FC2ブログ

39年振りに東京で、「木田金次郎展」開催される

東京都府中市美術館で7月21日より9月2日までの会期で「青春の苦悩と孤独を歓喜にかえた画家達・木田金次郎展」が開催されました。
1918年3月有島武郎が発表した新聞連載小説「生れ出づる悩み」は、文中に私として登場する作者の有島武郎と主人公の青年画家木本のモデル木田金次郎との出会いとその後の交流を通じて創作と生活の苦悩をテーマに書き進められた作品で、同年9月改稿、追補し書籍として刊行されました。日々の生活に追われながらも創作へ思いを断ち難く苦悩する青年画家大本と、小説家として創作活動を続ける作者自身の思考や悩みなども反映された物語です。

20180911152546.jpg

「生れ出づる悩み」出版100年を記念として企画された今回の展覧会は有島武郎の文献や資料等52点、木田金次郎の油彩絵画80点、更にこの小説をテーマとした公募展に入選した若手美術家の作品20点、生活と創作の葛藤を云った視点から福井県若狭で炭焼きをしながら絵画制作を続けた渡辺淳の作品13点、その創作活動に深い理解を示した作家水上勉の水墨画2点で構成され“人はなぜ描くのか?”創作の原点を探る展示にもなっておりました。

1962年日本橋高島屋で開催された「木田金次郎新作展」以来39年振りに東京で木田作品80点が展示された今回の展覧会は有島記念館、木田金次郎美術館、そして有島武郎が眠る多摩霊園が在る府中市美術館の三者が協力したプロジェクト実行委員会により開催されました。

DSCN4787.jpg

府中市は教育関係施設も多く、文教関係は勿論のこと芸術文化についての理解と関心が行政や市民レベルでも極めて高い地域です。府中市発行の広報誌「ふちゅう」7月号の一面トップ記事で今回の展覧会が紹介され又、「府中市美術館だより」№48では表紙を木田作品“秋のモイワ”で飾り、2ページにわたり特集記事で展覧会の解説がされておりました。

DSC00439.jpg

展覧会場では小中学生がノートを手に作品鑑賞をして熱心にメモを取っている姿が数多く見受けられ印象的でした。(M.T)

スポンサーサイト

アンティーク・レース展*松濤美術館 

渋谷区の松濤美術館は、建物自体が見るべき価値があり、長い間行ってみたい場所でした。
 今回は、世界的なアンティークレースのコレクター、ダイアン・クライシス氏の膨大なコレクションの中から16~19世紀のレース全盛期の作品が中心に展示されていました。

20180808134815.jpg

 王侯貴族の富と権力を象徴するレースは、城や宝石をも凌駕すると言われるほど、超絶技巧で作成された芸術品でした。
あまりの繊細さに、このレースを身にまとい動き回れたのか?と疑問に思うほど。現在おなじレースを作れるかと問うと、大変難しく、多くの技術は失われてしまったそうです。レースは、糸の宝石~と呼ばれた理由に納得しました。

 木田美術館では労働着の「どんざ=木綿の刺し子」を慈しみ、木田金次郎の命日を「どんざ忌」と命名し、お土産にボランティア手作りのミニどんざを販売しています。

DSC00512.jpg

 対照的な手仕事の布製品を思い浮かべ、一針ずつ仕上げていく人の思いを感じさせられました。(S.K)

しりべしミュージアムロード展~小川原脩記念美術館編~

後志にある5つの美術館・記念館で毎年行なわれている「しりべしミュージアムロード展」
私は息子と小川原美術館に行ってきました。

DSC00342.jpg

小川原美術館では「花~彩りとあそぶ」をテーマに展示されていて、木田金次郎、西村計雄のさまざまな花の絵を見て、ぜんぜん描きかたが違うね~などと話をしながら楽しみました。
現在開催中の常設展に飾られていた絵の前で息子が突然パンフレットをがさごそ…。ママ、ほら同じ!!
絵の中に小川原美術館のマークらしき絵があることに息子が発見!そのマークはいつも見ているはずなのに子どもに言われるまで気づかず…。
絵を鑑賞する力を身につけたいと思いました

そして向かいにある風土館に行き、床に描かれている大きな地図で岩内の自宅を探して遊んだり、毒キノコを観察し恐怖体験をして楽しみました(S.N)

余市ニッカウヰスキー工場どんなとこ!?

先月、テレビ放映されていた外国人が日本で買いたいものランキングの番組で、東京・大阪など大都市を抑えて第一位になった余市町のニッカウイスキー。
気になってニッカウヰスキー工場に行ってきました。
岩内町から約40分程の場所にある余市町。
数年前にNHKドラマ「マッサン」でニッカウヰスキーが出てくる場面があり、観光施設として賑わっているようです。

IMG_0137.jpg

小学校の見学旅行以来なので記憶があまりなく、初めて訪れた気分で中に入りました。
中に入るとふわっとウイスキーのいい香り。
記念撮影ポイントで写真をとり、蒸留棟で職人さんが実際に石炭をくべる場面を見ることができました。

IMG_0134.jpg

そして、ウイスキー博物館などを見て、お待ちかね無料試飲会場に向かいました。会場内はウイスキーの匂いとたくさんの人でいっぱいになっていて少しほろ酔いの方も…。

IMG_0130.jpg

3種の試飲ができ、外に出るとショップがあり、大量買いする方が多くいました。半数以上は海外からの観光客の方のように感じました。
無料のガイドツアー、美しく整った施設内、購買欲をそそる順路など、こんなにも来場数が増える理由が分かり帰宅しました。(S.N)

藤倉英幸展を鑑賞して

有島記念館で開催されていた、藤倉英幸作品受贈記念展示part1の第二期を訪れた。

20180403102138.jpg

四季折々の北海道の自然を題材とした切り絵作品は、精緻でありながらも、藤倉氏が北海道の地に馳せる思いの感じられる、情感に溢れたものだった。

特に面白く鑑賞したのは、春を描いた二作品だ。一つは、どこまでも深い雪に覆われた大地が印象的な「遅い春」。
そして二つ目には、背景にはまだ白い山々、前景には全く雪の残らない農道と田畑が描かれた「早い春」。
どちらも前面に穂をつけたネコヤナギの枝が置かれているが、前者は1994年、後者は2006年と、9年の歳月を隔てて制作された作品である。
一見すると対になったタイトルのように感じられるが、辞書を引けば、単なる対義語でないことがわかる。
「早春」は、春の早い時期を示すのに対し、「遅春」は、暦の上での春が訪れてなお冬の名残と寒さが色濃く残っていることをいうものであり、春の深まった時期をあらわす言葉ではない。

暦の春と実感の春は、特に北国では大きく隔たる。じわじわとやってくる遅い春にしびれを切らしつつ、ネコヤナギの花のような春の兆しを一つずつ見つけてゆくことは、北国ならではのよろこびだろう。

私が有島記念館を訪れたのは春分を過ぎた頃だったが、残雪と呼べないほどたくさんの雪が、本来ならば大きく羊蹄山を望むはずの眺めを遮っていた。今年のニセコの春は、どんなはやさで訪れるのだろうか。(S.H)
最近の記事
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
最近のトラックバック
RSSリンク
QRコード
QRコード
  1. 無料アクセス解析