どんざ丸
北海道岩内町・木田金次郎美術館のスタッフブログです。
2020年2月 冬のナイトオープン
木田金次郎美術館では開館25周年記念、秋から冬を迎える企画展として「木田金次郎アトリエ解体新書」を2020年3月29日(日)まで開催している。
今年の冬のナイトオープンは2月8日(土)午後6時30分から岡部学芸員の企画展解説から始まった。
昨年、現在も残っている木田金次郎の家から、作業服や画材などを美術館に運んだという。
はじめに展示室1の左側に作品とともに一枚の作業服が掛けられていて、これについて説明があった。
この服の左側の胸のところに「昭和オイル」とロゴマークが書かれていた。

木田の古い友人である西尾栄一氏から贈られたもので、現在の会社名は「出光昭和シェル」となっている。ロゴマークは円の中に山の形が描かれていて、このロゴマークと思われる赤い円が作品の中にあるのだ。「出漁(真昼の岩内港)・1957年(S32)」とその下絵、もう一つは「タンクのある風景・1956年(S31)」とその下絵の4枚である。これは西尾氏に対する気持ちの表れではないかと思われる、という説明であった。
続いて、展示室2ではアトリエ資料から画材を中心に説明。みかん箱3つにぎっしりと入っている油絵の具のチューブについての説明である。

チューブは最後まで絞り込んで巻かれていて、本数は1460本。このうち98.5%は支援者の今井卯八氏の札幌にある画材店「銀嶺荘」が取引していた「月光荘」のものとのこと。
中間色も多く、あまり色を混ぜない木田金次郎にとってチューブから直接キャンバスに塗るには好都合であるのだ。
最後は2階の展示室4で開催の「ふるさとこども美術展」を鑑賞、階下に降りお楽しみの食事タイム。
今回のメニューは1.大根のカレー、2.キャベツのスープ、3.もやしの和え物、私の胃袋も大満足。

飲み物はビールをはじめワイン、ジュース、お茶など種類も豊富で午後8時までおしゃべりで盛り上がった。参加者は50人超えの大賑わいで廊下にもテーブルを出して対応。ご苦労さまでした。(T.T)
今年の冬のナイトオープンは2月8日(土)午後6時30分から岡部学芸員の企画展解説から始まった。
昨年、現在も残っている木田金次郎の家から、作業服や画材などを美術館に運んだという。
はじめに展示室1の左側に作品とともに一枚の作業服が掛けられていて、これについて説明があった。
この服の左側の胸のところに「昭和オイル」とロゴマークが書かれていた。

木田の古い友人である西尾栄一氏から贈られたもので、現在の会社名は「出光昭和シェル」となっている。ロゴマークは円の中に山の形が描かれていて、このロゴマークと思われる赤い円が作品の中にあるのだ。「出漁(真昼の岩内港)・1957年(S32)」とその下絵、もう一つは「タンクのある風景・1956年(S31)」とその下絵の4枚である。これは西尾氏に対する気持ちの表れではないかと思われる、という説明であった。
続いて、展示室2ではアトリエ資料から画材を中心に説明。みかん箱3つにぎっしりと入っている油絵の具のチューブについての説明である。

チューブは最後まで絞り込んで巻かれていて、本数は1460本。このうち98.5%は支援者の今井卯八氏の札幌にある画材店「銀嶺荘」が取引していた「月光荘」のものとのこと。
中間色も多く、あまり色を混ぜない木田金次郎にとってチューブから直接キャンバスに塗るには好都合であるのだ。
最後は2階の展示室4で開催の「ふるさとこども美術展」を鑑賞、階下に降りお楽しみの食事タイム。
今回のメニューは1.大根のカレー、2.キャベツのスープ、3.もやしの和え物、私の胃袋も大満足。

飲み物はビールをはじめワイン、ジュース、お茶など種類も豊富で午後8時までおしゃべりで盛り上がった。参加者は50人超えの大賑わいで廊下にもテーブルを出して対応。ご苦労さまでした。(T.T)
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なごやかに!木田美術館新年会開催
木田金次郎美術館恒例の新年会が1月30日(木)午後6時30分より、町内円山地区のホテルグリーンパークいわないを会場に開催されました。
岡部学芸員の司会によりスタートした新年会は、最初に瀧澤進館長より「昨年は木田美術館も開館25周年を迎え、記念の特別展や新しい視点からの企画展等も開催し、入館者数も前年を上回りました。これも皆様のご協力のおかげと感謝申し上げます。美術館の活動や運営などの環境は依然厳しい状況ですので本年もご支援よろしくお願い致します。」とのご挨拶がありました。

続いて、佐藤英行美術振興協会事務局長のご発声で参加者の岩内美協、ポプラの会、美振興協会の各会員、美術館スタッフ、近隣美術館学芸員、その他の関係者など、出席者一同の乾杯で開宴となりました。
懇談の席には和食膳にビール、ワイン、日本酒などの飲み物なども沢山用意されました。

その後なごやかで楽しい歓談の時間が進み、後半のビンゴゲームで会場の賑わいが一気に盛り上がりましたが、予定の時間となり、吉田吉就初代美術振興協会会長の閉会の辞で、令和2年の木田美術館新年会は無事終了となりました。(M.T)

岡部学芸員の司会によりスタートした新年会は、最初に瀧澤進館長より「昨年は木田美術館も開館25周年を迎え、記念の特別展や新しい視点からの企画展等も開催し、入館者数も前年を上回りました。これも皆様のご協力のおかげと感謝申し上げます。美術館の活動や運営などの環境は依然厳しい状況ですので本年もご支援よろしくお願い致します。」とのご挨拶がありました。

続いて、佐藤英行美術振興協会事務局長のご発声で参加者の岩内美協、ポプラの会、美振興協会の各会員、美術館スタッフ、近隣美術館学芸員、その他の関係者など、出席者一同の乾杯で開宴となりました。
懇談の席には和食膳にビール、ワイン、日本酒などの飲み物なども沢山用意されました。

その後なごやかで楽しい歓談の時間が進み、後半のビンゴゲームで会場の賑わいが一気に盛り上がりましたが、予定の時間となり、吉田吉就初代美術振興協会会長の閉会の辞で、令和2年の木田美術館新年会は無事終了となりました。(M.T)

ふるさとこども美術展審査は楽しいな!
1月23日(木)午後1時から館長初めとして岩内美術協会関係者、学芸員の方たち等9名が集まり、熱心な審査が始まった。総数は1059点と例年より400点余り少なかった。おそらくほかの美術館でも同じようなコンクールが始まったため、作品が分散したのかと思う。

まず小学校低学年から作品が並べられる。この年齢は、自分の感じたことを表現できることが中心になる。ひまわりや動物の絵が圧倒的に多い。同じひまわりでも色々な色があり、その子なりのとらえ方があり実に面白い。

中学年になると複雑な形の車が多くなる。4年生くらいになると、観察描写ができるようになるので、木や車など物の形がしっかりしてくる。
高学年では緻密な風景画が多くなる。風景画は静物画や人物画に比べて、形や色の情報量が格段に多く、描くことが難しくなってくる。それで先生たちは風景の写真を選ばせて描かせたりすることがある。
でも本来の絵は、子どもがまず実物を見てそこから何を感じたかということを大切にして形や色を組み合わせていく。現場に何回もいけないときは写真を使うことは必要だろう。今の子どもたち全般に認知機能が低下しているという統計もある中で、ものごとをよく見て観察するという経験を多く積ませてほしい。それが図画工作や美術だけでできることではないが、人間の成長にかかわる基盤を作る一助になるだろう。算数の九九と同じように重視してほしい。

今回はいつもより自分の感性を強く表現した作品が多いように感じた。指導する先生たちと子どもたちが生み出した素晴らしい作品をぜひ見てもらいたい。(S,S)
「第25回ふるさとこども美術展」は2月16日(日)まで!

まず小学校低学年から作品が並べられる。この年齢は、自分の感じたことを表現できることが中心になる。ひまわりや動物の絵が圧倒的に多い。同じひまわりでも色々な色があり、その子なりのとらえ方があり実に面白い。

中学年になると複雑な形の車が多くなる。4年生くらいになると、観察描写ができるようになるので、木や車など物の形がしっかりしてくる。
高学年では緻密な風景画が多くなる。風景画は静物画や人物画に比べて、形や色の情報量が格段に多く、描くことが難しくなってくる。それで先生たちは風景の写真を選ばせて描かせたりすることがある。
でも本来の絵は、子どもがまず実物を見てそこから何を感じたかということを大切にして形や色を組み合わせていく。現場に何回もいけないときは写真を使うことは必要だろう。今の子どもたち全般に認知機能が低下しているという統計もある中で、ものごとをよく見て観察するという経験を多く積ませてほしい。それが図画工作や美術だけでできることではないが、人間の成長にかかわる基盤を作る一助になるだろう。算数の九九と同じように重視してほしい。

今回はいつもより自分の感性を強く表現した作品が多いように感じた。指導する先生たちと子どもたちが生み出した素晴らしい作品をぜひ見てもらいたい。(S,S)
「第25回ふるさとこども美術展」は2月16日(日)まで!