3月発行
 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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今はインターネットで古書検索ができる便利な時代。
この本もネットで取り寄せたものです。

東京発「岩内・木田美ツアー」が実現しました

当館会報『群暉(くき)』秋号(57号)では、お伝えしましたが、
東京発「岩内・木田美ツアー」の第1弾がついに実現しました。

このツアーは、岩内観光親善大使の斎藤弘美さん(東京在住)と、
「まだ岩内や木田美を知らない方に、ぜひ知ってもらう機会を」と、
数年来構想を練っていたことが、
東京の旅行会社さんなどの協力を得て、実現したものです。

8月21日(金)、東京から小樽駅に到着したのは、
絵画サークルのお仲間7名様。
2泊3日の行程です。

学芸員の運転で、一路、岩内へ。

岩内・木田美ツアー@ナイトオープン
この日は「夏のナイトオープン」。じっくりご覧いただき、なおかつ賑やかなひとときを。

今回お越しの皆さんのグループは、
指導者の先生が熱心な木田ファン。
画集を見ながら、皆さん木田にあこがれを。

でも、岩内は「一生来れない遠い所」と思ってらしたとか。
このグループのお一人が、
岩内観光親善大使の斎藤弘美さんとお友達だったことから、
ぐっと岩内が身近になったのでした。

岩内・木田美ツアー@モイワ
翌22日は「木田金次郎の千石場所」を巡る。木田が描いたモイワの前で。

岩内・木田美ツアー@島武意海岸
さらに積丹半島を一周。積丹岬の島武意(しまむい)海岸にて。

今回はレンタカーで廻りましたが、皆さん大感激。
お天気にも恵まれ、いい旅になりました。

皆さん、
「夢にまで見た木田作品と対面できて感激」、
「岩内が身近になりました」など、
嬉しい声をいただきました。

このように、「木田美に行きたいけど、遠くて…」と思ってらっしゃる方。
旅のご相談をお受けいたしますので、
どうぞ当館までご連絡下さい。

(学芸員 岡部 卓)

「第110回 岩内美術協会秋季展」

今日で終わってしまいましたが、
10月23日(金)~25日(日)の3日間、
「第110回 岩内美術協会秋季展」が開催されました。

105回美協秋季展1

「110回」とはさすが、岩内は「絵の町」。
描く人と観る人が集う場でもあります。

105回美協秋季展2

今回は16人による約30点が出品されました。
毎年、春と秋の2回、55年にわたって連綿とつながってきた絵の流れ。
今後も末永く続いていくことを願っています。

(学芸員 岡部 卓)

開館記念日はイベント目白押し!パート4☆アニバーサリーコンサート

今年の開館記念日の最後を飾るのは「アニバーサリーコンサート」です
アニバーサリーコンサートを行うのは、2004年以来。今年は15周年という節目ということもあり、盛大にコンサートを開催します
出演は、木田美ではおなじみとなりました竹本利郎さん(チェロ)、明楽みゆきさん(チェンバロ)と、今回初登場の三部安紀子さん(メゾソプラノ)。
木田美で「歌」というのは二回目なのですが、チェロとチェンバロとの共演は初であります
どのようなハーモニーを奏でてくださるのでしょうか。
絵に囲まれた展示室の中で、心地よい調べをお楽しみください。
無料開放デーのため、入場無料です。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

アニバーサリーコンサート
日 時:11月3日(火・祝) 18:00~
場 所:木田金次郎美術館 展示室2
参加料:無料
出 演:三部 安紀子(メゾソプラノ)
     明楽 みゆき(チェンバロ)
     竹本 利郎(チェロ)


♪演奏曲目♪
G.F.ヘンデル   懐かしき木陰よ
A.スカルラッティ 陽はすでにガンジス川から
A.ヴィヴァルディ 私はジャスミンの花
F.クープラン クラヴサン曲集より
          恋のうぐいす
          森の精
J-ph.ラモー クラヴサン曲集より
          やさしい嘆き
                       他

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

9月25日 ボランティア大会ごくろうさん会-第13回北海道立美術館ボランティア大会を終えて-

8月30日、日本が変わるかもしれない熱い日、
美術館ボランティア大会を開催した記念の日と
挨拶をした交流会懇親会を懐かしみながら、
木田美術館関係者一同が協力し成し遂げたボランティア大会、
今日私たちはその苦労をいやす会を開きました。
B_utiage.jpg
大勢の関係機関(近隣町村の美術館、
高原ホテル様のご厚意ある対応、
木田美術館関係者etc)に温かく支えられたことは
言葉では言い尽くせない程感謝の想いで一杯です。
参加者と共に、納得のいった満ち足りた喜びに
大会をお引受けしてよかった。
こんな小さな美術館でも何かできると
自信を持てたことが一人一人の顔や言葉に表され、
飲んで、食べて「ああ、終わってよかったなぁ。」
という実感が皆さんの反省から伝わってきました。
浅学な私も大会で司会を70分お引受けし、
後期高齢者であるにもかかわらず、
楽しく責任を果たさせて頂きました。
二度とこんな緊張した場面を経験することはないと思いますが、
これからもそのエネルギーを美術館ボランティアに向けて
頑張りたいと思います。
秋の夜長に皆で交わした酒・ビールの味は
格別で満足感のある宴となりました。
全道のボランティア仲間も、ますます意義のある
それそれぞれの館での、ご活躍に一石を投じることの出来た
木田美術館と手を携え、美術館運営の向上に
励んでいくことを信じて、改めて乾杯します。
(M.K)

お待たせしました!今度は「花と果実」です!

飾り花瓶と花
「飾り花瓶と花」1955年 (平成21年寄贈作品)

もう10月下旬ですね。
あっという間に、次の展示替えの時期です。

今年の木田金次郎美術館は、開館15周年記念で、
「コレクション再発見」として、
モティーフごとに収蔵作品を全てご紹介していますが、
今年度の締めの展示は、 11月11日(水)から 
秋から冬を迎える企画展「花と果実の木田金次郎」です。

りんご 1936
「りんご」1936年

お客様に人気の、木田金次郎の花と果物。
いよいよ登場です。

これから展示準備も本格的に。
(今からかよ…)

(…はい。学芸員 岡部 卓)

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 秋から冬を迎える企画展
 花と果実の木田金次郎
 11月11日(水)~2010年4月4日(日)
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木田金次郎の本棚(16) 『木田金次郎の交流圏』

木田金次郎の本棚
木田金次郎の交流圏
小谷博貞『木田金次郎の交流圏』

真っ白い表紙のこの本は、本文63ページの小冊子。
北海道を代表する抽象画家である、小谷博貞さんが著した私家版です。
ただし、遺作なのです。

この本の内容は、2001(平成13)年7月に、
木田金次郎生誕祭の記念講演で小谷さんにお話しいただいた内容です。
講演後、小谷さんが原稿用紙に書き起こしたものが本になりました。
ただ、小谷さんは翌2002年6月に亡くなられ、この原稿は〈未完〉のままなのです。

小谷さんにとり最後の講演となった、木田金次郎美術館でのお話は、
当館にとってとても刺激的で、
かつ、小谷さん自身の生い立ちに深く関わるものでした。

副題「橋浦泰雄と田上義也のこと」とあるように、
主な登場人物はこの3人。

木田・橋浦・田上
本書の扉には、若き日の三人の写真が。
(右から木田金次郎・橋浦泰雄・田上義也


この3人に加え、様々な人が登場し、
「木田金次郎の交流圏」は、豊かな広がりをみせています。

木田金次郎の交流圏・相関図
2001年の小谷さんの講演会の様子と、登場人物の相関図が。
ボードに相関図を丁寧に書かれていた姿が思い起こされます。


2001年の講演会は、特別展示「孤高と交流」展に関連してのものでしたが、
この講演以降、当館では「木田金次郎の交流圏」という、
大きなテーマに取り組むことができたのです。

当館にとって、大切な出会いでした。

(学芸員 岡部 卓)

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 『木田金次郎の交流圏 ―橋浦泰雄と田上義也のこと〈未完〉』 
 小谷博貞著 私家版(小谷ふき子発行)
 2005年9月発行
 
 この本は、当館ティーラウンジでご覧いただけます。
 また、ご希望の方にはお分けすることができます。


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開館記念日はイベント目白押し!パート3☆地元(ジモ)キャラキャラバンがやってくる

皆様、ただいま開催中の「しりべしミュージアムロード共同展」のチラシはもうご覧になっていただけたでしょうか?

MRjimo.jpg

表紙を飾る6体の地元(ジモ)キャラ。
MR2.jpg


岩内町・共和町・倶知安町のご当地キャラクター。
たら丸・べに子(岩内町)
共ちゃん・和ちゃん(共和町)
じゃが太くん・じゃが子さん(倶知安町)
のみなさんです。
なんと彼らが各美術館にやってきます
6体勢揃いしますよ~~~。もぞもぞ…
ちなみに、後ろの「山」は、小川原美術館の学芸員さん作「ようてい父さん」です。
残念ながら、まだぬいぐるみにはなっておりません

各美術館に登場する時間は…

10:00~10:30 小川原脩記念美術館
11:30~12:00 西村計雄記念美術館
13:30~14:00 木田金次郎美術館
15:00~16:00 荒井記念美術館


となっております。
6体が集まるなんてなかなかないですよ。またとないチャンスですよ。
この機会に、キャラクターたちと一緒に写真を撮ったり、触れ合ったりしてみませんか?
カメラはご持参くださいませ。
この時に限り、展示室での撮影はOKです(※通常はカメラ撮影はご遠慮頂いております。)
しつこいようですが、無料開放デーのため、木田美術館は観覧料は無料ですよ~☆
お気軽にお越しください♪

木田金次郎の本棚(15) 『橋浦泰雄伝』

木田金次郎の本棚
橋浦泰雄伝
鶴見太郎『橋浦泰雄伝』

このコーナーも回を重ねて参りましたが、
だんだんと「木田金次郎の交流圏」に及んできましたよ。

本書は、これまで知られることのなかった、
しかし、とても多彩な人物に光を当てた評伝です。

橋浦泰雄自身、帯に記されているとおり、
実に幅広い交流圏をもっていた人物です。

ここに木田金次郎が登場するから面白い。

しかも、非常に重要な部分。
橋浦の業績の大きな柱である、
柳田国男につながる民俗学への関心が、
木田の漁師時代の見聞から生まれたというのですから、驚きです。

人のご縁は本当に不思議なもの。

この本の著者・鶴見太郎さんから、
当館にメールで問い合わせいただいたのが、2006年。

そこから様々なご縁がつながり、
2007年の当館の特別展示、
「橋浦泰雄―旅への導き」展に結実。
鶴見さん(現・早稲田大学准教授)を岩内にお招きし、
講演していただきました。

橋浦泰雄のご縁がさらに続くから、
面白いんです♪木田金次郎は。

(学芸員 岡部 卓)

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 『橋浦泰雄伝 柳田学の大いなる伴走者』 
 鶴見太郎著 晶文社
 2000年1月発行
 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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木田金次郎の本棚(14) 『文學界』昭和45年12月号 :「漁師の歩く道」

木田金次郎の本棚
文學界
『文學界』昭和45年12月号

室蘭出身の芥川賞作家・八木義徳が、
木田金次郎を題材とした作品は、
「漁夫画家」のほかに、もう一編あります。
「漁師の歩く道」。本書がその掲載誌です。

文學界 八木義徳
発表は1970(昭和45)年12月。この作品は単行本『摩周湖』に収録されています。

岩内大火の直前に木田を取材した「漁夫画家」とは対照的に、
この作品は、木田の没後、昭和40年代が舞台です。
木田の姿も、イニシャルで記されていますが、
同様に、木田のお嬢さん、
木田と親交があった大学教授や、
北海道銀行の会長もイニシャルで登場します。

この資料は、先日、当館とも関わりが深い、
倶知安在住の郷土史家、
武井静夫さんからいただいたものです。
ありがとうございました。


(学芸員 岡部 卓)
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 『文學界』昭和45年12月号 
 文藝春秋 1970年12月発行 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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開館記念日はイベント目白押し!パート2☆文化の日ワークショップ

文化の日はワークショップを開催します
文化の日にワークショップを開催するのは今年で3回目。
今年のワークショップは「Mr.木田からの挑戦状☆」!

Mrkida.jpg

Mr.木田から出題される挑戦状を元に、そのナゾを解いてもらいますよ~。
小中学生はもちろん、大人の方のご参加も大歓迎です。
参加料は無料参加賞も用意しております。
ちなみにこの日、観覧料も無料。
予約不要、開館時間内参加自由です。
ナゾを解きながら、楽しく絵を鑑賞してみませんか?

木田金次郎の本棚(13)  『摩周湖』 :「漁夫画家」

木田金次郎の本棚
八木義徳『摩周湖』
八木義徳『摩周湖』

木田金次郎をモデルとした小説は、
有島武郎の『生れ出づる悩み』があまりにも有名ですが、
もうひとつ重要な作品に、八木義徳の「漁夫画家」があります。

この短編が収録されているのが本書。

八木義徳「漁夫画家」
「漁夫画家」。『摩周湖』には、故郷北海道を舞台とした短編9編が納められている。

有島の『生れ出づる悩み』が文学開眼の書だったという、
室蘭出身の八木義徳が、故郷に戻った折、あるきっかけから、
岩内の木田金次郎を訪ねるという、実体験をもとに描いた作品。
岩内大火の2年前である、
1952年8月に木田を訪問したときの模様が、
リアリティをもって描かれています。

(「漁夫画家」は『文學界』1952年10月号に発表)

本書ではもう一編、木田に関する短編も収められているのですが、
これは稿を改めてご紹介しましょう。

(学芸員 岡部 卓)

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 『摩周湖』 
 八木義徳著 土筆社
 1971年4月発行
 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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八木さんの本がもっと身近に読まれる機会があれば…。
この本は、学芸員がネット古書で入手しました。

「芝西ミツエ個展」 92歳媼のたのしみ 開催中です!

芝西ミツエ展

10月14日(水)から18日(日)まで、当館展示室4にて、
「芝西ミツエ個展」が開催されています。

芝西ミツエさんは、今年92歳。
長らく町議会議員などをされてきたご主人が亡くなられた約10年前から、
名画の模写などを続けてこられたそうです。
今回はこうした作品から、約50点が展示されています。

芝西ミツエ作品1
こちらはモネとローランサン。ひたむきさが伝わってきます。

芝西ミツエ作品2
これはなんと、ティッシュで作った作品。とても器用で遊び心あふれる作品。

80歳代、90歳代のおばあちゃんが、
好奇心いっぱいに、描くことに取り組んでいる姿に、強く惹きつけられます。

ミツエさんは現在入院中。
今回の展覧会は、子どもさんたちが協力して実現に至りました。
会場は、ミツエさんを知るたくさんの方が訪れ、
知られざる特技に話の花が咲いています。

「絵の町・岩内」に暮らす、
おばあちゃんのひたむきな姿をどうぞご覧ください。

(学芸員 岡部 卓)

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 「芝西ミツエ個展」 92歳媼のたのしみ
 10月14日(水)~18日(日)
 木田金次郎美術館 展示室4 入場無料

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開館記念日はイベント目白押し!パート1☆無料開放

11月3日(火・祝)は文化の日
木田金次郎美術館は15歳の誕生日を迎えます
開館記念日のため、この日は無料開放!観覧料無料となっております。
今年の開館記念日の木田美はイベントが目白押し。全部無料で楽しめちゃいます
一日中木田美にいても飽きません!いや、飽きさせません!
イベント内容は、追ってお知らせしますのでお楽しみに

ちなみに…
10月25日(日)は、荒井記念美術館(岩内町)、11月1日(日)は西村計雄記念美術館(共和町)、木田美と同じく11月3日(火・祝)は小川原脩記念美術館(倶知安町)が開館記念日のため、無料開放となっております(勝手に【文化の日スペシャルウィーク】とでも命名しましょうか)。
現在4館で開催中の「しりべしミュージアムロード共同展」をタダ!で楽しめるまたとない機会。
スタンプラリーも行っておりますよ~。
皆様のお越しをお待ちしております

国会図書館で木田金次郎

突然ですが、国会です。
国会
こちらは参議院側

その向かいにあるのが、
国立国会図書館。
国立国会図書館
「ナショナル・ダイエット・ライブラリー」なんですね。

国立国会図書館といえば、
国内で発行される全ての出版物を収蔵する「納本制度」。

ただ、一般書店で販売されることがない、
美術館などの展覧会図録は、
その多くが納められていなかったそうなのです。

今年の春、
その国会図書館の方から、当館にメールをいただきました。
「これまで美術館などの出版物が納本されていなかったので、協力いただきたい」と。
実際に、このような連絡をいただいたのは、初めてでした。

図書館は多くの人が利用するところ。
そこで、当館のような、
地方の小規模美術館の出版物が利用されることは、
とても大きな意味があると考え、
当館では、開館以来の出版物を納本しました。
(直接持って行った訳ではないですよ。写真は資料調査で訪れたときのもの)

画集・図録のほか、記念誌、講演記録、そして会報『群暉』バックナンバーなど。

国会図書館のホームページで、これらの出版物を検索することができます。
こちらにアクセスして、「一般資料の検索」の「タイトル」に「木田金次郎」と入れてみて下さい。

全てが当館から納本したものではありませんが、
これまで15年の活動の軌跡をたどることができますよ。
(これから発行される当館の出版物も納本します)

ぜひご活用ください。

(学芸員 岡部 卓)

木田金次郎の本棚(12) 『カラー版 日本美術史』

木田金次郎の本棚
nihon-bijutsushi
辻惟雄監修『カラー版 日本美術史』

北海道美術史の本に続いてご紹介するのは、
日本美術史を概説したこの本。

オールカラー本文184ページの本書は、
縄文時代から現代美術までを扱った、
日本美術を通覧するテキストとして、
大学の美術史の講義などでも使われているようです。

この中に、木田金次郎の記述と作品が!

これもひとつの「事件」といえましょう。

登場するのは第10章「現代」。第2節の「前衛の時代」の中で、
日本画の横山操に続いて、木田金次郎の名が登場するのです。

この章の筆者は、当時成城大学教授の田中日佐夫氏。
田中氏は、1979年に札幌・北海道立近代美術館で、
偶然「木田金次郎展」を眼にし、木田の作品に強く惹かれたといいます。
そして、日本美術史の中で、
「中央に偏向する美術界において、その批判的存在としても無視すべきではない」
と木田を取り上げているのです。

同時に中央から遠く離れた北海道で活動する作家として、
神田日勝と砂沢ビッキの名を挙げています。

7月に行った「美術館講座2009」の第2回「木田金次郎と日本美術史」では、
この本に木田が掲載されていることから、話をすすめました。

ほんの数行の記述ではありますが、
中央からのみ記述される美術史を批判的にとらえる試みとして、
本書は重要な役割を果たしているといえましょう。

日本美術史・木田金次郎図版
木田金次郎「茶津の断崖」1954年(北海道立近代美術館蔵)の図版が掲載されています。

(学芸員 岡部 卓)


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 『カラー版 日本美術史』 
 辻惟雄監修 「近代・現代」:田中日佐夫執筆 美術出版社
 1991年10月発行
 
 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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木田金次郎の本棚(11)  『北海道の美術史』

木田金次郎の本棚
北海道の美術史
吉田豪介『北海道の美術史』

去る10月10日、
行ってきました「岩内発・ミュージアムロードバスツアー」。
そのときの模様は後日、この「どんざ丸」でもお伝えする予定ですが、
今回ご紹介するのは、小川原脩記念美術館での講演会講師、
吉田豪介さんによる『北海道の美術史』。

今田敬一の『北海道美術史』から25年。
放送局にディレクターとして勤務しながら、
同時代の北海道の美術を眺め、
批評を書き続けてきた吉田豪介さんが、
「今田以降」の現代美術も視野に入れながら記述したのが本書。

副題の「異端と正統のダイナミズム」が示すように、
今田が道展をはじめとする道内公募団体に記述の軸足を置いていたのに対し、
前衛的な美術運動や、グループ活動にも、多くの章を割いています。

木田の存在も重要な位置に。
そして、本書は1995年という、当館開館直前の発行ですが、
道内の地方美術館の開館の動きにまで、眼を向けています。

北海道の美術の流れを把握するには、欠かせない一冊。
道内書店でも入手可能です。

(学芸員 岡部 卓)

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 『北海道の美術史 異端と正統のダイナミズム』 
 吉田豪介著 共同文化社
 1995年10月発行

 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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Volunteer Diary

21.9.6
交流会参加全グループにお礼の手紙発送。道立の5館には交流会関連記事の後志版切抜きを同封。水戸さんが全体会協議の提案者6名の写真入記事をカラーコピーしたもの。全部で10通。O.Y
21.9.8
 なんだかんだと言いながら大会が終わって一息。参加した皆様の喜びが伝わってきた大会でした。小さな美術館でしたがやれたのです。よかったの一言です。M.K
21.9.9
 表教育長に直接お会いして交流会のお礼を申し述べた。全体会場にコンサートホールの使用の助言は有難かった。普通の会議室タイプの会場と違い扇形で階段状の座席配置、座ってみて視線がステージ一点に集中できる構造そのものが、参加者に情緒的に一体感を持たせたのではないだろうか。O.Y
21.9.11
 8月があっという間に過ぎてすっかり風が涼しくなりました。まだ交流会の仕事が残っているので、打合わせは続きます。半月前の交流会がもうずっと遠い昔のよう・・・S.K
21.9.18
 秋もだいぶ深まってナナカマドの実も赤く色づいてきました。ボランティアも大きな行事が終わり一息ついていることでしょう。今日はお客様が入るといいですね。M.K
21.9.19
 新聞が1週間分たまったので精を出して切抜き作業。この頃、朝日の文化面で美術関係の記事がずいぶん少なくなった。展覧会の紹介等が激減している。物足りない。交流会の報告書表紙に要綱と同じポプラを使うか、やはり木田の画集にある「破船と灯台」にも心動くのだが。O.Y
21.9.23
 第4展示室で新見亜矢子さんの個展を見た。テーマは駅。駅のホームがあんなに幾何学的でたくさんの直線があったとは。あの豊かさがきっと絵心をくすぐったのかなあ。O.Y
21.9.25
 交流会のごくろうさん会。会場は日本海。お世話になった職員の方に、特に労を惜しまずご尽力いただいた森嶋元館長にも出席をお願いし25名。スピーチで交流会にまつわる思いを語り合い楽しいひと時だった。O.Y

9月のポプラの会活動
4日 群暉57号編集会議。森嶋、岡部、杉山、森、大森5名。
6日 交流会礼状発送。10本。
9日 表教育長に直接お会いしお礼の挨拶をした。
10日 拡大役員会 全体協議記録係の斎藤(ま)、高橋(ま)も入り報告書作成打合わせ。ごくろうさん会の相談もした。その後、発信班会議。ブログどんざ丸更新について。森嶋、佐藤、雁原、高橋、佐々木、大森6名
16日 展示替え作品解説。佐々木、杉山、斉藤(み)、高橋(て)4名
25日 交流会ごくろうさん会。会場は日本海。参加者は25名で最高の盛り上がり。
(O.Y)

第3回「美術館講座2009」を受講して

9月19日(土)、今月は展示替えの都合で
第3土曜日に第3回目の講座が開催された。
kouza0919no1.jpg
今回のテーマは
「木田金次郎と西洋史・世界の木田金次郎」である。
初めは講義で、「第1回木田金次郎個展」が開催された
昭和28年11月17日の北海道新聞に、木田の
『えと文「断崖」』が掲載されているが、
この文より国内では近代美術の画家から何かを
吸収しようとしていたことについて話があった。
“岩内から離れることなく孤高の画家と言われた木田は、
世界の動き、特に美術に関して興味があり
知人から情報を得ていたのではないか”と。
講義の後、1階の展示室に移動。
最初の所に展示している「ポプラ」と
「晩秋」(1924)について説明があった。
「ポプラ」は印象・後期印象に、また「晩秋」は
フォーヴィズムに影響されているのは、国内にいて西洋美術に
間接的に影響を受け、いろいろな技法に
挑戦していたのではないかというのである。
2階の展示室に行く前にコーヒータイム、
しばしティーラウンジで一休み。
kouza0919no2.jpg
しかしコーヒーが来るまでの間さすが講師、
この時間を無駄にせず西洋美術の図録をみんなに見せてくれた。
コーヒー飲んで美術雑誌を見るこの雰囲気
嫌いじゃないと内心ウキウキ。
リフレッシュの時間も終わり2階へ。
ここでは堀株の風景画の中の馬について、
一頭の足が何本もあるのは後ろの見えない所に
もう1頭いると思っていたが、「菜の花畑の落日」(1955)のように
太陽の光がいくつも重なり合っているように、足も動いているのが
重なっているのではないかというのにも、
そうだなと納得したのである。

木田金次郎について、15年過ぎてもまだ分からない事が
沢山あるんだと改めて感じた。
「深い!! 私の知らない木田金次郎に挑戦」ということで
次回も参加しよう。何が出てくるか楽しみである。
(T.T)

木田金次郎の本棚(10)  『北海道美術史』

木田金次郎の本棚
konda
今田敬一『北海道美術史』

これは北海道の美術の流れを記した、最初の本と言ってよいでしょう。
著者の今田敬一(こんだ・けいいち:1896~1981)は、北大農学部教授であり、
道展(北海道美術協会)会員の画家。

道展の草創期から関わりをもち、自身が収集した膨大な資料から、
本書が生まれたのでした。

本文438ページという大著の冒頭は、「黒百合会と有島武郎」。
今田自身も北大の美術サークル・黒百合会の出身ですが、
北海道美術の源流を、有島武郎が深く携わった黒百合会としている点が、
非常にユニークです。
北海道においては、有島武郎は美術の側面からも語られる人物なのです。

豊富な文献を引用しながら記述される本文に、木田金次郎も登場します。
それは第3章第5節。
前節の「昭和の初め風土に目ざめる」で「岩内派の形成」に触れ、
次の1節を「木田金次郎」に充てているのは、本書では異色の取り上げ方。
編年体でも地域別でもない登場なのです。

今から眺めると、それだけ北海道美術史の中で、
木田の位置づけが特殊で難しい、
ということだったのかもしれません。

本書の発行は、北海道立三岸好太郎美術館の前身である、北海道立美術館。
北海道の美術館活動の黎明期、
その設立当初から、このような出版活動を行っていたことは、
現在でも大きな価値といえましょう。

副題の「地域文化の積みあげ」は、
地方にいると身にしみる言葉です。

本書は今でも資料として参照され続けていますが、
書店での市販本ではないため、古書店でも見つけるのは大変なよう。

たまたま学芸員の手許にあったものを、
今年5月の「美術館講座2009」第1回、
「木田金次郎と北海道美術史」でご紹介しました。

この本から25年後、
あらためて北海道の美術史をまとめたのが、
あす10月10日に小川原脩記念美術館で講演をする、
吉田豪介さん(美術評論家・前市立小樽美術館館長)。

という訳で、次回をお楽しみに。

(学芸員 岡部 卓)

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 『北海道美術史 地域文化の積みあげ』 
 今田敬一編著 北海道立美術館
 1970年3月発行

 この本は、当館展示室4で開催する「木田金次郎の本棚」
 [会期:12月19日(土)~2010年1月17日(日)]でご紹介する予定です。


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岩内発「ミュージアムロードバスツアー」10月10日出発!

「しりべしミュージアムロード共同展」を開催している4館のうち、
西村計雄記念美術館と小川原脩記念美術館は、
当館と5歳違いの開館10周年。

ともに画業の集大成を紹介している展示を開催していますが、
小川原脩記念美術館では、10月10日(土)に、
10周年記念講演会が開催されます。

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小川原脩記念美術館開館10周年記念講演会
「北海道美術史の中の後志の画家たち」
講師:吉田 豪介氏(美術評論家)
10月10日(土)14:00~15:30
場所:小川原脩記念美術館第1展示室

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10月10日(土)に、この講演会の聴講も含む、
岩内発「ミュージアムロードバスツアー」を行います。

木田金次郎美術館 12:00集合、 12:15出発、
西村計雄記念美術館 「画業70年の軌跡」鑑賞、
小川原脩記念美術館 「記念講演会」聴講、
              「画業70年の軌跡」鑑賞、
木田金次郎美術館 17:15帰着、「港と海の木田金次郎」鑑賞

というスケジュールです(予定)。

交通費は無料、参加費は3館分1200円です。
ミュージアムロードを体感する、絶好の機会ですよ。
岩内周辺の皆さん、ぜひご参加を!   

お申し込み・お問い合わせは、
木田金次郎美術館(電話0135-63-2221)までどうぞ。


(学芸員 岡部 卓)

ミュージアムロードのリーフレットできました

現在開催中の「しりべしミュージアムロード共同展」は今年で8年目。
今回の共同展にあわせて、初めて開催館のリーフレットを作りました。

MRリーフレット
コンパクトなA5判です。

MRリーフレット2
各館の特徴が一目でわかるガイド付き

内容は、共同展を開催している4館を中心に、
ミュージアムロードを構成する6つの美術館・文学館を地図と写真で紹介。
学芸員がいる4館は、館の特徴や代表作も紹介されています。

先にご紹介した「人物相関図」や「スタッフがオススメするしりべしの見どころ・おみやげ」
のコーナーもある、8ページのコンパクトな冊子。

開催4館で無料でお持ちいただけます。
ぜひこれを持ってミュージアムロード巡りを!


(学芸員 岡部 卓)

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 しりべしミュージアムロード共同展
 9月17日(木)~11月8日(日)
 ■木田金次郎美術館(岩内町)
   「木田金次郎の世界 港と海の木田金次郎」
 ■西村計雄記念美術館(共和町)
   「西村計雄の世界 画業70年の軌跡」
 ■小川原脩記念美術館(倶知安町)
   「小川原脩の世界 画業70年の軌跡」
 ■荒井記念美術館(岩内町)
   「画家たちの世界」
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小川原脩記念美術館開館10周年記念講演会
「北海道美術史の中の後志の画家たち」
講師:吉田 豪介氏(美術評論家)
10月10日(土)14:00~15:30
場所:小川原脩記念美術館第1展示室

10月10日(土)に、この講演会の聴講も含む、
岩内発「ミュージアムロードバスツアー」を行います。
お申し込み・お問い合わせは、
木田金次郎美術館(電話0135-63-2221)までどうぞ。

木田金次郎の本棚(9) 『生まれ出づる悩み 木田金次郎展』図録

木田金次郎の本棚
1979木田金次郎展図録
『生まれ出づる悩み 木田金次郎展』図録

先日の読売新聞・芥川喜好さんのコラムでは、
芥川さん自身が木田金次郎に出会ったのが、
30年前に東京で開催された「木田金次郎展」だったと書かれています。

その展覧会の図録がこちら。
1979年に北海道立近代美術館で開催された「木田金次郎展」が
巡回されたのが、東京・新宿の「小田急百貨店」でした。

地方で描き続けた画家、木田の画業が、
東京で紹介された衝撃は大きかったのでしょう。
この展覧会を見て、木田の存在が、多くの人に強烈に印象づけられたのですね。

この展覧会は、過去最大規模のもの。
芥川さんの記事で、もう30年も経つのかと、あらためて思いました。

(学芸員 岡部 卓)

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 『生まれ出づる悩み 木田金次郎展』図録 
 北海道立近代美術館編
 1979年8月発行

 この本は、当館ティーラウンジでご覧いただけます。

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木田金次郎の本棚(8) 『「名画再読」美術館』

木田金次郎の本棚
芥川喜好 「名画再読」美術館
『「名画再読」美術館』

北海太郎くんが活躍していたため、久しぶりのこのコーナー。
前の記事との関連でご紹介するのは、
読売新聞編集委員の芥川喜好さんの本。
読売新聞日曜版に、1993年から96年まで連載した、
「名画再読」シリーズから100点を選んで編まれたのが本書です。

この中に、木田金次郎「秋のモイワ」が。

芥川喜好 「名画再読」美術館2
見開きに1作家1作品。気負いなく眺められるのが本書のいいところ。

日本近代美術を彩る、錚錚たる顔ぶれの中に、
北海道の木田金次郎が含まれているのは嬉しいですね。

ほかにも、先の「北海道銀行コレクション」にも登場した、
野口彌太郎、高畠達四郎、児島善三郎をはじめ、
難波田龍起、香月泰男、岡本太郎、岸田劉生などなど…。

ページをめくるたびに、豊かな気持ちになって、
日本の美術に親しみが湧いてくる一冊です。

(学芸員 岡部 卓)


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 『「名画再読」美術館』 
 芥川喜好著 小学館
 2001年2月発行

 この本は、当館ティーラウンジでご覧いただけます。

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読売新聞のコラムに木田金次郎が紹介されました

9月26日(土)、読売新聞のコラム「時の余白に」に、
木田金次郎が紹介されました。

読売新聞 時の余白に

筆者は編集委員の芥川喜好さん。
読売新聞で美術を担当されてこられた方です。
これまでも、日曜版の連載「名画再読」などで、
何度か木田金次郎の作品を取り上げていただいています。

芥川さんは、開催中の「港と海の木田金次郎」の初日、
9月17日に当館を訪問。
東京から岩内までの距離感を実感すべく、
陸路、鉄道とバスで訪れたのでした。

掲載されたのは、折しも「洞爺丸台風」「岩内大火」の日、9月26日。
この日から55年が経ちました。
もちろん木田にとっても大きな節目の日。

そして、「伊勢湾台風」も全く同じ9月26日(50年前)なんですね。
恥ずかしながら、初めて知りました。

芥川さんの味わい深い文章を通じて、
木田を知って下さった全国各地の方から、当館へも反響が届いています。

(学芸員 岡部 卓)


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 しりべしミュージアムロード共同展
 9月17日(木)~11月8日(日)
 ■木田金次郎美術館(岩内町)
   「木田金次郎の世界 港と海の木田金次郎」
 ■西村計雄記念美術館(共和町)
   「西村計雄の世界 画業70年の軌跡」
 ■小川原脩記念美術館(倶知安町)
   「小川原脩の世界 画業70年の軌跡」
 ■荒井記念美術館(岩内町)
   「画家たちの世界」
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小川原脩記念美術館開館10周年記念講演会
「北海道美術史の中の後志の画家たち」
講師:吉田 豪介氏(美術評論家)
10月10日(土)14:00~15:30
場所:小川原脩記念美術館第1展示室

10月10日(土)に、この講演会の聴講も含む、
岩内発「ミュージアムロードバスツアー」を行います。
お申し込み・お問い合わせは、
木田金次郎美術館(電話0135-63-2221)までどうぞ。


人物相関図に注目! しりべしミュージアムロード共同展「港と海の木田金次郎」

10月になりましたね。山並みも、上の方から色づいてきました。

さて、開催中の「しりべしミュージアムロード共同展」。
荒井記念美術館(岩内町)、
西村計雄記念美術館(共和町)
小川原脩記念美術館(倶知安町)と同時に、4館共同で開催しています。

MR共同展ポスター
今回はポスターデザインもお揃いです

木田金次郎美術館では、「港と海の木田金次郎」をテーマに。

展示室に足を踏み入れると、
最初に目に入るのが…
港と海の木田金次郎

「しりべしミュージアムロード人物相関図」
MR人物相関図

ミュージアムロード各館の作家たちの、
お互いの関係が一目でわかる相関図です。

そう。後志(しりべし)の作家たちは、お互い密接に関わり合っているのです。

イラスト入りでビジュアルも明確なこの図は、
当館職員・雁原の力作です。

今までありそうでなかった相関図を見ると、
ミュージアムロードを巡る楽しみも倍増しますよ。

(学芸員 岡部 卓)

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 しりべしミュージアムロード共同展
 9月17日(木)~11月8日(日)
 ■木田金次郎美術館(岩内町)
   「木田金次郎の世界 港と海の木田金次郎」
 ■西村計雄記念美術館(共和町)
   「西村計雄の世界 画業70年の軌跡」
 ■小川原脩記念美術館(倶知安町)
   「小川原脩の世界 画業70年の軌跡」
 ■荒井記念美術館(岩内町)
   「画家たちの世界」
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小川原脩記念美術館開館10周年記念講演会
「北海道美術史の中の後志の画家たち」
講師:吉田 豪介氏(美術評論家)
10月10日(土)14:00~15:30
場所:小川原脩記念美術館第1展示室

10月10日(土)に、この講演会の聴講も含む、
岩内発「ミュージアムロードバスツアー」を行います。
お申し込み・お問い合わせは、
木田金次郎美術館(電話0135-63-2221)までどうぞ。

北海太郎の「道銀コレクション」終了レポート

こんにちは。北海太郎です。
また登場しちゃった。

北海太郎

展覧会は終わったけど、まだ仕事が残っていたんだ。
東京返却
9月28日(月)。ここは東京・日本橋。中央通り。

日本橋の三越の少し先、
北海道銀行東京支店の前に、トラックが止まったよ。
これは美術品を運ぶ、専用のトラックなんだ。
ここに木田金次郎や山田義夫の作品を学芸員がお返しして、
今回の「島本融の眼:北海道銀行コレクション」で
お借りした作品返却が全て完了。
長い間、作品をお借りした皆さん、ありがとうございました。

今回の展覧会では、貴重なコレクションを通じて、
島本頭取の北海道に対する想いを感じる機会になったね。

たくさんの反響もいただきました。
ご覧いただいた皆さん、ご協力いただいた皆さん、
ありがとうございました。

北海太郎
それでは、またね。
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