岩内高校美術部卒業生作品展、力があるね

道内でも有数の入賞実績を持つ、伝統校の岩内高校美術部の卒業生展を見て釘付けになってしまった。
みな素晴らしいがいくつか取り上げてみたい。

山田大輝作「暮れ」左手の雪の色、近景の岩の色、右手の海の色。細かい色の変化をよく表している。寄せては返す波の音が聞こえてきそうだ。寿都出身の彼が選んだ題材が海で、他の題材ではつかみ取れなかった何かを自分のものにしたということだった。

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山田大輝「暮れ」

「幸福の稔りへ」「秋風に揺れる」佐々木佑真作は近景のち密さ、中景から遠景へのぼかしと実にしっかりと描きこんでいる。どちらも近景がいい。ソバの花とススキとが愛情込めて描かれている。そのうえ、空の雲の美しさはどうだ。風の動きまで伝わってくるようだ。

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佐々木佑真「幸福の稔りへ」

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佐々木佑真「秋風に揺れる」

「水の器」村田桃花作。1年生の時のアジサイとは同じ題材でありながら、全く異なる花がそこにはある。プッシャンブルーを基調として花びらの質感とその上の水滴を、一度自分の感覚中枢に取り込んで再生しなおしているかのようだ。

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村田桃花「水の器」

「飛びたい」井上峻海作。ペンギンを中心に置き、自らの心と重ね合わせるかのように、強い色調でまとめている。背景の抽象的な水の表現とよくマッチしている。

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井上峻海「飛びたい」

「ちぐはぐホログラム」小林千愛実作。画面の光の処理を変化させて得られるホログラフィー原理をうまく使いこなし、ポップアート的な色遣いでまとめている。題材と色調がマッチしている。

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小林千愛実「ちぐはぐホログラム」

どの絵を見ても、全体から細部まで息の抜けない緊張感が伝わってくる。その場に座り込んで1枚1枚の絵と向き合いたいという衝動に駆られる。
指導している小倉先生が彼らを3年間育て上げ、その1人1人の個性が様々な方向へと歩み始めている様子にひたすら脱帽する。(S,S)
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絵画教室作品展一般の部

木田美術館では平成27年度から前期(4月~9月)と後期(10月~3月)に分け、年2回絵画教室を開催している。
対象者は近隣の子どもや一般の方々で、第1と第3の土曜日と月4回の日曜日に隣の文化センターで行っている。
講師は倶知安町にお住まいの前岩内高校美術部顧問の福田好孝先生である。

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講師の福田好孝氏作

今年の作品展はこどもの部が3月6日~11日、一般の部が13日~18日まで。
私は一般の部の取材担当となり毎日通った。因みに私と主人も出品している。
今回は40名が100点の作品を出品したのだが、 特に1、2年目の方々のデッサンは目を引き3段に飾られた壁に圧巻!

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受講のきっかけを聞いてみると募集ポスターの前を行き来した後決心したという方、また野菜を描いた方は途中からどんどん描くのが進み、3枚の作品を仕上げたとのこと。

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最高齢は88歳で茅葺き屋根を描き、額もぴったりのバランスで人目をひいた。

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その他真っ赤に染まる空に建物が浮かび上がるシルエットの風景画、こげ茶の花瓶に白いカサブランカを描いた絵、細いペン先でペットの猫を点描で描いたりと様々。
ペン、鉛筆、水彩、油彩、アクリルと種類も多く観る者を退屈にさせなかった。

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また新しい作品に向かうための喜びと苦労、それもまた楽しみの一つであるのだが。
継続して4月から来年の作品展を目標に頑張りましょう!と声高に叫ぶのは私だが、何を描いたらいいのか悩んでいる私でもある。(T.T)

絵画教室作品展こどもの部

 木田金次郎美術館第4展示室で、
「絵画教室作品展こどもの部」を見てきた。

入ってすぐに28名分の家族の顔を描いた作品が並んでいた。
1枚に4人の家族の顔が色鉛筆で描かれている。どの絵も愛情にあふれ生き生きとしている。

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 「北海道出光こどもお絵かきコンテスト」に出品された4年生から6年生までの部「石油の力」という題材名で乗り物が10点描かれていた。とてもしっかりした構成で、ヘリコプターや車が緻密に表現されていた。

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 「北のみらいのクルマの絵コンテスト」入選2点は齋藤一翔君(小学4年生)と田村隼人君(小学4年生)の絵でぬり方がていねいで形もそれぞれに工夫している。

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齋藤一翔君(左) 田村隼人君(右)

 西村計雄さんの顔を描いた13点は、顔のほうれい線や鼻の形をよく見て描いている。そして背景の色も工夫していた。

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その他に段ボールやチラシをコラージュしている「いわないすいぞくかん」はどれも個性的で面白かった。

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福田先生の指導の下、こどもたちが楽しそうに活動している様子が、目に浮かぶようだった。(S,S)

様々な絵に出会える岩内高校OBOG展

木田金次郎美術館第4展示室で、「仲間たち展」を見てきた。
様々な絵画展で大量入選を果たしている岩内高校の卒業生たちが毎年1回集まって、元美術部顧問の福田先生の呼びかけで集まってくる。
今回も19人のOBOG達と指導教員達3人が36点の油絵やパッケージデザインなどを出展している。


おもしろかったのは、魚を題材にした油絵が4点並んでいて、その表現方法が全く異なることだ。モノクロームの「ほっちゃれ」の鮭があるかと思うと、生命の塊のような表現主義的な「柳の舞(魚の名称)」が描かれていたりする。年齢も20歳代から50歳代と幅広い。同じテーマでこれだけの差異を感じさせるのは、偶然かもしれないが企画としてとてもおもしろい。

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谷口進吾 「制作中」

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勝戸慎策 「岩魚」

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小栗野乃佳 「刻」

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新井場豊 「生きている」


工場にいる青年を描いた「閃甲」は建物と青年の皮膚の質感の違いがよく出ている。この青年の手が老人のような感じなのは意図的なのだろうか。

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古西元希 「閃甲」

廃船を描いた「還る」は朽ちてゆく船や枯れ草と、上部に見える青々とした木々の生命力の対比が印象に残る。

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松原明季美 「還る」

祖父と孫が海を見ている南田宰子の「輝」は、装飾的な絵画から脱却して、人間性の心の襞の深みを柔らかく表現しようとしている試みが成功している。これからの進化に注目していきたい。

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南田宰子 「輝」

みな力のある方たちなので、一つの様式に固執せずこれからもどんどん変わっていって、その人なりの表現を極めてもらいたい。(S,S)

ナイトオープンに参加して

いつもは中々行くことがなかった木田金次郎美術館のナイトオープンに親子で参加させてもらいました。
午後6時半から7時までは学芸員さんのトークで、「木田金次郎あいうえお」の企画展の説明で短い言葉の意味を詳しく伝えて下さいました。

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ただ見て読んだだけでは分かりづらかったですが、カルタ風(調)で読んでみると、その絵の内容が理解出来るかのようでした。
学芸員さんは中々苦労したとか…。ごくろう様です。
午後7時から8時まではナイトラウンジオープンで温かいメニューと飲み物で親子共々楽しみました。

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ポプラのSさん、Kさんと私の子どもと私で仲良く食事を楽しみました。中学生の子どもは皆さんにすすめられ、二人前くらいたいらげたとか…。いつも副会長さんや会員の人達に子育てのことで色々教えてもらい、少しずつ自分の気持ちが変わってきました。
今4月より中学3年生、受験生になりますが、もっと責任を持たせ、自分も子どもも絵を通して成長していきます。
館長さんや学芸員さんみずから料理などをよそったり、雪かきをしたりなど頭が下がる思いです。
やさしい気持ちが伝わってきてとても感激しました。
この次は皆さんもナイトオープンにいらっしゃいませんか。
私は木田美術館で心を磨いています。(T.S)

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