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藤倉はり絵と斉藤清の木版画は心にしみる

8月末にニセコの有島記念館で『夏の藤倉英幸展Part2』を見た。
以前から見たかった斎藤清の木版画も展示されているということで、足を運んだ。

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斎藤清は福島県生まれで、北海道に移住し小樽や札幌で薬局や看板店などの職に就き、のちに小樽で看板店を経営した。24歳で上京し独学で油絵を学び、29歳で安井曾太郎の木版画に触発され初めて木版画を制作する。戦後彼の作品が海外で高い評価を得て、それが日本の現代版画を世界へ知らしめることにつながった。1997年に亡くなる。文化功労章を受けた。福島県に「やないづ町立斎藤清美術館」がある。

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一度福島の美術館を訪ねてみたいと思っていたが、仕事が忙しくなかなか行けなかったのでその作品に出合えて感動した。木の目を生かした画面構成と、マティスを彷彿とさせるフォルム、そして雪国の冬景色のリアルなこと。2人の作品を見比べて、藤倉英幸の作品が確かに斎藤清の感化を受けているのがわかってうなってしまった。雪景色の表現がとても似ていてそのうえ洗練されている。すごく納得した。

藤倉の作品は近景と中景の組み合わせが、特に巧みだ。ニセコ駅の作品は素晴らしい。雪景色も北海道の冬を余すことなく表現している。有島記念館でいつも藤倉の作品と対峙できるのは、ファンにとってはありがたい。(S,S)


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しりべしミュージアムロード共同展 開催中
2019年7月13日(土)~9月23日(月)

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「相原求一郎の軌跡」を見て

先月北海道近代美術館で相原求一郎展を見た。
以前中札内美術村で彼の作品を観たときに、その絵の雄大さに強く惹かれたからだ。

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30歳代の簡略化されたキュビスムの傾向の強い「線路のある風景」はピカソの青の時代を思わせる色使いが美しい。年齢がいくにつれて少しづつ、北海道の風景を題材にした絵が多くなる。若いときに満州に兵隊でいったときの、広大な厳しい自然を見て感化を受けた体験がそこにある。どの絵も明るい純度の高い色相を避けて、モノクロームに近い色合に収束して行く。秋の錦織なす景色の鮮やかな色でさえ、相原にとっては無用の長物なのだ。まさに徹底している。
相原の晩年の「北の十名山」シリーズは、絵の構図を再構築したりして彼独自の北海道の山々を創り上げることに成功している。

以前後志で北海道近代美術館の巡回展をやったときに、中学生を引率して鑑賞した事がある。後日アンケートを採ったところ、相原の禁欲的な冬の風景画が多くの票を獲得していた。彼の自然との真摯な向き合い方が中学生の心をつかんだのだろうか。(S,S)

三沢市寺山修司記念館~修司忌2019

 五月に生まれ五月に逝去した寺山修司、5月4日の第37回修司忌に出かけてきました。
 三沢市の中心地からタクシーで20分以上走り到着。広々とした自然豊かな敷地に建物があり、屋外多目的スペースには移動遊園地が設営されて幼児の声が響き渡っていました。
山桜に囲まれ晴天の広場に吸い込まれるように入館すると、多種多様の大勢の方々が詰めかけていました。
みんな寺山を追いかけてるんだなぁと感じさせました。

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13:30からの献花は遊歩道を歩き文学碑まで移動し、その前で最初に地元中学生が寺山と自作の短歌を朗読してくれました。緑に吸い込まれていく短歌の音に、どこか遠くに連れて行かされる気持ちです。
歌人、詩人、劇作家と才能あふれる人であり、未だにこれほどファンがいることに驚かされました。

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 70才の佐々木英明館長はかつて寺山映画に主演した俳優、常設展のポスターを眺めていると若かりし頃の館長の役者姿を見つけたり、沢山の机が並び引き出しを開けてしまい込まれた資料を懐中電灯で照らして読むなど、テラヤマワールドに浸る楽しさに時間を忘れてしまいました。
 収蔵された資料をまだまだ読み足りない、いつか再訪したい記念館です。(S.K)

20190511131212のコピー

とてもいけてたJassコンサート

4月26日(金)午後6時前岩内町ギンザ通りのカフェアンジェラにいつもとは違う人達が集まってきた。
ワンプレートの牛すね肉カレーとポテトサラダを召し上がったお客様は、コーヒーや紅茶をまったりと味わいながら、期待感のある表情でどこかそわそわしている。

6時半にアベゆうじジャズグループがホールに入ってきて、挨拶なしに突然演奏を始めた。ピアノの厚木正秋(札幌Jass915ライブハウスオーナー)がカフェアンジェラのワインバーグの猫足のピアノで演奏したいということで決定したコンサートだった。厚木はひたすらピアノの鍵盤にのめり込むようにして演奏している。その熱さにお客様が圧倒されている。3曲目が終わって、ようやくアンジェラからの挨拶をさせてもらった。

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22名のお客様でホールは満員で、椅子が足りなくなりそうになる。室温が急激に上がってくる。テイク5やAトレーン、クレオパトラの夢等スタンダードナンバーが続く。ベースは小林浩樹(札幌グランドホテル専属)ボーカルは丸山直子(札幌Jass915ライブハウス専属)ドラムは岩内のアベゆうじだ。

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休憩を挟んでからフォークソングの「時には母のない子のように」が入り、丸山のリードで皆さんで歌う。お客様の高音がきれいに流れる。そしてまた熱いジャズの演奏が続き、それに答えて力強い拍手が帰ってくる。8時を少し過ぎたところでアンコール曲のサニーサイドが入った。コンサートが終わり皆さんとても満足した表情で帰路につかれる。岩内でこのようなジャズのコンサートが定期的に開催されればジャズ人口も増えるのだろうなと思った。(S,S)

瀧下展―ギャラリートークに参加して

2008年に「中日新聞」に短期集中連載された有島武郎の「生れ出づる悩み」の挿絵を担当した愛知県在住の日本画家・瀧下尚久さんの原画展が春日井市で開かれ、私が招かれ少々お話をすることになり出かけてきました。

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私とはその前年(2007年)取材で岩内へおいでになった時以来交諠をいただいております。
2008年12月の当館でのワークショップ・作品展と4度程岩内にお出でですが全て12月で吹雪の岩内でした。

4月24日のギャラリートークは平日にもかかわらず40名程の来場者で、地元での瀧下さんの人気がうかがえました。私は岩内の木田美術館の成り立ち、瀧下さんの取材の裏話など40分程お話をさせていただきました。

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原画は2008年の当館での展示以来の公開でしたので、地元の方や瀧下さんの教室の生徒さんなど沢山の入場者から北海道の漁場の様子や道具の説明まど質問攻めでした。また春日井市はかの小野道風の出生地ということで書道の盛んな街でした。(T.S)
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