美術館講座「他の館に出かけてみよう」に参加して

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8月9日(土)今年第4回目の講座に参加した。
荒井記念美術館と有島記念館巡りの
バスツアーである。

午後1時15分出発、荒井記念美術館で
竹村学芸員から4館共同展「愛のカタチ」に
ついて説明を受けた。
そこで初めて見た「ピカソ」という「書」に感動、
ポスターに使われてピカソ本人も気に入って
いるとのことである。

その後ミュージアムロードを通って有島記念館へ。
真っ青な空に羊蹄山が頂上まではっきり見えた。
偶然一緒になった友人はニセコ出身で
道中いろいろ説明を受けた。

有島記念館は久し振りである。
真っ白な館が広い空間に建っている光景は
さながら1枚の絵のようである。
残念なのは鑑賞の時間が少なかったことで、
またの機会にと思って帰ってきた。

参加者は町内第一中学校の美術部の生徒7名と先生、
小学生が2名、一般が6名の計16名である。

毎回参加されている余市の方は楽しみにしているとのこと、
私も出来るだけ参加したいと思っている。

次回の講座は9月13日(土)午後1時〜
T.T

対比から画家・木田の特質を解き明かす  生誕祭記念講演で

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 7月19日、美術館で木田の生誕祭記念講演があった。
講師は目黒区美術館学芸員の正木基氏で演題は「木田金次郎と難波田龍起」。
スライドを使い豊富なディテールをもとに、新しい芸術思潮が次々と入った当時の時代背景を踏まえつつ二人を対比、高村光太郎の存在という独自の観点からの内容は興味深いものだった。
以下、木田に関する部分を主に取り上げ要約した。

 共にほぼ同時代に生きた二人の画家、木田金次郎と難波田龍起。
木田は暖色系の具象画、難波田は寒色系の抽象画と全く対照的だ。
 二人の初接点は昭和28年の札幌・木田個展だが、それ以前に東京で高村光太郎との関わりという共通項がある。
 高村はフランスから帰国後、国内初の画廊、琅玕洞を開設したり論文の発表等華々しく活動していた。
 それは美術に関心を持つ若者にとって極めて刺激的だった。
 開成中に入学のため上京した木田も高村や有島生馬、南薫造たちの新知識に傾倒した。
 親元の家業不振で帰郷途中に札幌へ寄り北大黒百合会展覧会で有島武郎の「有珠の煙」を見て感動し有島と運命的な出会いをする。
 高村が木田に美術に進むきっかけを作り有島が決定づけたと言える。
 一方、難波田は高村家に最初は詩作を学ぶため出入りしていたが、次第に高村が描いた「穂高」「上高地」に惹かれる。
 二人でブリヂストン美術館に行きゴッホ(?)作「にしん」の抑制が効いてしかも強いタッチに感動する。
 このような体験が絵の道を志す契機になったようだ。
 更に高村の紹介で川島理一郎を知りギリシア美術に心酔、「アクロポリスの風景」を下絵を繰り返し塗るグレーズ画で描き、次第に抽象画へと進む。
 木田は一度塗りで色を決定するプリマ画、この点も二人は著しく異なる。
 また木田は高村が紹介した「ロダンの言葉」の「人体の各部を表面的でなく外部に突出して・・・」の部分を有島への手紙で「山ハモレアガッテ・・」と自分の描画に生かしているし、「実際に見たものをその人の主観によって使いたい色で表現する」という高村の理念は岩内大火後の「緑の太陽」となって結実する。 (以下略)
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 冒頭に講師は「木田美術館では開館以来、生誕祭等の記念講演はすべてテープ起し、文章化し記録として保存、活用しているが全国的に見てここだけでないだろうか。すばらしい。」と言われ、私もメモ取りながらとてもうれしかった。
          O.Y

幕開け好調 ナイトオープン

 6月20日(金)、今年1回目のナイトオープン。夕方には美術館周辺に霧が立ちこめ出足が心配されたが、第一部の解説が始まる6時30分頃には1F展示室は満員に近い入りとなった。
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 学芸員の岡部さんの通称「岩内派」の解説も昭和初期に岩内東小に勤務した若き教師たちと兄貴分の師匠木田との信頼関係を、エピソードを交えながら話したので分かり易かった。特に斉藤七資の「岩内港」を例示、木田の作品「波止場」と対比して構図や色彩の類似性から画法上木田が与えた影響の大きさを発見したり、道展大量入選の輝かしい実績に驚いたり、笠谷三吉の「花」の前で、札幌オリンピックのスキージャンプ・メダリスト幸生選手の父親であるといった意外な紹介もあったり、30分のトークを十分楽しんだ。
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 7時から第二部。職員が数日前から準備した手作りの料理を大皿からセルフで取り次々とテーブルに着く。飲むほどに話しが弾み、話が弾むほどに絆が深まる。地域住民が肩肘張らずに気軽に行ける美術館。そんな夢に大きく一歩近づいた一夜だった。
 参加者は82名。2回目は8月22日の予定。
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O.Y

伝わる中学生の思い

 回を重ねておなじみとなった岩内二中美術部作品展。会場は第4展示室。今回も画面いっぱいの新鮮な感覚に目を奪われる。出品点数は1年21点、2年4点、3年13点の計38点。うち額入りの6点は昨年のニセコ・有島青少年絵画展出品作で入賞作2点が含まれている。
 正面右端、小野寿子さん作「花の精霊」の幻想性に惹きつけられるものがあり本人の感想に目が行く。
 「精霊(少女)の髪の毛をくるっとしてみました。花をシャボン玉に入れて飛ばしたらいいなあという私の思いつきでこの絵ができました。明暗、大変でした。でも私のお気に入りの一枚です。」
全作品に本人のコメントがつくのもこの作品展の大きな特徴だ。一見、何を表したのだろうと迷う絵も、絵−コメント−絵の順で気持ちが見えてくる。制作意図を理解するのにとても役立つ。19日、当番の部員3名に部活動について尋ねる。

1.今回の作品展でどのようにして題材を決めましたか。
   テーマが二つあり、「立体とグラデーション」と「空想画」。一人2枚の課題だった。
2.部活動で楽しいことは何ですか。
   デザインを考えること。・色を考えること。・下書きをどうするか。
3.好きな画家を教えてください。
   西村計雄(二人)
(O.Y)

深い感動 初企画の朗読会

第13回どんざ忌

12月15日、第13回どんざ忌。参加者は約40名でご子息の木田敏斌さんも京都から出席された。5時、第4展示室で献花の儀、次に元郷土館長吉田吉就さんが「岩内町美術史の一コマ」のテーマで話された。2007donza1

まず、木田文子さんの最期を看取った親友笠原さんのこと。次に、昭和初期北海道画壇の新しい息吹として注目された岩内派に触れ、道展に大量入選したメンバーの多くが当時の岩内男学校若手教師であり、その指導者木田との交流がリアルに語られ、師弟一如画業に切磋琢磨の中でも戦前の大らかな世相が偲ばれ、微笑ましかった。また、無二の友佐藤弥十郎、更に中谷宇吉郎、農民画家佐藤栄次郎、木田の傑作を模した文化センター緞帳等々興味ある話が尽きなかった。
6時、会場移動し1F第2展示室。音響効果抜群で新企画の朗読には最高の場。読み手は札幌の磯田さん、チェンバロの明楽さんとペアを組む。本はうつみ宮土里のエッセイ「みごとな人生」。メリハリの利いた文体から滲み出る二人の母を思う真情、抑揚のある快い語り口、絶妙な伴奏が相俟って深い感銘を与え余韻を残した。チェンバロソロは4曲。小品ながらその美しい旋律は美術館の隅々までやさしく包み込んだ。2007donza2

7時交流会。 手作りメニューはほっけのすりみ汁にちゃんちゃん焼、山菜おこわ、焼き芋、手打ちうどん、そば、煮豆、鰊漬けにお飲み物と岩内の味をそろえ味覚をそそる。食べて飲んで談笑の中で美術館通年開館を確かにする道を話し合った。
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(O.Y)
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